車椅子利用者におけるバリアフリールームの課題は風呂

2017.02.13 (月)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。

先日からバリアフリールームについてお伝えしておりますが、あくまでも私のレベル(脊髄損傷の胸椎5番→腕は使えるけれど腹筋・背筋機能が弱いレベル)においては、風呂が一番課題だと思っております。私より障害の機能レベルが高い人だけでなく、低い人でも困ることが多いと聞いております。

風呂場の課題は湯船に入りにくいこと

風呂場の問題ですが、車椅子から湯船に乗り移ることがなかなかできない点にあります。車椅子利用者の中でも立位ができる人以外は、車椅子から湯船に直接入ることができないでしょう。そのため車椅子から湯船の脇にある程度のスペースがあれば、一旦お尻をそのスペースに移して入ることが可能になります。

ほとんどの宿泊施設では、お尻を移すスペースは確保されていません。せいぜいシャワーチェアーがあるくらいです。シャワーチェアーすらない宿泊施設も多い状況です。そうなるとただ広いだけのバリアフリールームです。また滑り止めがないことがほとんどなので、乗り移りの際の不安があります。

シャワーチェアーがなくてもバスボードがあれば可能かもしれませんが、バスボードはお尻を移すためのスペースとしては狭いと思われますので、ちょっと怖さはあるでしょう。立位ができない人には不適です。

乗り移るのが怖いと思ったら挑戦はしない

私はバリアフリールームの風呂を見て、ちょっと乗り移りが難しいと判断したり、手すりの位置が使いづらいと判断したときは、残念ながら風呂に入るのをやめております。

なぜならばもし乗り移りをして滑った場合は、湯船の中に転落すると思います。また手すりの位置がふさわしいところになかった場合は、一度入った湯船から戻れなくなり、緊急ボタンを押して助けを求めなければなりません。

けがをするだけでなく、状況によっては風呂への乗り移りが失敗して命を落とす可能性すら考えられます。また車椅子ユーザーが一番気にする「褥瘡(床ずれ)」の発生する可能性が高いのも風呂場だと言われております。直接、直にお尻が当たるので、皮膚には十分影響があると考えられます。

スノコであれば風呂場の改造するより安い費用で対応可能

極端な言い方ですが、手を外したら川底に落ちるかもしれない吊り橋を渡るような気持ちで、毎回風呂を利用しています。その怖さを解消するには、車椅子から乗り移りできるスペースを確保することだと思います。

もし確保できないのであれば、見立てはおしゃれではないかもしれませんが、風呂と同じ高さのスノコの設置で、乗り移りはスムーズになるはずです。

スノコであれば費用はあまりかからないはずです。あとは皮膚に優しく、吸水できるものを敷いておくだけで、車椅子ユーザーにとって安全性の高く使いやすい風呂場になると思っております。ぜひとも全国のバリアフリールームの改善が進むことを願っております。

※画像に掲載している写真は、私が一番入りやすいと思った風呂場です。長野県松本市にある「ホテル玉之湯」です。脱衣場から乗り移りできるスペースが設けられております。湯船もあまり深くないのがありがたいです。

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