車椅子ユーザーにとって生活に関わる情報の重要性とは?

2017.06.03 (土)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子生活になって21年が経ちましたが、情報というものがとても大事であることを最近よく感じます。なぜなら情報を知っているかどうかによって、生活が大きく変わります。

車椅子ユーザーにおける情報が意外と伝わっていない現実

まわりの車椅子ユーザーの友人と会話をすると、「えっ、そうなんですか?」「そんなことが可能なんですか?」ということをよく聞きます。残念ながら、いかに車椅子ユーザーにとっての有益な情報が伝わっていないかということが気になります。これは受ける側だけでなく、発信側にも課題があると思います。

私が気になったのは、ちょうど15年くらい前の出来事です。私が毎回車椅子を購入している代理店の方が教えてくれたことです。新しい車椅子を購入した時に「こういった制度をご存知ですか?」と質問を受けました。

私はそのような制度を聞いたことがなかったので「知らないです」と答えました。そうしたら代理店の方がいろいろと制度を教えてくれたのです。その制度は私にとって対象となっている制度であり、毎月一定額の支給がある制度でした。

病院も官公庁も知らない制度や情報がいっぱいある

今まで入院していた病院においても、官公庁においてもそのような制度があることを教えていただいたことはありませんでした。多分、病院・官公庁でもそういった制度があることが知らなかったと思います。

代理店の方から教えて頂かなければ、知ることのなかった制度でした。しかもさかのぼって支給ができないようなので、受傷から数年分は頂くことはできませんでした。こういったことによって「知る・知らない」で大きく生活が変わってくるんです。

誰も教えてくれないなら自分から見つけにいくしかない

通常は「なぜ教えてくれないの?」と思ってしまいますが、車椅子ユーザーにとって、情報というものは、自分から見つけにいかなければならないと思うようになりました。待っていても何も分からないと思いました。

生活の情報・車椅子や周辺機器の情報・健康における情報などいろいろな情報がネットなどで発信されております。例えば、私が使っている健康機器ですが、脊髄損傷者でも立位になってトレーニングするものがあります。

車椅子ユーザーにとっては、股関節・膀胱・下半身の筋肉など意外にケアをしないで過ごすことが多いと思います。どうしても上半身だけを鍛えるということになってしまいがちです。

でも下半身のトレーニングは生きていく上では、ものすごく重要な部分です。立位になれないことでいくつかの病気につながる可能性があります。そこで下半身に負荷をかけたり、身体の姿勢矯正をすることで、病気予防に効果があるとと言われております。

ネットには車椅子ユーザーの経験や事例などがいろいろ発信されている

ネット社会なのでいろいろな方をお手本として知っていくのもいいですし、国際福祉機器展やバリアフリー展などに行って新しい機器を知ることもできます。

まずはそういったことをはじめとして情報を手に入れるということの重要性は大いにあります。今後はips細胞の移植技術をはじめとして、治療における部分も情報発信されてくるでしょう。最新の情報に遅れないことが、将来の生活に関わってくることに違いありません。

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