多くの障害者が感じている一般的な4つのバリアとは?

2017.11.06 (月)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。障害者に対する主なバリアは4つあります。バリアは生活していると感じることが多いものです。これは大多数の人からすると大したことのない話なのかもしれませんが、少数の方にとっては辛く感じてしまうことです。職場でも4つのバリアについて注意することが重要なポイントになります。

大きく4つのバリアがある

4つのバリアとは「物理的バリア」「制度的バリア」「文化・情報面のバリア」「意識上のバリア」と言われております。一般的に言われているこの4つのバリアについて述べたいと思っております。特に車椅子ユーザーにとっては、物理的バリアと意識のバリアは多く受けてしまうことが多いものです。

 

まず物理的バリアですが、これは読んで字のごとく段差があったりするバリアです。段差があることで車椅子ユーザーにとってはクリアすることが難しくなります。2段以上あった場合には誰かに持ち上げて貰わないとクリアすることができません。もし1人でいたり、誰もアシストしてもらえない場合は、利用できないということになってしまいます。

 

この物理的バリアは車椅子ユーザーになっている人は誰でも感じているはずです。先日も東京に出向いて行き、ちょうど夕方から懇親会がありましたが、会場が掘りごたつになっていて断念したことがありました。残念ながら店にも問い合わせましたが、車椅子で利用できるかどうかの判断ができなかったためにこちらから事前に行くのを辞めました。

常に相手の立場になって考える事

職場においてもこの場所には行けないというところもあります。よくあるのが○○さんの机にいくまでの通路が入れないことです。物置とかに入れないのは仕方がないにしても、事務所内にある通路が狭くて車椅子では行けないのは仕事にならないでしょう。用事のあるたびに他の人にお願いするのは面倒くさいものです。常に相手の立場になって考えることが必要です。

 

制度面のバリアです。これは盲導犬がいるから店舗に入れないとか障害があるから試験を受験できないもしくは配慮されていないなどが挙げられます。門前払いを食らうような企業は、明らかに言えることは人に対して優しくないと思われます。お客さま・従業員に対しても冷たい企業だと思いますので将来淘汰されるのは時間の問題だと思います。

 

文化・情報面のバリアです。最近身近にあるのがJアラートです。私は茨城に住んでいますので、毎回北朝鮮からのミサイル発射の際にはJアラート対象地域に入っており、朝からスマホが鳴り響きます。でも聴覚障害の方はどうなのかと思う事があります。バイブレーション機能などがあればいいのですが、もしそういった機能がなければ明らかなバリアです。いざという時に伝わらないことが生じてしまいます。

偏見の目で見られるのは辛いこと

最後は意識上のバリアです。これは明らかに差別的な部分です。車椅子であるがゆえに偏見の目で見られるということです。私も長年サラリーマン生活をやってきて、偏見の目で見られることは何度もありました。でも会社そのものの考えでないことは承知していましたから、コイツだけが言っていることだと思うようにしていました。でもスポ根世代なのでナニクソと思っていたのも事実です。

 

物事を知らないためにバリアを作ってしまうことは、よくあることだと認識しております。まずは多くの方々に関心をもってもらうことが大切です。1人でも関心をもってもらうことで、次々に広がっていくものだと思っております。そして職場の方々が相手の立場を考えるようになってくれば、こころのバリアフリーがより一層進み、人に優しい企業になっていくはずでしょう。

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