車椅子利用者にとっては跳ね上げ式の駐車場はとめられない。

2017.02.20 (月)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。私はマイカーで都内に行くことがほとんどですが、都内において身障者用駐車スペースを見つけるのは、結構大変なんです。

都内の駐車場は増えているものの跳ね上げ式はとめられない

都内は本当に建物が密集しているので、駐車場そのものがなかなか見つかりません。それでも10年・20年前に比べると、タイムズや三井のリパークなどが多くなってきて、都内のあちこちに駐車場は増えて続けています。

しかし、都内の駐車場は数台しかとめることができないスペースが多く、数台しかとめられないところには、大概各スペースに料金を踏み倒されないようにする跳ね上げ式の機械が設置されています。

この機械があると、車椅子ユーザーにとってはお手上げなんです。なぜならば、運転席の下あたりに機械が設置されており、その機械が飛び出ているために車椅子を置くことができません。つまり、車から車椅子への乗り移りができないんです。

状況によっては、跳ね上げ式の機械が助手席側になる場合もあります。その際は、運転席側に乗り降りのスペースが作れれば、何とかなる場合もあります。

ゲート式の駐車場にはとめられる可能性がある

10台以上の駐車スペースのある駐車場では、入庫と出庫はゲート式になっておりますので、各スペースには機械が設置されておりません。この場合であれば車椅子ユーザーの利用の第1段階はクリアとなります。

でもまだこの状況では、とめることができるとは限りません。もちろん、身障者用駐車スペースがあればラッキーですが、身障者用駐車スペースを設置している駐車場は、かなり少ないのが現実です。

大型商業施設のような駐車場には、ほとんど身障者用駐車スペースが1~2台設置されていますが、一般の平面駐車場で見かけるのは、都内でもかなり少ないでしょう。ほとんどないに等しいのかもしれません。

身障者用がなくても乗り降りできるスペースがあれば大丈夫

でも身障者用駐車スペースがなくても、乗り降りは可能です。車から車椅子への乗り降りするだけのスペースがあれば、OKなんです。つまり、一般の駐車スペースの隣に空きがあればとめることができます。

但し、注意は必要です。混雑しているような駐車場だと、白線が引かれていないところへ勝手にとめる人もいます。そうしたら、もし施設を利用して戻ってきても、車へ乗り込むことができません。

もしそういったトラブルが発生した場合は、ご協力できる人がいらっしゃったら自分の車に乗ってもらい、少し動かしてもらうようにお願いするしかありません。車椅子から車への乗り移りのできるスペースまで動かしていただければ、あとは乗り込めばいいのです。

ピンチな時は2台分のスペースを使える社会になってほしい

やはりこういった時も「心のバリアフリー」があれば、なんとかなるものだと思っております。できれば、車椅子利用者にとっては、どうしてもとめるスペースが見つからない際、一般用の2台分の真ん中に停めさせていただければ、乗り降りするスペースが確保できると思います。ぜひともそうなってくれるとかなり助かると思います。

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