車椅子利用者にとってガソリンスタンドのバリアフリー

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。普段はとてもお世話になっている近所のガソリンスタンドがあります。給油だけでなく、スタッドレスタイヤへの装着・洗車や車の相談などもお願いしている場所がありますので安心しております。でも外出していると気になる問題があります。

セルフSSが多くなると利用しにくい現実

それはセルフのガソリンスタンド問題です。昨年11月から1ヶ月間かけて日本1周をしました。その際においても、知らない地方でガソリンスタンドを見かけても「セルフ」だったから残念・・・ということがよくありました。

一般の健常者の方なら車から降りて給油するのも、さほど大変ではありませんが、車椅子利用者にとっては一度車椅子を車内から取り出して、車から車椅子に乗り移る手間がかかります。しかも車椅子に乗り降りするスペースの確保も必要です。

そうなると実際にセルフのガソリンスタンドを利用するのは難しくなります。有人のガソリンスタンドが減ってきている現在において、日本1周をした時も、次の目的地までガソリンが足りるのかどうかかなり焦った経験があります。

また空港からレンタカーを借りた場合も、最後に給油をしてお返しすることになりますが、意外と空港周辺にはセルフのガソリンスタンドしかない場合があります。

給油をして返すことがルールになっているので、結構困りますね。車を運転しながら「見つけた!よく見たらセルフだ」なんていう言葉を車の中で発しているものです。

出光のセルフSSではスタッフの給油サポートが受けられる

そんな風にして過ごしている中で、先日のユニバーサルコミュニケーションカンファレンス「TOKYO VOL.8 いつでも、どこへでも、移動ができる ユニバーサル社会とは? ~車いす利用者の生活から考える~」(主催:日本ケアフィット共育機構)の中で㈱ニコ・ドライブ 神村社長が教えてくれました。

出光興産㈱の取り組みによるものですが、「お身体の不自由なお客様へ スタッフが給油をサポートいたします」という取り組みです。障害者差別解消法(2016年4月施行)に基づいてスタートしたそうです。

障害のある人に対しての「合理的配慮の提供」によるもので、足の不自由な方への給油サポートや、筆談でコミュニケーションを取る、給油方法を分かりやすく説明するなどのサポートです。

出光興産のセルフSSではポスターを掲示しているようです。今度はぜひとも一度見てみようと思っております。これで地方に行っても少し安心できるようになりました。

意外に大事なのはどの業種においても「行きつけ」を作ることで安心

まだあまり知られていないのが現実のようですが、こういった情報がどんどん発信されていき、車椅子利用者の方々に届くことを願っています。また車椅子利用者側も新しい情報はないか調べていくことも重要なポイントだと思っております。

あとは私個人の意見ですが、好意にしてくれる行きつけのガソリンスタンドを持っておくと便利です。私は車の事なら全て現在行きつけのガソリンスタンドに相談します。普段から利用していることがポイントです。どの業種においても、「行きつけ」というのが意外と生活する際に安心できます。

出光興産㈱のニュースリリース→こちら
出光興産㈱のホームページ→こちら

車椅子利用者にとって熟睡できない理由とは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子利用者にとって意外と悩みになるのは熟睡ができないことです。車椅子利用者は、夜中にある一定時間ごとに何度か起きています。それはなぜなのでしょうか?

熟睡できない理由は夜間に何度か起きなければならないこと

私は健常者の時は、ベッドに入ったらそのままぐっすり朝まで爆睡して、気が付いたら朝だったということがほとんどでした。睡眠時間が少なくても年齢が若かったことと深い睡眠だったことから、体調的には万全でした。

24歳の時に脊髄損傷になって以来は、ベッドに入っても3時間おきに起きなければなりません。それはなぜでしょうか?一般の健常者なら無意識にできる「寝返り」が身体に麻痺があるとできないのです。

一般の健常者は、睡眠時間の全てをじっと寝ていることはありません。無意識に左に向いたり右に向いたりしています。それによって同じ場所に圧がかかることはありません。逆に同じ場所に圧がかかっていたら痛さを感じます。

寝ている時も日常生活と同様に褥瘡防止をする

しかし身体に麻痺がある車椅子利用者は、無意識に寝返りができないので、同じ体勢でずっと寝ていても気が付きません。そして同じ場所に圧がかかっても痛さを感じないのです。そのまま放置すると褥瘡になってしまいます。

