健康寿命を考える上で気軽に運動できる環境が欲しい

2018.02.19 (月)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。日本の平均寿命においては、現在は香港に抜かれて世界第2位になってしまったものの、男性が81歳・女性が87歳と高齢になっています。しかしあくまでも平均寿命は健康でいる歳ではなく、現在は健康寿命は何歳なのかがクローズアップされる時代になってきています。そうなると健康寿命は男女ともに何歳になるのでしょうか?

団塊の世代もあと7年以内に健康寿命に到達する

健康寿命は平均寿命の10歳手前とみるのが一般的になっているので、男性は71歳・女性は77歳となるでしょう。2025年には団塊世代(1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)生)が、75歳を超えるために、今後は健康増進のためにどうしていくのかが大きなポイントになるはずです。そうなると車椅子生活になったり、寝たきりになったりする可能性が高く、最近では予防するためにどうしていくのかが話題になっております。

 

そんな中で高齢者だけでなく、車椅子ユーザーにとっても年齢が上がるにつれて、健康を維持していくのは大きな課題です。私は21年前の体重は今より30キロ痩せていました。リハビリセンターではトレーニング三昧と言われるような生活をしていましたが、退院するとスポーツをするような環境ではなくなりました。

 

現在でもさほど環境は変わっていませんが、車椅子ユーザーのスポーツにおける生活環境は2極化しています。アスリートとして頑張っている人とそうでない人です。しかも割合を考えれば、アスリートとしてやっている人は100人に1人いるかいないかではないでしょうか?

気軽に運動ができるようなバリアフリーな環境が望まれる


意外と車椅子生活をしていると、パラリンピックを目指すの?といった声がありますが、意外とアスリートは多くありません。でも世間の方々にとっては、「車椅子ユーザー=アスリート」といった感じをイメージしてしまうのでしょう。実際はスポーツを気軽にできる環境はなかなかないものです。

 

私の経験を踏まえると、小売業に在籍していたために土日出勤は当たり前でして、土日のスポーツをする環境ではありませんでした。しかも学生時代の部活動のような体育会系のようなスポーツをしたいとは思いませんでした。中学のときにはスポ根で苦しんだ経験から、大人になってまでやりたいとは思いませんでした。

 

またスポーツ団体に加入するとなると、近い場所になかったのも実情です。茨城南部から入院していた国立身体障害者リハビリテーションセンター(通称:国リハ)までは1時間半。茨城県内のチームに参加するにも1時間かかるだけあって、現実的に運動をする環境でもなかったのです。でもこれは私だけでなく車椅子ユーザーにとって同様な課題でもあります。

 

そういった背景を考えると、今後は団塊世代や車椅子ユーザーの健康増進における課題があります。病気の予防のために気軽に運動できるようなバリアフリーな環境が望まれます。できれば自宅からある程度近い距離の場所や市町村などに設置することで、健康寿命も延びてくるのではないでしょうか?

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