車椅子のバリアフリー化にはネットの情報が欠かせない

2017.12.07 (木)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。私が受傷した1996年の頃を考えると、ネット普及に比例してバリアフリーの情報面のサイトも急速に増えております。私はバリアフリースポットの調査を2005年から12年間にわたり、延べ1000件以上発信してきました。そういった中で今後どのようなことが課題になってくるのでしょうか?

トイレマップはかなりの地域を網羅されるようになってきた

まずトイレマップについてです。以前は有名なバリアフリースポットをまとめたサイトに多目的トイレの有無が掲載されていたり、大学生や団体の方々が市町村ごとに調査した結果をまとめているサイトがあって、とても重宝していました。但し、ある一定地域を見たときには情報が少ないことがありました。

 

そして現在では、都内であればほぼ全地域を網羅したトイレマップが作られています。しかも画像が添付されていることも嬉しい点です。気になる点といえば、空間の広さが読み取れないところです。いざ行ってみると、車椅子で入ることができなかった多目的トイレがありました。空間が狭いことでトイレがあっても使うことのできないトイレでした。残念ながら設計ミスによるものでした。

 

人によっては、備わっている設備内容を知りたい方もいると思います。重度の方については、ユニバーサルベッドやオストメイトなどの設備の有無も分かると利用しやすくなるでしょう。それでもトイレマップのサイトの充実度についてはかなり満足できる内容です。日頃から東京へ行く私にとっては、ありがたいほどの調査件数となっております。

駐車場は一般の情報に身障者用駐車スペースの情報が追加されている

次に駐車場についてです。以前はどこに身障者用駐車場があるかないかが分からなかったものが、現在では都内であれば検索項目に身障者用駐車スペースを入れると探すことができるようになっております。これは大変便利な機能です。それも一般の駐車場探しのサイトの中に入っているため、調査件数そのものが多くなっています。そのため都内に行くときには、毎回活用しております。

 

課題があるとすれば、圧倒的に少ない身障者用駐車スペース以外でも車椅子利用者がとめられるような駐車場があるかどうかです。つまり、一般の駐車スペースでも車椅子の乗り降りできるスペース(約1M)があるだけで利用可能になり、広い駐車スペースの情報もあるととても助かります。もし検索が難しいとするならば、駐車スペースの画像があることで利用可能かどうかを判断できる基準になります。

 

ここまで述べてきたトイレや駐車場のサイトについては、この数年で大幅な進化を遂げています。そしてGoogle Earthのストリートビューなどを使うこともできるので、目的地周辺の情報を自分の目で見て確かめることができることも大変役立っています。

勾配の情報が分かるようになるとものすごく助かる

トイレ・駐車場以外の課題では、目的地周辺の勾配が分からない点です。車椅子では上ることのできない勾配が都内にはいくつもあります。関東平野にある東京でも、ところどころで急勾配の坂道を目撃します。しかし、その情報はほとんど掲載されておりませんので、いざ現地へ行ってみたら車椅子で坂道を上るのは無理だったというようなこともよく起きるケースです。

 

バリアフリー法上のスロープの勾配は、高さ1に対して、長さが12必要です。それよりも勾配があると車椅子での走行は厳しくなります。でも一般の道路は、バリアフリー基準とは関係ないことから、勾配基準における坂道にはなっておりません。しかも道路そのものを改修することはかなり難しいでしょう。

 

今後、どの道路にはどれだけの勾配があるかどうかが分かれば、車椅子ユーザーにとって役立つ情報になるにちがいありません。総合的に車椅子で走行できるかどうかのチェックができるようになればとても嬉しい限りです。2020年東京オリンピック・パラリンピックまでには実現することを心から願っております。

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