そこで行うのが体位変換です。体位変換とは同じ姿勢のままを防ぐために、ベッドで左に向いたり、右に向いたり身体を体位を変えることです。私の場合には3時間に1回行っております。以前はタイマーをつけて行っていましたが、現在はだいたい3時間くらいが経過すると自然に起きるようになっています。

そのために熟睡ができません。私の場合はまだ自分で体位変換をしておりますが、自分で体位変換できない車椅子利用者は、ご家族の人が起きてきて夜中に体位変換をする苦労があると思います。

自分にとって合うマットレスを選ぶのも方法の1つ

人の手を使わずに体位変換や除圧をする方法もあります。ベッドのマットレスを特殊なものにすることで、身体の圧を軽減することもできますが、マットレス自体が高額であったりします。またマットレスが柔らかいこともあり、寝心地が逆に悪くなることもあると思います。

私も20年前は柔らかいマットレスを使っていましたが、硬さがないことが逆に疲れてしまったり、車椅子への乗り移りの際に不安定になってしまうこともあり、すぐにやめてしまいました。

熟睡できる日が来ることを願っている

こういうことが車椅子利用者の生活にあることをお伝えしました。高齢者の方にもよくある夜中の排尿は車椅子利用者でも実施するので、熟睡には程遠いのかもしれません。いつか熟睡ができる日が来るのを願っております。

最新の車椅子は価格に比例して性能がアップしている

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近では車椅子などの機器がどんどん進化しております。それはパラリンピックにおいても機器の性能が影響するくらいの状態になっております。

パラリンピックにて1500万円の車椅子が登場!

最近で話題になったのは、日本を代表する世界の国枝慎吾さんがリオパラリンピックの準々決勝に敗れたことですね。国枝さんは世界の4大大会を制覇している絶対王者です。ところが準々決勝で敗れたときの相手が、恐ろしい価格の車椅子で試合に臨んだのです。

価格がなんと1500万円。逆に国枝さんの車椅子は国内メーカーのもので、約45万円クラスのものでした。「1500万円対45万円」の戦いみたいな形になってしまいました。あきらかにレースにおいて、「F1カー対軽自動車」くらいの状態ですね。

もちろん車椅子の良し悪しだけで試合の結果が決まるものではないですが、これだけ差があると、「試合の勝敗は性能の違いでは?」と思ってしまうかもしれません。最近ではパラリンピックの他の競技においても、義足が今まで以上に優れており、性能で勝敗が決まる?と騒がれている状態です。

オリンピックにおける水着の問題に似ている

私はスポーツに詳しい者ではないので、この内容の良し悪しを回答することはできませんが、素人目から感じたのは、以前のオリンピックで話題になった水泳競技による水着の違いに似ているように思えました。最強の水着を着用すれば、さらにスピードが出ると言われた出来事は誰もが記憶にある出来事だったと思います。

スポーツメーカー各社は、オリンピックの選手に使っていただけるかを競っています。それだけ社運を賭けているとも言えます。その商品がオリンピック選手に愛用されて、いい成績を残したならば、○○メーカーの△△商品だからこそ凄い結果をもたらすと有名になるでしょう。

車椅子は福祉機器というだけでなくアスリートの武器でもある

テレビ東京で放送されている番組「ガイアの夜明け」において、あるバトミントン選手に自分のメーカーの商品を使っていただくために交渉して、使いやすいラケットにしていく苦労が放送されていました。選手にするとちょっとした触り心地が使いやすいかどうかが変わるみたいです。

同じ意味でいえば、私たちが使っている車椅子にしても、オーダーメイドで作ってもらっている以上、乗り心地や走行性などを追求しています。選手ならなおさら追求するのだと思います。これだけ車椅子一つにしても福祉機器というだけでなく、アスリートの武器として大事な存在なんです。

車椅子で仕事をする際に職場におけるバリアとなるものは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。私は長年総合スーパーに在籍しておりましたが、店舗の裏側では在庫がびっしりあって通路が確保されていない実態がありました。そこで職場におけるバリアを考えてみたいと思います。

