車椅子ユーザーにとって日常生活の大きな注意点は「お尻のケア」

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子生活をしていく上で一番気になるのがお尻です。なぜ車椅子ユーザーにとってお尻のケアが大事なのかをご紹介します。

ずっと座り続けるとお尻が痛くなるのは健常者

一般の健常者がずっと椅子に座っていることはほとんどありません。もし会議や仕事で座っていることが多くても途中でトイレに行くために立ち上がったりするわけです。

私はあまりトイレに行かないから、ずっと長い間座っていますという人でも体勢を変えたりしているわけです。ちょっとずつお尻を動かしたりして自然に疲れをとったりしています。

例えば、お葬式の時の正座を考えてみてください。最近は葬儀ホールによって椅子が配置されていますが、昔は畳の上に正座で座らなければなりませんでした。長時間座っていると足がしびれてきますよね。痛いけど我慢していた経験はありませんか?

下肢の麻痺があると触っても分からないことも

でも車椅子ユーザーは下肢の麻痺によって少し痛いか全く痛くならないかです。ちなみに私の場合は全く痛くなりません。一見すると「痛くならないからいいんじゃない?」と思いがちですが、そうではありません。

麻痺しているということは、気が付かないんです。お尻を触っても分からないくらいです。気が付かなければ痛いというサインを見落とします。そうなるとどういうことが起こるのでしょうか?長い間同じ圧がかかっていることで褥瘡(床ずれ)に繋がってしまう可能性があります。

褥瘡防止にはあらゆる手段で予防する

ではどうしたらいいか?ポイントはいくつかあります。こまめにお尻を上げて圧を抜くケースです。そのためには腕の力を使って持ち上げなければなりません。但し、腕の力がない人は持ち上げることができないでしょう。

次にクッション選びです。褥瘡になりやすい人はクッションの質を気にします。人気のあるROHOクッションは5万円前後します。そんなに高いの?と驚くかもしれませんが、座っているだけで圧が分散しやすい構造になっております。そこまで高くないクッションでも最近は優れたものもあります。

さらに姿勢にいい車椅子選びです。正しいシーティングをすると褥瘡予防になると言われています。そのため折り畳みの車椅子はどうしても背もたれの強度が下がりますので、固定式の車椅子を選ぶことが多いと思います。

その他、寝ている時においても不安な方は、ROHOクッションのマットレスバージョンがありますし、エアーベッドにするなどの方法もあります。私も受傷後まもなく褥瘡に悩まされたので、柔らかいマットレスを使っていました。お陰様でこの20年において褥瘡になったことがないことにホッとしています。

職場での配慮も車椅子ユーザーには助かる

もし職場などの配慮ができたら、休憩できるスペースを用意して簡易ベッドがあるだけで助かります。ベッドに乗り移ってお尻を休めたり、身体を休めたりすることが車椅子ユーザーにはとてもいい休息になります。休憩後の仕事の能率もアップすると思います。

なぜここまでお尻について重要視するかと言いますと、お尻に褥瘡ができると長期で静養しなければならなくなるからです。お尻の皮膚がもとに戻るまで自宅や病院での療養が必要になります。こうなると仕事をしている方などは大きな影響を受けるでしょう。だからこそ気をつけなければならないポイントなんです。

障害者のバリアフリーを考える上で駐車場のマナーが悪化している

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。身障者用駐車スペースのマナーについて考えてみたいと思っております。最近ではますますエスカレートしている感じがしているので取り上げてみたいと思いました。

マナーの悪い人がとめないようにバリケード措置も

最近は都内に週2.3回出かけるために、都営の駐車場を利用することもよくあります。都営の駐車場であると、駐車場につき1.2ヶ所は身障者用駐車スペースが用意されております。

入口のゲートにインターホンがあるため、身障者用駐車スペースを使いたい旨を話して、実際のスぺースを利用することになりますが、場合によってはトラバーとカラーコーンを6個くらい置いてあるところがあります。

一般の方が身障者用駐車スペースに止めないようにする措置は、大概カラーコーンが1つくらいですが、6個を置いてあるのには本当にびっくりしました。取り外すのも大変なくらいです。

