障害者のバリアフリーを考える上で駐車場のマナーが悪化している

2017.07.20 (木)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。身障者用駐車スペースのマナーについて考えてみたいと思っております。最近ではますますエスカレートしている感じがしているので取り上げてみたいと思いました。

マナーの悪い人がとめないようにバリケード措置も

最近は都内に週2.3回出かけるために、都営の駐車場を利用することもよくあります。都営の駐車場であると、駐車場につき1.2ヶ所は身障者用駐車スペースが用意されております。
 
入口のゲートにインターホンがあるため、身障者用駐車スペースを使いたい旨を話して、実際のスぺースを利用することになりますが、場合によってはトラバーとカラーコーンを6個くらい置いてあるところがあります。
 
一般の方が身障者用駐車スペースに止めないようにする措置は、大概カラーコーンが1つくらいですが、6個を置いてあるのには本当にびっくりしました。取り外すのも大変なくらいです。
 
担当者の方にお話しを聞いたところ、「絶対に止めないで下さいとアピールしないと、一般の方が止めてしまうんです」ということでした。見方を変えるとバリケードくらいにしないと対応できない現実が迫っています。

お金をかけて取り組まなければいけない事情

もちろんショッピングモールのようなゲート式にして、専用リモコン式があれば、マナーの悪い人がとめることは軽減されるような気がしますが、設置コストの問題もありますし、状況によっては専用リモコンを不正取得なども出てくる点が考えられます。
 
まさに駐車場管理者と利用者のいたちごっこのような事が、残念ながら行われています。私もサラリーマン時代には、人事総務課長をやっていたので、一般のお客さまから「あそこに一般の方がとめていたのよ。なんとか注意しなさいよ」と言われたことが何度もあります。
 
でも残念ながらマナーの悪い人が「すみませんでした」というわけではないんです。状況によっては、明らかにガラの悪い人がとめている場合もありました。注意したところで直るものではありません。

アメリカのような罰金制度を設ける時期なのか?

だからといってアメリカのように罰金制度を導入するのはどうかというと時期尚早のような気もします。まずはなぜこのスペースを必要としている人がいるのかをきちんと周知していくことが必要だと思っております。
 
今後は小中学校でもこころのバリアフリー化が義務化されようとしています。そうなると子供たちが大人たちよりもバリアフリーについて関心を持つ時代がやってきます。子供は知っているのに親は知らないようなことが起こる可能性があります。

子供たちは今後授業の中で学ぶが大人はどうするか?

さすがに子供は知っていて、大人が知らない・関心がないということを防ぐためにも、大人に対してのこころのバリアフリーを学んでもらう場が必要となります。そういう面についても、自分がセミナー・研修などを通して伝えていきたいと思っております。

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