車椅子利用者の旅行における手動運転装置付レンタカーの課題

2017.02.26 (日)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子利用者にとって旅行をする際に気になることがいろいろとありますよね。①宿泊施設をどうするか?②旅行の観光地に身障者用トイレがあるのか?⓷移動手段はどうするか?毎回、苦労するテーマです。

さすがに車で行ける距離には限界がある

その中でも大きなテーマとなるのが、3番目に挙げた「移動手段」です。私は毎回、自分の車で移動をしております。たださすがに遠い距離まで自分の車で行くのは自信がありません。

茨城に住んでいる私の場合、南は名古屋・北は仙台くらいまでなら過去にも行った経験があるので大丈夫です。もちろん、人によっては九州・北海道まで自分の車で旅行をする方もいるはずですが、さすがに距離も時間もかかります。

一番の理由は、身体への負担が気になります。長時間の運転では床ずれも心配です。そうなると、旅行範囲が限られてきてしまうんです。ではどうするか?

大手レンタカー会社に手動運転装置付のレンタカーはほとんどないのが現状

旅行先でレンタカーを借りるのはどうだろうか?旅行先におけるレンタカーについてです。私は今まで全国各地の旅行に行きましたが、残念ながら空港の大手レンタカー会社に手動運転装置付のレンタカーはほとんどありません。

それでも最近では、取り外し可能な手動運転装置を製作・販売している㈱ニコ・ドライブさんの努力により、少しずつ利用できるレンタカー会社も増えてきています。

以前は佐賀空港に該当の装置付きのレンタカーがあったのですが、今ではその取り組みはされていません。(佐賀県が行っていた取り組みです)ものすごく便利でしたので、とても残念でなりません。

あくまでも事前予約が必要でしたが、空港に設置してあるレンタカー会社に行くだけで、終了時にはレンタカー会社に返すだけですから、一般のレンタカー利用とそう変わりはありません。

協力してくださる企業もあるのはとても助かるが・・・

もちろん、現時点で手動運転装置付のレンタカーを貸してくれる企業はいくつかありますが、レンタカーの専門企業ではないので、「代車」として最寄りの空港まで届けてくれるといったものです。

その場合、レンタカー会社~空港までの回送料金がかかります。(片道5000円~1万円×往復)※レンタカー費用は別途かかります。またレンタカーを借りている時間は最終便まで借りるといったことはできません。

ある程度、18時頃までには返さなければならないですし、返却する際に空港で待ち合わせなどをしなければならないのはちょっと面倒ですね。それでも、世の中に手動運転装置付のレンタカーがほとんどない状態の中では、代車とはいえ貸していただけるのは本当にありがたいことです。

航空券を取得してもレンタカーが手配できなければ旅行中止も

今まで沖縄・北海道・熊本・神戸などの旅行が出来たのも貸していただける企業があったからこそだと思っております。私は平日の旅行なので意外とスムーズにお借りすることができますが、休日・祝日・GWの旅行ならば借りることができないのかもしれません。

そういった意味では今までラッキーだったのかもしれません。もしお借りすることが出来なければ、その旅行は中止せざるを得なくなります。私は中止を考えるのであれば、自分で持ち運べる手動運転装置を購入した方がいいと判断して対応しています。

もちろん望むことは、世の中の大手レンタカー会社が各空港に手動運転装置付のレンタカーを配備していただくことです。大掛かりなものではなく、取り外し可能な手動運転装置を営業所に、まずは1基を配備していただくことから始めてはいかがなものでしょうか?そこから未来が変わっていくと思っております。

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