担当者の方にお話しを聞いたところ、「絶対に止めないで下さいとアピールしないと、一般の方が止めてしまうんです」ということでした。見方を変えるとバリケードくらいにしないと対応できない現実が迫っています。

お金をかけて取り組まなければいけない事情

もちろんショッピングモールのようなゲート式にして、専用リモコン式があれば、マナーの悪い人がとめることは軽減されるような気がしますが、設置コストの問題もありますし、状況によっては専用リモコンを不正取得なども出てくる点が考えられます。

まさに駐車場管理者と利用者のいたちごっこのような事が、残念ながら行われています。私もサラリーマン時代には、人事総務課長をやっていたので、一般のお客さまから「あそこに一般の方がとめていたのよ。なんとか注意しなさいよ」と言われたことが何度もあります。

でも残念ながらマナーの悪い人が「すみませんでした」というわけではないんです。状況によっては、明らかにガラの悪い人がとめている場合もありました。注意したところで直るものではありません。

アメリカのような罰金制度を設ける時期なのか?

だからといってアメリカのように罰金制度を導入するのはどうかというと時期尚早のような気もします。まずはなぜこのスペースを必要としている人がいるのかをきちんと周知していくことが必要だと思っております。

今後は小中学校でもこころのバリアフリー化が義務化されようとしています。そうなると子供たちが大人たちよりもバリアフリーについて関心を持つ時代がやってきます。子供は知っているのに親は知らないようなことが起こる可能性があります。

子供たちは今後授業の中で学ぶが大人はどうするか?

さすがに子供は知っていて、大人が知らない・関心がないということを防ぐためにも、大人に対してのこころのバリアフリーを学んでもらう場が必要となります。そういう面についても、自分がセミナー・研修などを通して伝えていきたいと思っております。

車椅子で楽しめるバリアフリースポットは「水族館」

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。受傷してから20年間車椅子生活をしてきて楽しめるスポットはどこだろうと考えてみました。

まだまだ楽しめるレベルには至っていない

どうしても世の中にあるエンターテイメント的な要素のあるスポットは「行ける」「ある」といったところまでで、「楽しめる」にはなかなか至っていません。またバリアフリーの観点からも段差や勾配のある坂道なども多いです。

例えば動物園などは屋外型ですので、ところどころに勾配のある坂道などがあるんです。上野動物園のペンギンコーナーの目の前の坂道は、恐ろしい勾配の坂道でした。私は坂を下ってきましたが、あれほどの怖さを感じたのはほとんどありません。

屋外型でなくても映画館などは一番前に車椅子席があることが多く、スクリーンに見上げるような体勢で鑑賞しなければなりません。映画を見終わった2時間後には首がものすごく疲れてしまうこともよくあります。

野球場についても一緒に来た方と横並びで観戦できない

また野球場なども車椅子席を設けているものの、一緒に来た方と横に並んで見ることがてきないところが多いです。前列は車椅子利用者、後列のパイプ椅子に一緒に来た方というような感じです。残念ながら前と後では楽しむことができません。

さらに場所が決められているために、外野で観たいとか内野で観たいとか自分の希望通りにはいきません。アメリカの球場などは席を外すことができて、車椅子利用者でもある程度、好きな場所で見ることが可能ですが、日本ではどうしても車椅子席を用意するが、楽しめるまでには至っていないのが現状です。

裏切らないのが「水族館」バリアフリー度も整っている

そうなるとどこが楽しめるのかというと私的には「水族館」です。屋内型なので雨が降っても安心です。そして館内はエレベーターの設置されているところが多いので、勾配の坂道のある順路を通らなくても行けるようになっております。

私は全国の水族館を巡りました。沖縄の美ら海水族館や鹿児島の鹿児島水族館・山形の加茂水族館なども行ってきました。その中でも私が一番楽しめる水族館は、地元茨城のアクアワールド大洗です。ここはショーも観ることができて最高です。