在庫過多は通路が確保されないため作業効率・労災に影響する

はじめにバックヤードの課題です。私が在籍していた店舗はどこにおいても、バックヤードは在庫過多でした。バックヤード自体を大きく設計されていないということも原因なので何とも言えない部分はありますが、こんなに在庫があってどうするの?というレベルが続きました。

在庫が多いと通路が確保できずに、車椅子ユーザーのみならず一般の従業員も通路を通るのに四苦八苦することがあります。これは作業効率が落ちる上に、在庫に身体が当たったりする労災への危険性にもつながります。

在庫問題は簡単に解決できる問題ではありませんが、定位置管理が必要であり置くラインをきちんと決めることです。そのラインから決してはみ出ないことがポイントになります。最近は発注量以上に本部からの投入量が多いと思いますが、それでも予め場所を確保しておく必要があると思います。

在庫だけでなく什器の置き場も定位置管理が必要

在庫と同様にバックヤードに置く什器についても、定位置管理が原則です。カンバンをつけて決められた場所に置くことで、余計なスペースを使わずに済みます。片付けが苦手な人も従業員にはいますが、同じところに戻すクセだけをつけてもらうよう指導することです。

実際によくある話ですが、社内で「この人は在庫過多・ロスが多い」と目を付けられてしまう人がいます。確かにその対象となっている人が、別の店へ転勤すると次第に在庫過多・ロスが多くなると事がよくあります。業務の見直しをしないと思わぬレッテルを貼られてしまう可能性もあるので注意すべきポイントです。

地面に画鋲が落ちていると車椅子がパンクする現実

バリアについては、在庫や什器管理だけの問題ではありません。よくあるのが画鋲が落ちている点です。社内の掲示板に取り付けた掲示物が、ぽろっと下に落ちる場合があります。

そのため私も自分の車椅子が何度もパンクしました。こういったところも普段からきちんと取り付けてあるのかを確認するといいでしょう。たまたま自転車売場のある店舗だったから便利でしたが、もし自転車売場がなければその日は台無しになってしまいます。

事務所の机配置においても大きなバリアとなる

もちろん、事務所の机の配置なども大きなバリアになります。車椅子が通れる通路を確保していることが重要です。毎回「すみません、後ろを通っていいですか?」と言うのは、お願いする側もされる側も面倒臭くなります。回数が多くなるとうざったくなるはずです。

そうなることを想定した配置をしていれば、お互いが仕事をしやすくなるはずです。車椅子ユーザーのみならず誰もが仕事をしやすい環境を作ることが大きなポイントです。日頃の仕事の中でもう一度全体を見渡せば、必ず職場のバリアはたくさんあるはずです。仕事をしやすい環境のためにも考えてみるのはいかがでしょうか?

店舗の接客応対においては関わる方全ての協力が必要

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。接客業に入社すると必ず学ばなければならないのが接客応対の技術です。お越しいただけるとお客さまに喜んでいただくためにはどうすべきか?は重要なポイントです。たった1人の従業員が不愛想な応対をすれば、それが店舗の顔になってしまう位です。

店舗の顔は従業員だけでなく、関連する方々までも重要な存在

私はサラリーマン時代、人事総務課長として警備・清掃・設備会社への業務委託を依頼しておりました。この方々の優秀ぶりは、店舗内で働くメンバー以上のものであり、店舗に大いなる貢献をしてくださったと思っております。

店舗において重視してしまうのは、どうしても身内の問題ですが、店舗に関わる方々の対応までが重要になるということです。意外とその部分を軽視している場合が多く見られます。

例えばショッピングモールに行ったときに、まずお会いするのは誰でしょうか?駐車場を管理している方や交通警備の方です。「身障者用駐車スペースはどちらにありますか?」「身障者用駐車スペースのカラーコーンを動かしてもらえますか?」と質問したとします。きちんと回答できるでしょうか?

