車椅子利用者が野球観戦する場合(東京ドームの観戦方法)

2017.04.26 (水)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。今年も春からペナントレースが開幕となりました。関東に住んでいると一度は行ってみたい東京ドーム観戦についてお伝えします。

東京ドームのチケットを予約した後の方法です

前回は東京ドームの車椅子席のチケット購入方法をお伝えしました。今回はチケットを予約した後についてご紹介します。ちなみに先日のコラムで掲載した購入方法については→こちら

駐車場を予約している場合は、指定の駐車場へ向かいます。スタッフの方には事前に電話にて車種・ナンバーを伝えているので、駐車場前の車列に並ばないでそのまま駐車場入口へ行ってください。

その後はスタッフの方が誘導して下さり、所定の身障者用駐車スペースへとめます。そばにあるエレベーターで1階へ行き、駐車場棟の外へ出ます。ここから東京ドームの1階までの距離は約50メートルあり、その部分だけは雨天の場合に濡れてしまう部分です。

通常の観客は2階の入口から入りますが、車椅子利用者は1階ですのでご注意ください。1階には予約した方の受付がありますので、その場でチケットを購入します。1人当たり2500円だったと思います。

往年の有名プロ野球選手にお会いすることもよくあるんです

この入口は、プロ野球選手や解説者が通る場所になっております。選手は試合があるのですでに入っておりますが、解説者は自分たちと同じ時間帯にドームへ入ることになります。ここであの往年の有名なプロ野球選手に出会えることもよくあります。そのまま一緒にエレベーターへ乗ることもしばしばです。

でもさすがに声をかけることはできないですね。そこはやはり関東人なんでしょうね。気軽に街中で芸能人へ声をかける関西人がうらやましいくらいです。(笑)2階の内野席の一部に車椅子観戦スペースがあります。

以前は3塁側にしか観戦スペースがなくてかなり困りました。阪神ファンばかりでさすがにジャイアンツを応援するのが怖いくらいでした。なぜ1塁側にスペースがないのか疑問に思っていて、昔のブログにもその旨を記載していたところ、急に1塁側にも観戦スペースが誕生したのです。

私のブログを見たことによるものなのか分かりませんが、とても嬉しかったですね。阪神ファンはとにかく殺気だっていましたから、そこでジャイアンツを大声で応援する辛さを感じていました。もう安心して観戦できました。

車椅子利用者と健常者を仕切るカーテンは本当に必要なのか?

気になるのは観戦スペースの在り方です。車椅子用観戦スペースをカーテンで隠すように隔離しているんです。確かにその方が安心という方もいらっしゃると思いますが、健常者との区別をしないで観戦できる方がいいと思っております。

あとは横並びで観戦することができないんです。車椅子利用者が前で、一緒に来る方々は後ろのパイプ席に座るんです。せっかくであれば横並びでさわぎたいですよね。

観客目線で楽しめるような考えを取り入れてもらいたい

アメリカの大リーグのスタジアムは、ある程度車椅子でも観戦できるスペースは多くなっています。席の場所を選べるそうです。さすがに3塁側から1・3塁側の内野のどちらからも観戦できても、バックネット・内野・外野などその人がみたい場所から見れることが必要だと思います。大事なのは観客目線です。

どちらかというと日本の場合は、以前に取り上げた映画館・競馬場と同じくエンターテイメントにおいては観客目線ではない気がしてなりません。建物のバリアフリーの充実だけでなく車椅子ユーザーにも楽しめるような場にしていくことが、次なるエンターテイメントの方向性にしていただきたいと思っております。

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