残念ながら一部の水族館ではバリアがあって、入場すらできなかった水族館もありましたが、ほとんどの水族館はバリアフリーな施設になっていることがほとんどです。意外と水族館にいると癒されますし、車椅子であっても十分楽しめるスポットばかりです。

バリアフリー的な観点からは「ある」から「楽しめる」になってほしい

全ての施設がバリアフリーになることは望んでいますが、さすがに立地の問題やコストの問題もあって難しい部分もあると思います。その中で「行って楽しめる」スポットを今後も追い求めていきたいと思っております。

車椅子のバリアフリーにおける自転車のような楽しめる機器「ハンドサイクル」

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。自転車のように車椅子を漕げるアイテムがあります。その名は「ハンドサイクル」です。このハンドサイクルについてご紹介します。

さすがに自宅で筋トレだけをしていると飽きてくる

車椅子生活になってからガンガン太っていく自分自身にとって、何とかして対策を取らねばと常々感じておりました。そのために自宅で鉄アレイを振り回したトレーニングを長年やっていました。

筋トレをすれば何とかなるはずと続けていましたが、さすがに飽きてくるものです。何かいいトレーニングがないものだろうかと思ったときに、代理店の方から紹介していただいたのがハンドサイクルでした。ちょうど今から10年前のことでした。

たまたま地元茨城のイベントでハンドサイクルの試乗会があり、当時は「ハンドサイクルって何?」の状態でした。とりあえず何も分からないまま参加したのを覚えております。

ハンドサイクルは自転車に乗っているような感じ

実際に自分の車椅子に取り付けて走行したら、自転車に乗っているかのような清々しい気分になりました。20キロくらいのスピードが出る優れものでした。ちょうどオーエックスエンジニアリングがはじめて開発したハンドサイクルでした。

まだ世の中にはあまり出回っていない状態でしたので、初物好きな私にとっては飛びついてしまいました。しかも有酸素運動のトレーニングができるので、ぜひとも欲しかったです。

購入してからも近くの運動公園の駐車場や川の土手道(舗装された道路)で1回5キロくらい走行していました。トレーニングをするという感覚より楽しめるという感覚だったのを覚えております。

そんなハンドサイクルも残念ながら、今はなかなか使わなくなってしまっています。重量があるので一人でトランクへ積むには結構厳しい点ですね。これもアスリートの人なら軽々とやってしまうのかもしれませんが、私には難しいです。

トレーニングのためというより走ることを楽しむ方が長続きできる

そうなると誰か一緒に行かなければならなくなるので気軽さがなくなります。さらに暑い時や寒い時にやるのはなかなか続かないことから、面倒臭くなってしまいました。

素晴らしいアイテムであるのには間違いありません。但し、続ける気力だけでなく、誰かと一緒に楽しんだ走行をするといった形にすれば、長く続けられるものだと思っております。新たに清々しさを感じるならハンドサイクルはおすすめです。

オーエックスエンジニアリング(ハンドサイクルの販売)のホームページ(ハンドサイクルサイト)はこちら

傘を差せない同僚の車椅子ユーザーのためにこころのバリアフリーで対応する

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子ユーザーにとって最大の敵は「雨」です。車椅子を漕ぎながら、傘を差すことができません。そのため車椅子ユーザーは、雨合羽を着用することがほとんどです。職場に通う際に検討していただきたいのが「雨対策」です。

車から車への乗り移りにおいては雨を防げない

一般の人でも雨の日は、傘を持たなければならないなど面倒臭いと思いますが、傘があれば濡れることを防ぐことができます。しかし、車で通勤している車椅子ユーザーにとっては雨を防ぐことができない部分があります。それは車からの車椅子への乗り降りです。

車から乗り降りする際に、車椅子を外に降ろします。その際に誰か付き添いの方がいれば、傘を差してもらうことが可能ですが、1人の場合はまず車椅子が濡れます。さらにクッションを置くと乗り移るまでの間でクッションが濡れになります。

濡れたクッションの上に乗り移るため、スラックスのお尻の部分はびしょびしょに濡れてしまいます。もちろん、そのまま仕事をすることになるので、濡れたお尻のままです。残念ながらこの部分については、車椅子ユーザーがつらいところです。雨合羽では対応できません。