お客さまにとっては、企業の従業員であることや交通警備の方であることは全く関係ありません。そこで失礼な対応をされると店内の従業員の対応がいくら良くても、失礼な店舗だと思われてしまいます。場合によっては、クレームが来るばかりか二度と来店されないケースも出てきます。

店舗に行って一番はじめに会うのは駐車場の管理をしている人

私は昨年末の日本1周の時に、熊本市内の百貨店で友人と会う約束をしていました。百貨店の駐車場に入るために45分並びました。その日は雨も降っていたので、百貨店の立体駐車場に入りたい方が多かったと思います。

やっと立体駐車場に入る順番に差し掛かりました。交通警備の方に「自分は車椅子を利用します。身障者駐車スペースはありますか?」という質問をしたものの、全く聞き入ってもらえず。「あちらにありますから」と100M以上離れたとんでもない駐車場へ誘導されてしまいました。

忙しい状況であるのは分かりますが、ちょっとした行為によってお客さまの信頼を失くしてしまいます。1人の交通警備の方の対応ではあったものの、店全体に影響を及ぼしかねません。

重要なのは店舗と店舗に関わる方とのミーティング

もしトラブルになっても、店の従業員ではないので、なかなか指導しにくい場合もあります。そこは店舗側と店舗に関わる方々とのミーティングを実施して、反省と改善を話し合う風土が必要です。私は課長時代において、毎月必ず1時間のミーティングをしておりました。

こちらからの一方的な要望ではなく、関係各署からの要望も受け入れておりました。課題は必ず双方にあるものです。お互いに店舗をよくしていきたいという思いはあるので、同じベクトルに向かっているはずです。こういった部分においてもとても重要なポイントになると思います。

決してあってはならないのが、ショッピングモール側と警備・設備・清掃側の主従関係です。状況によっては、設備会社の下請けで警備会社と清掃会社が入っていると、4問題があっても声を上げることができないこともよくあります。重要なのは、チームショッピングモールにすることです。チーム全体でお客さまのお買物をしやすい環境にしていくことです。

店舗に関わる方々までがお客さまを大切にする風土であるからこそ、ショッピングモールが一つになれると思います。それがお客さまに選ばれる秘訣につながるはずです。

車椅子ユーザーでも仕事の効率を上げるメールの返信ワザ

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子ユーザーの私が会社に所属していた時に一番優先にしていたのは、仕事の効率化による時間短縮です。そのポイントはいくつかありますが、今回は社内の電子メールについてご紹介します。

社内の電子メールの膨大な量にどう立ち向かうか

スタッフとして仕事をしていたので、どうしてもパソコンに向かう時間がものすごく多かったです。課長時代は1日40通近くのメールが送られてきました。出勤してメールを開封したとたんに、気分が悪くなるくらいの思い出があります。

この中のメールには連絡だけのものもあれば、返信が必要なものもあります。もちろんいつまでに返信しなければならないといった期限付きのものもあります。連絡だけのものはさらっと見て終わりますが、それ以外のものは忘れないために簡単に手帳へ記入していました。

手帳の使い方で業務の効率化を図る

手帳は、月単位・日単位をはじめ実行計画を細かく記入できるものがいいと思います。私はフランクリンプランナーのオーガナイザーを使用していました。できるだけ上司から質問されても手帳をパッと見て回答できるようにしておきたいものです。質問されても「え~っと・・・」とか言っているようでは仕事が遅いと思われてしまいます。

話をメールに戻すと、返信するものをどれだけ早く返すかが、私にとっての一番のポイントです。他の人は全く考えていないと思いますが、誰よりも1番先に返信することを競っていました。重要なことは「溜めない」ことです。とにかく回転率を上げることです。

商品で例えると、入荷した商品を早く売ることが回転率を上げることになります。1ヶ月として捉えた場合、キャベツが入荷して1日以内に売り切ったとしたら1ヶ月の回転率は30になりますが、2日以内に売り切った場合の回転率は15になります。回転率をアップさせることは、鮮度アップにつながります。

メールの返信が早いと相手に喜ばれる

メールについても同様で、返信を早くして回転率を上げると、次の仕事にとりかかりやすくなります。そうすることで、相手の仕事もスムーズに回るようになり、あの人は仕事が速いと思われるでしょう。ポイントは「いつまでに」という期限とは関係なく、すぐに取り掛かってしまうことです。

ではどうしたら返信が早くなれるのか?まずは手帳に本日のスケジュールを細かく書き込むことです。今日中に返信できる案件かどうかを吟味しておく必要があります。そして優先順位をきちんとつけておくことです。この案件はA・あの案件はBという形で、A・B・Cに分けておくことがベストです。

