日常生活の車椅子において少しでも軽量化することが望まれる

2017.08.15 (火)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。私が脊髄損傷になった20年前は、車椅子が進化し始めた頃でした。今ではよく見かけるようになったカーボンホイールもまだ登場していませんでした。そのため使っていたのは、スポークがついたホイールです。

スポークのホイールしかない時代からカーボンホイールの登場で大きく変わる

スポークのホイールはスポークが緩みだすことがありました。その都度、ニップルレンチ(ニップル回し)で緩んだスポークを締めていました。結構、面倒な事が多かったです。ニップルレンチは500円以下で買えるアイテムなので安価でありポケットに入れておくと役に立つものでした。

 

そして最近では現在でも車椅子を購入するときには、カーボンホイールを選ぶことが多くなりました。でも残念ながらカーボンホイールはオプションになっています。2本で5~10万もするカーボンホイールはなかなか購入するのが厳しい決断かもしれません。

 

趣味や通勤で使う自転車と違い、日常生活のほとんどを車椅子で過ごすユーザーにとって、いかに軽量にするかは大事なポイントとなってきます。なぜなら車椅子を車に詰め込む際に、たった1キロ弱でも軽くなれば腕に対する負担が少なくなります。

カーボンホイールにすることでいくつかのメリットがある

私も長年腕の痛みには悩んでいました。車椅子の総重量は15キロくらいあるので、車椅子を車に詰め込む際の腕への負担は凄いものです。なんとかして軽量化できないかと思い、カーボンホイールにしました。またスポークよりもカーボンにする理由はいくつかあります。

 

まず冒頭に申したスポークが緩みだして調整することの面倒臭さです。大したことではないように思えますが、頻繁に続くと嫌になるものです。そして2つ目はかっこよさです。スポークよりもカーボンの方がスポーツ用のアスリートが使う自転車のようでおしゃれさを感じます。

 

その他では人に寄りますが、汚れた車椅子を掃除するときにカーボンの方が掃除しやすいとか、座席の下に網をつけて荷物を置いている人にとってはカーボンの方が取りやすいと思います。私もよく利用しているスマートドライブ(取り外し可能な電動アシスト機能)の電源スイッチを入れる際には、カーボンホイールの方使いやすいです。

願うならば多くの福祉機器の価格が下がれば買いやすくなるはず

そういった意味では車椅子のホイール一つでも大きく変わってきます。今後は、車椅子に問わず福祉機器が少しでも安価になって、今まで以上に購入しやすくなることを願うばかりです。そうなればどんどん普及もしてくるはずです。

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