雨対策には3つの方法がある

そこで対応できるとすれば、3つの方法があります。1つ目は屋内の駐車場やカーポートのある駐車場にとめることです。2つ目は誰かが傘を差してあげることです。3つ目はオートボックスを車に設置すれば傘代わりになります。

オートボックスというのは、折り畳みの車を乗っている人が自分の車の上にリフト式に収納する装置になります。(ミクニライフ&オートで販売)その装置は傘としての役割も果たしてくれるので、乗り移りの際に濡れなくて済みます。

私がサラリーマン時代において、初めの頃はずぶ濡れになりながら駐車場から事業所の入口まで行っていました。距離がさほどなかったので、急いで車椅子を漕げば30秒くらいでした。でも雨が強い時は、濡れまくり状態でした。

上司のおかげで警備さんが毎回の出勤時に傘を差して迎えにきてくれた

上司の課長が私の状況を見て、「警備さんにお願いしておいたから、出社するときは警備さんに電話をしてくれ」と言ってくれました。とてもありがたい言葉でした。警備さんは課長から指示された立場ですが、嫌な顔を一つもしないで毎回私の出勤時には傘を差して駐車場まで迎えに来てくれました。本当にあの時のことは忘れません。

そのうち店舗の経費が厳しくなると同時に、警備さんの人数が大幅に減ることになりました。警備さんに頼むことが物理的にできなくなったので、店舗の屋内駐車場を利用することになりました。満車になることのなかった店舗でしたのでやむを得ず利用しました。

できれば社内風土によりチームワークで対応することが望ましい

ここまでいろいろと実例も書いてきましたが、1年間を考えると雨の降る日数はさほど多いわけではありません。もちろんお金があればカーポートなどを設置することも可能でしょうが、コストの上では厳しいと思います。

そこで社内にいる誰かが対応できるような社内風土を作ることが、一番望ましいと思います。まさにこれが「こころのバリアフリー」です。ハード面で対応できなくてもソフト面で対応できるところがポイントです。

そのためにはチームをまとめる人が率先となって、対応できる環境を作ることです。面倒臭いと思う人も当然出てきますが、対応することが当たり前になるまで周知・徹底・継続していくことです。いずれ面倒臭いと思う人が少しずつ減ってくれば、強固なチームワークになり仕事もきっとうまくいくはずです。

車椅子利用者が増えている時代の中で、食品売り場の通路のバリアフリー化が求められる

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。店舗のバリアフリーを考えた上で、総合スーパーの食品売り場における通路について考えてみたいと思います。

車椅子利用者が明らかに多くなった時代では通路幅の見直しも必要

最近は高齢化社会に伴い、車椅子利用者が増えてきました。街中でも車椅子に乗っている方々を多く見かけるようになりました。昔は介助者と一緒にいるケースが多かったですが、今では1人で街中に出ているケースも当たり前のようになってきました。

しかも私の勤めていた総合スーパーは、店内の面積が大きいために、普段車椅子を利用していない人であっても、足腰が弱っているとか長い距離を歩くには自信がないという人は、店内の貸し出し用車椅子(介助用)を利用するケースも増えています。

店内において車椅子を利用しているお客さまは増えてきている中で、どうしても総合スーパーの課題は「通路」です。やはり最低でも通路幅は120㎝の確保が必要だと思います。状況によっては人と人とが交差をするので、150㎝以上必要になるでしょう。

主通路にワゴンが置いてあると主通路が分断され通路が狭くなる

食品売り場において、通常であれば野菜・果物売場から入っていきます。大概は外側に冷蔵ケースがあり、内側に島があり旬の食材の果物・野菜の順に並べています。この部分ではさほど通路の問題は生じていません。

ところが魚・肉コーナーの付近まで行くと、主通路のど真ん中にワゴンが点在してきます。このワゴンによって主通路が分断されます。なんとかぎりぎり通れるくらいです。

エンド商品の他に突き出して入口を塞いでしまう状況が多くみられる

さらに生鮮売り場から加工食品のコーナーに入る付近には、商品を大陳するためにエンド商品(広告の品・新商品)を多く積み込みます。エンド商品があることには問題がないのですが、エンド商品の脇にまた突き出して商品を置く場合があります。こうなると入口を塞いでしまい、車椅子利用者は通路を通りにくい状態になります。