返信が早くなるためにはどうするか?を考えて時間短縮へ

さらに返信時のフォームです。フォームを事前に作っておくことです。このフォームの引き出しが多くなれば、コピペして、返信しなければいけない内容だけを書き込むことで完了します。いちいち返信文章を作っている人を良く見かけますが、大幅な時間のロスにつながっています。

そして余計なことは書かないことです。報告する際にはできるだけ箇条書きに事実のみを述べることです。つまり返信を受け取る方にとって見やすいがポイントです。もし事実以外の事を求められたときに、自分の考察も述べるといいでしょう。

1日40通のメールが来て「どうしたらいいだろう?」と悩んでいる時間を少なくしたいものです。いかに素早く片付けて、自分のやりたい仕事に着手するかがカギとなります。仕事量は増える一方の中で、どうしたら残業をせずに時間通りに帰れるのかを考えることも必要な時代になってきています。

初めて車椅子を購入するときは車を購入するときに似ている

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子生活になって初めて購入した車椅子の事を知人に話したら、懐かしく感じてきてコラムを書いてみたくなりました。初めて車椅子を購入するときは、初めて車を購入するときと似ているんです。

中古の車椅子を借りる時点で目移りするくらいワクワクする

私の場合は、埼玉県の所沢にある国立身体障害者リハビリテーションセンター病院という施設で半年間リハビリを行いました。入院した時点では、自分の車椅子を持っていません。

病院で中古の車椅子を借りることになります。初めての車椅子ですので、中古の車椅子を選ぶ時点でもどの車椅子がいいか目移りします。こっちの方がかっこいいとか・・・。自分の身体に合わせて造られている車椅子ではないので、残念ながら身体にピッタリ合わない状態です。

初めて車椅子を購入するときは車を買う感覚に似ている

入院している間に自分にとって新しい車椅子を購入することがほとんどです。当時は毎週金曜日に車椅子メーカーの営業マンが来ていました。日進医療器・アクセスインターナショナル・オーエックスエンジニアリングの他数社がいました。

入院患者は直接各メーカーの営業マンに車椅子の特徴などを質問します。そこでいろいろと質問したり、すでに購入した入院患者に質問したりして、どのメーカーの車椅子を購入するか決めます。

この決めるまでの時間は、本当にワクワクします。どのメーカーの車椅子がかっこいいだとか乗り心地に優れているとかものすごく考えるんです。この時間が意外に楽しいのかもしれません。車を初めて購入した時にも似ているでしょう。

ただ入院していると主みたいなうるさい患者がいるんです。「こっちの車椅子がいいから、俺の言うとおりにしろ!」といわれた友人がいました。私も友人もそんな主みたいなヤツの声は無視していました。そんな思い出もあります。

私としては「車椅子=暗いイメージ」を払拭したかった

私が決めたメーカーは、オーエックスエンジニアリングの車椅子にしました。理由はいろいろな色が選べたことです。蛍光イエローと蛍光ピンクの2トンカラーにしました。

メーカーの方が驚いていました。「えっ、本当にそんな色でいいんですか?ほかの人でそんな人はいませんが・・・」と言われたんです。色を紹介したのはあなたたちじゃないの?と思いましたが、私には理由がありました。

車椅子ユーザーはとかく暗いイメージをもたれがちでした。20年以上も前ですと社会はかなり閉鎖的でした。そこでマウンテンバイクのような車椅子があってもいいのでは?と思って購入しました。

注文してから到着までは1ヶ月以上はかかります。市町村の補助が入る場合は、審査のためにもっと時間がかかると思います。到着まではいつできるのかここでもワクワクしているんです。納車の時の喜びは車が到着するときのような気持ちです。

身体の一部になる車椅子への思い入れはものすごくある

自分の車椅子を手に入れるまでは、私だけでなく他の方々も同じ思いだったと思います。車椅子は自分の身体の一部のようなものです。車椅子がなければ行動することができません。だからこそこのような気持ちになるんです。健常者の方にもぜひとも知っていただきたいと思いまして書きました。

立体駐車場における身障者用駐車スペースの鬼門とは?

