職場のバリアフリーを考える中で有事を想定した防災訓練が重要なポイント

2017.08.07 (月)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。障害者のいる最適な職場環境を考える上で重要なポイントがあります。それはいざ災害発生時の避難経路は十分であるかどうかです。もう一度、確認しておく必要があると思います。

忘れてはならない東日本大震災の教訓

最近では九州の大雨洪水による影響で、お亡くなりになった方も出ています。私が住んでいる隣の常総市では、鬼怒川の氾濫によって多くの家屋が床上浸水の被害に遭いました。

 

そして私たちの記憶の中から忘れてはならないのが、2011年3月11日の東日本大震災です。私が勤めていたショッピングセンターも震度6弱の影響で、店内の設備・商品は一千万円クラスの被害を受けましたが、人的な被害がなかったことが幸いです。

 

私は東日本大震災の時はあいにく勤務ではなかったものの、上司が長期休養をしていたので、翌日から10日間以上連続出勤をして現場の指揮にあたっていました。またその後は防火管理者として店舗の災害時の監督責任の立場として対応していました。

障害者がいることを想定した防災訓練が必要

大事なのは、普段からいろんなことを想定した防災訓練を実施しているか否かです。そしてもう一つ大きなポイントは、災害弱者となる可能性の高い障害者のいる防災訓練を実施しているかです。

 

例えば、車椅子利用者が通る通路幅は、60㎝以上なければ通り抜けることができません。最低でも90㎝は必要と思われます。売場内はある程度広く確保されていると思いますが、後方エリアは大丈夫でしょうか?また什器や荷物で避難経路が確保されているでしょうか?

 

なぜなら災害が発生した場合は、建物内が真っ暗になる可能性があります。そうなれば避難経路に什器や荷物があれば逃げられないですし、大けがにつながります。これは障害者だけでなく健常者にとっても2次災害になります。

 

そして障害者に対するアプローチが適切であるかを防災訓練でやるのが必要です。必ずしも1階にいるとは限らないので、エレベーターが停止した場合、どうやって避難誘導するのか?これが意外に練習をしておかないとできないものです。実際に災害が発生すればいつも以上に慌てるのは間違いありません。

 

階段から降りる際には、車椅子利用者を持ち上げた場合、最低4名の人員が必要です。視覚障害がある方に対しても、ノウハウがなければ強引にひっぱっていくような事が発生します。これは視覚障害のある方に対して絶対にやってはならないことです。

大事なのは普段からのミーティングなどを通した連携プレー

こういったことを想定するためにも、各事業所内で避難誘導班をきちんと任命するとともに、普段からのミーティングを通して、どうやったらいいのかを試行錯誤しておくべきです。いざ本番では絶対にうまくいきません。

 

私は先日お世話になった上司と数年ぶりに電話をしました。その上司は私がやっているバリアフリーの取り組みの礎となることを教えてくれた方です。当時は、障害者がいる避難訓練を何度も実践しました。今思えば何度もやることを通して本番の時に最適な方法が見つかると思っています。

 

職場のバリアフリーを構築するにあたり、普段の仕事についてだけでなく、災害などについても考えることが必要です。消防法上の年2回の訓練を有効活用して、チーム内のコミュニケーションを高めていくことが、働きやすい職場づくりになるはずです。

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