今まで述べてきた部分においては、平日の閑散としている時間帯ならば問題ありませんが、平日の混雑している夕方の時間帯や休日においてはかなり厳しい状態です。まさにバリアを増やしている状態でもあります。

時代に合わせて回遊性を考えた工夫を取り入れることが必要

販売する側にとっては、1点でも多く買っていただきたいという思いがありますが、混雑かつ車椅子利用のお客さまが多くなると、さすがに店内の回遊性における問題が生じてしまいます。

回遊性の高めるためには、店舗内のレイアウトや商品の展示方法に気を配り、お客さまを誘導するための表示なども工夫する必要があると思います。特に新バリアフリー法適用建物においては、そういった部分まで考えていく時代になってきています。

ここで押さえておきたいのは、車椅子利用者が少ない時代ではさほど気にならなかったのかもしれませんが、これだけ増えてきて身障者用駐車スペースの争奪戦・多目的トイレの利用待ちなどが出てくると、食品売り場の通路も変える時期に入ってきているということです。

特に偉いさんが巡回で来ると、「売場に商品をドンドン出して売りまくれ!」と強引な指導を出すことが多いと思いますが、そういう偉いさんこそが総合的にお客さまの状況を判断できるスキルが今こそ求められていると思います。

仕事のスキルを上げていくには自分事として捉えること

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。社内で後方スタッフをしていると、「○○主任が毎回書類の提出が遅い」「○○主任が期限を過ぎているのに全く動かないので困る」というような悩みがあるはずです。ついつい○○主任がいなくなればいいのに・・・と感情的に怒りに変わってしまいます。

仕事に対する能力が問われる行動とは?

こういった事例は、実際に人事・総務のような仕事をしているとよくあることです。でもその時にどう対応するか?が大きなポイントです。仕事に対する能力の有無が分かってしまいます。

一番ダメなのは「○○してくれない」と思うだけの人です。残念ながらそう思っている以上は、仕事に対する能力が上がりません。私も昔はそうでした。私は一生懸命やっているのになぜあいつは期限を守らないのか?と頭に来てしまうんです。

ところが上司から「期限通りに出してもらえないのは、おまえの責任だ」と言われたんです。私はグッとこらえながらも「この上司は全く分かっていない。被害者である私の行動が悪いとはどういうことだ!」とめちゃくちゃムカついていました。

すべては自分事として捉えることが大事

ある日、一旦立ち止まって考えてみました。「どうすれば早く提出してもらえるか?」。発信するのは自分なので、全ては自分次第でいろいろと変化球を投げてみればいいのではないかと思うようになりました。まさに発想の転換です。

具体的には、期限よりも早い段階を仮の期限として定めるやり方、期限に向けて何度もカウントダウン的に発信していくやり方などいろいろアイディアを出してみればいいのです。

でも一番のやり方は、遅くなると思われる人物に何度も接触することです。仲良くなるのも一つの手です。相手が自分のことを大事な人だと思ってもらえるようになれば、意外と「あなたのためならすぐにやってあげるよ」と言ってくれる場合もあります。

不思議なことに今までは「○○してくれない人」というイメージだったのが、とても仲良しになってしまうこともあるんです。人はアメとムチを使い分けたり、相手の行動を観察しながら進めていくことなどがスキルアップにつながるはずです。

「人を動かす」スキルが仕事の上では一番の能力

結局のところ、「人を動かす」というスキルが仕事をしていく上での一番の能力ではないかと思っています。自分がやらねば・・・と思っている人ほど、チームワークを乱してしまうものです。

重要なポイントは、チームビルディングを通して、チーム全員で同じベクトルに向かっていくことが成果をもたらすと思っています。そして自分が動かなくても、自分の指示で部下との阿吽の呼吸によって成果をもたらすことが最大の力につながります。一度考え方を変えてみるのはいかがでしょうか?