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。ショッピングモールなどによくある「立体駐車場あるある」をご紹介します。今後出店するショッピングモールの立体駐車場の建設においては、ぜひとも何らかの対応をしていただきたい課題です。

身障者用駐車スペースの大きさは3.5M必要

車椅子を利用している方が、なぜ身障者用駐車スぺースを利用しなければならないのか?を再度お伝えします。これは一般の駐車スペース2.5Mだけでは、車から車椅子に乗り移るスペースが足りないんです。

ここで想定されるのは、車椅子利用者が一般の駐車スペースにとめても、隣に車がいたらドアを全開にすることができないので、車椅子へ乗り移れません。もし隣に車がとまっていない場合は、車椅子へ乗り移りすることが可能ですが、ショッピングをして戻ってきて隣に車があったら、車に乗り移ることができません。つまり隣の車が戻ってくるまで帰れません。

そのために一般の駐車スペース2.5Mに約1Mの乗り移りスペースが必要なんです。全体では3.5Mのスペースがあって身障者用駐車スペースとして成り立つのです。または隣に車がとめないスペースがあれば、もし身障者用駐車スペースがなくても大丈夫です。

立体駐車場を利用することのトラブルが発生する

ここで本題に戻しますと、よくある立体駐車場が1階→2階→3階・・・と空きスペースがあるのかどうかを確認していく形ではなく、空きのスペースがある階に一気に上っていくケースです。確かに従来の立体駐車場より便利です。

ところが、この場合に想定されるのが、一般の駐車場は「満」「空」で表示されていても、身障者用駐車スペースの表示は「有」という表示だけですので、空いているのか分からないのです。

例えば、4階と5階に身障者用駐車スペースがあるとします。4階の一般駐車場は「空」と思って、いざ進入すると身障者用駐車スペースにはすでに駐車している車がありました。その場合、5階の身障者用駐車スペースには行けないんです。なぜなら上の階に行く道がないんです。

立体駐車場においては身障者用駐車スペースの「空」が分からない

車椅子ユーザーの友人は、わざわざ下まで降りるのが面倒臭いから、進入禁止のマークがついていても、無理やり逆走して上の階に行くと言っていましたが、万が一事故が生じたら責任を取らざるを得ません。

仕方がないので一度出口まで行き、もう一度駐車場の入口からやり直します。この間5分以上かかるケースもあります。場合によっては、ショッピングモールから一般道に出て敷地をグルリと外周する場合があります。

これが1回とは限りません。他の階でなければまたやり直しです。2回やり直したら、今日はもうやめた・・・と思うのがほとんどです。こういった気持ちがあるということをぜひとも設置の際に考えて頂きたいと思っております。

もちろんコストはかかってしまうので、身障者用駐車スペースの「満」「空」表示をきちんと設置するのは難しいと思われます。しかし、設置してあるスポットもあります。羽田空港の駐車場については、各階に身障者用駐車スペースの駐車状況を示す電光掲示板が用意されております。

施工時における車椅子ユーザーの声を聞いていただきたい

店舗の問題ではなく、施工業者のノウハウだと思っております。そういった点を踏まえて検討することも、知識の上では必要になるはずです。些細な部分は当事者である車椅子ユーザーの声を聞いてみると、知らなかったことがたくさん出てくると思います。それがバリアフリー化推進の際には役に立つはずです。

最近にできた霊園は車椅子のバリアフリー化が整っている

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。10年前に亡くなった親友の墓参りに行ったものの、勾配・砂利道・通路幅が狭く、完全バリアな場所でした。しかし今後はお墓の在り方などは変わってくるものとみております。

私も10年前にはバリアフリーの霊園選びをしました。

私の父も彼と同じ時期に亡くなり、早いもので今年の7月の命日で10年が経過します。10年前には、父のお墓をどこにするかとても悩みました。当時は少しずつバリアフリー化が進んでいる状況にありました。

私が探した霊園は4つともバリアフリー化に力を入れている霊園でした。ただ当時は舗装にしていたり、段差がなかったりする点はありましたが、多目的トイレ(身障者用トイレ)を設置している霊園は少なったです。

私が結論を下した霊園も多目的トイレはありませんでした。しかしその後、霊園の社長さんとお話することが多くなり、その翌年には多目的トイレを設置してくださいました。しかも、父のお墓のある近くまで車の乗り入れをしてくださいとおっしゃって頂き、感動したのを憶えております。

今でも霊園の社長さんとは長いお付き合いの下、とても親切にしていただいております。その他の面でもとても環境のいい霊園ですので、父のお墓をこの霊園に決めて良かったと今でも思っております。自宅から車で15分くらいの霊園ですので、月に2回はお墓参りに行っています。