車椅子のバリアフリーの中で勾配のある坂道に強いアイテム「スマートドライブ」

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。私は昨年11月~12月にかけて日本1周をしてきました。その際に活躍したアイテムが「スマートドライブ」という電動アシスト機能がある機器です。それをご紹介します。

固定式の車椅子だけでなく、折り畳み式の車椅子にも取り付け可能

以前は固定式の車椅子(パンテーラやクイッキーなどの折り畳みでないもの)だけに取り付けられる機器でしたが、最近では、折り畳みの車椅子においてもセッティングをすれば取り付けが可能になりました。

画像にあるように車椅子の車輪の両軸の内側にはめ込み、しっぽのようなタイヤが動き出す仕組みです。時計のようなリモコンを腕につけて、車椅子を漕ぎだすと同時に動き出します。逆に腕を振り落とすと電動アシストがストップします。慣れるまでは難しい機器ですが、慣れればグイグイ坂道を上ります。

私は脊髄損傷の胸髄5番の損傷です。腹筋・背筋が効かない部分ですが、腕は使えるので車椅子を漕ぐにあたってはほとんど問題ありません。しかし、ちょっとした坂道になると「気合と根性で上り切るぞ!」と思っていても、さすがに腹筋・背筋の力がないと上り切ることができません。

勾配の続く長い坂道には威力を発揮するアイテム

そこでスマートドライブがあると非常に助かります。あまり頼りすぎるといけないのですが、勾配のある坂道、勾配が続く坂道にはもってこいの機器です。長時間車椅子を漕ぐ場合もかなり楽になります。

駐車場がなかなか見つからなくて、目的地より片道500m以上離れている場合は、さすがに車椅子を漕いで目的地に行くだけでハアハアと息切れします。そんな時にも大いに役立ちます。

この機器を購入しようとしたきっかけは、単に私用による目的ではなかったのです。日本一周をする際のバリアフリースポットの調査のために購入しました。

バリアフリースポットの調査のためには欠かせないアイテムとなった

1人で日本一周をしていたので介助者はもちろんいません。バリアフリーの調査をする際に、自力では行けないけれど、介助の人がいればクリアできるスポットを紹介するために、このスマートドライブがあれば介助の方がいる場合と同じような体験ができるので取り寄せました。

そのため高知県の桂浜などは自力では行けないけれど、誰かがサポートすれば坂本龍馬像を見ることができます。パラリンピアンのようなアスリートであれば自力で行けますが、さすがにほとんどの人はそのような身体をしていませんからね。

ちょっと価格が高いので購入するのにためらってしまうかもしれませんが、1人で出かけることが多い方にとっては、便利なアイテムだと思います。勾配をグイグイ上っていくのはとても魅力的です。私にとってはかなり衝撃的なものだと思っております。

アクセスインターナショナル(スマートドライブの日本総代理店)のホームページはこちら

車椅子利用者でも気軽に乗船できるバリアフリーのフェリーとは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。昨年11月~12月までの1ヶ月間、日本1周を実施しましたが、その際に驚いた最新型フェリーがありましたのでご紹介します。

四国から九州へ渡るにはフェリーがおすすめ

四国(愛媛県八幡浜港)~九州(大分県別府港)や(大分県臼杵港)をつなぐ宇和島運輸フェリーです。私は四国を横断していて、その次に行くのが九州でした。四国から九州に行くルートはしまなみ海道(瀬戸内海の橋を渡る)もありますが、距離が長くなるため、フェリーを選択しました。

東京~徳島まで乗ったフェリーがかなりの揺れを経験したため、フェリーに対する怖さがありましたが、四国~九州は全くというほどの揺れがありませんでした。さすがに外海でないので、よっぽどの天候が悪化しない限り、大きな揺れがないのかもしれません。

「スロープウェイ」こそがバリアフリーを実現

本題に戻って今回乗船したフェリーは、「スロープウェイ」という便利な乗り方を導入しております。スロープウェイと言われても「えっ、それ何?」と思う方がほとんどだと思います。スロープウェイ=バリアフリーだとホームページに書かれていましたが、何のことやら分かりませんでした。