車椅子でも行ける霊園こそが選ばれる時代へ

私はたまたま車椅子利用者ですが、高齢の方はさすがに高台にある霊園などは行くのが難しいでしょう。そうなると車椅子でも行ける霊園こそが「選ばれる」ようになります。

最愛のご主人や奥様を亡くしても行くことのできない霊園は、選ぶことができません。もちろん先祖代々が眠っているのであれば、霊園を選ぶことが出来ませんが、今後の霊園の在り方は、バリアフリー化の有無による形が出来つつあります。

そういった点は、他の業界よりもお墓だけでなく葬儀ホールなどもバリアフリー化が進んでいます。まさに参考のお手本になると思います。逆にバリアフリーでないというだけで選ばれなくなる可能性もあります。

葬儀関連以外もバリアフリー化は客数増のチャンスになるはず

葬儀関連の業界以外の方も、バリアフリー化なんて必要ないと思っていたら、すぐにバリアフリー化の波に飲み込まれるはずです。東京オリンピック・パラリンピックまであと3年です。時代はバリアフリー化に進むはずです。

株に例えていうなら、今の時代は「買い時」です。一気に株価が跳ね上がるでしょう。跳ね上がってから買ってももう遅いです。そんな状態がバリアフリーにも起こってくると思っています。ぜひともそうならない前に、バリアフリー化に手掛けることがビジネスチャンスになるはずです。客数増を図るなら今が実施時です。

車椅子を使用する際にはタイヤの選び方も必要になってくる

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子で外出中にものすごく気になってしまうのが、タイヤのパンクです。外出先でパンクが起きたらどうするのか?タイヤはどう選ぶのか?タイヤにはさほど詳しくありませんが、とても気になるポイントです。

外出先でパンクをすると大ピンチ!

実際にパンクしたことは、何度もあります。といっても仕事先が総合スーパーでしたので、職場でパンクしたらサイクル売場ですぐに直してもらっていました。職場の廊下には、画鋲が落ちていることがよくありました。掲示板の画鋲が外れるんですよね。これには本当に困りました。

外出したときに、パンクでピンチになったのは2度あります。1回は出張先での出来事でした。急にシューと抜け出してきたんです。やばいと思った瞬間には、タイヤはすでにぺったんこでした。駐車場までの距離が短かったので、ある意味ラッキーでした。そういったことを想定して、必ず車のトランクにはスペアタイヤを入れております。それだけで毎回安心するんです。

沖縄旅行の最終日にパンクが発生してピンチに

もう1回は3年前に行った沖縄旅行でした。最終日にあるテーマパークに行ったときにタイヤの劣化が原因でパンクしました。その日の午後は、羽田に帰る飛行機を予約をしていたからドキドキしました。

テーマパーク内のショップの方に相談して、近くに自転車屋があるかを調べてもらいました。そうしたらバイクショップがあることが分かり、連絡を取ってくださいました。なんとかバイクショップで応急措置ができました。ショップの方の配慮にとても感動した思い出があります。

私の体験をずらずら述べてしまいましたが、知り合いでも海外に行ったときにパンクに遭って以来、ノーパンクタイヤを使用しております。確かにノーパンクタイヤはパンクしませんが、乗り心地があまりよくない状態です。

パンクしにくく走行性や乗り心地のいいタイヤを選びたい

乗り心地や走行性を考えると普通のタイヤが望ましいです。そう考えるとどちらを選択すべきなのか?非常に難しくなるところです。私が使用しているドイツメーカーのシュワルベのマラソンというタイヤは、乗り心地も走行性も良好であり、パンクにしにくいものだと聞きました。

最近では車椅子ユーザーが車椅子を購入する際、メーカーが取り付けてあるタイヤではなく、海外のメーカーのタイヤをつけることが多くなっております。走行性に優れ、パンク防止にも優れといった状態です。また見た目にもカラフルでありおしゃれでもあります。

車椅子購入の際はオプション重視になってきている

車椅子生活をしてきて、最近はオプション重視の状態になりつつあります。もちろんそれだけ費用がかさみますが、乗り心地・走行性・重量・剛性など少しでも良くなることで、1日中使用する車椅子だからこそ重視されるポイントだと思います。