通常のフェリーは1階の車両甲板に車をとめて、エレベーターに乗って上の階の客室に向かいます。エレベーターが設置されているフェリーであれば便利なのですが、エレベーターがないフェリーはたくさんあります。

そうなると車椅子利用者の乗船が難しい場合があります。今回の旅の中で、私もあるフェリー会社からは、バリアフリーの客船ではないのでおすすめはしないと言われたこともありました。

それならば乗船時間はずっと車の中にいればいいのでは?と思いますが、現在の法律上において車両甲板にいることは、認められていません。ところがスロープウェイは1階の車両甲板から2階に通じる坂道があり、車のまま上っていくことが可能になっています。

リラックスしてフェリーの旅を満喫できる

2階の甲板にとめて、すぐ目の前の客室入口にそのまま入れます。そのため気軽にフェリーに乗ることが可能になります。ものすごく便利な方法です。しかもこの宇和島運輸フェリーの中はものすごくきれいなんです。Wi-Fiも使えますし、食事も販売しております。うどんのお店までありましたよ。

四国から九州までは約3時間ちょっと。船内では車椅子からソファーへ乗り移れるスペースもあり、リラックスしてフェリーの旅を満喫することが可能です。ぜひとも一度利用してみる価値があると思います。しかも大分の別府は、車椅子でも楽しめる地獄巡りなどもありますのでおすすめですよ。

車椅子のバリアフリーを考えるうえで欠かせないのが最新の福祉機器事情

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。このところ例年、9月に東京のお台場にある国際ビッグサイトで開催される「国際福祉機器展」に行って、最新の福祉機器をチェックすることがほとんどです。この国際福祉機器展まであと2ヶ月後です。今からワクワクしています。

年2回における福祉機器の展覧会が東京と大阪で開催

皆さんは、国際福祉機器展に行かれたことはありますか?関東に住んでいらっしゃる人は距離的にも比較的近いので、気軽に行くことは可能かもしれませんが、関東以外に住んでいる方には馴染みのないイベントかもしれません。

それでも4月には大阪でも毎年、「バリアフリー展」が開催されます。イベントの大きさでは、東京と大阪ではあまり変わらない規模のように思えます。メジャーな企業は、4月・9月の両方にも出展されていると思います。

例えば、車椅子メーカー・自動車メーカー(手動運転装置やリフト式の福祉車両など)・住宅機器メーカー・介護用品メーカーなどは東京でも大阪でも見ることができるはずです。

私が大阪のバリアフリー展に行ったのは、ちょうど10年位前ですね。ただどちらの展覧会も3日間くらいで終わってしまうので、気がついたらもう終わっていたということもよくありますし、なかなか自分の休みと合わせるのが難しい場合もあります。

国際福祉機器展で見て、購入したアイテムもある

もちろん福祉機器は、誰もが使う機器ではないために量産体制に入っているアイテムではありません。だから価格面では高くなる傾向があります。価格面なども重なって一般的に普及せず、量販店などの流通段階に乗らないといえるかもしれません。

どんなに便利でも、どんなに優れていても、いざ購入しようとするとためらってしまうのが福祉機器かもしれません。メーカー側はせっかく利用者のために渾身のアイテムを作っても、利用されないのであれば残念な結果になってしまいます。

しかもこの国際福祉機器展で紹介されているアイテム自体が、あまり知られていないことも確かです。車椅子ユーザーの友人とかに聞くと、「えっ、そんな便利なものがあったの?」という声もよく聞きます。意外とネットなど見ていても気づかないこともよくあります。

今後は素晴らしいアイテムをいかに知ってもらうかが重要なポイント

今後は福祉機器において、いかに多くの人に知ってもらうかが重要なポイントになります。そして使う人が多くなることで社会が変わっていきます。私としても車椅子ライフデザイナーという立場として、もっと多くの実生活に役立つ機器を紹介していきたいと思っております。

★国際福祉機器展2017 9月27日(水)~29日(金)東京ビッグサイト

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