車椅子利用者の目線を合わすことが心のバリアフリーの第一歩

2019.11.01 (金)

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あなたの会社の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

車椅子利用者の目線の高さは、どれくらいだと思いますか。

 

100~120cm辺りが車椅子ユーザーの目線になります。

 

私は他の人に比べて、胴長短足でしたので、車椅子に乗ると120㎝くらいになります。

 

自慢することではありませんが・・・。(笑)

 

それでも目線は一般の健常者よりもかなり低いはずです。

 

そのためにどうしても車椅子利用者に気が付きにくい、もしくは避けてしまうことが結構あるはずです。

 

そこで今後の車椅子利用者人口が増える今だからこそ、目線の解消をしていくことが必要不可欠になります。

 

これはビジネス・日常生活の中でも大事なポイントになります。

人混みは車椅子ユーザーにとって危険を感じる場

まず一番多いのが、車椅子利用者がそばにいても目に入ってこないというケースです。

 

一般的な方々の目線が150cm以上ですので、車椅子ユーザーとの目線の高さの差は、30cm以上にもなります。

 

意外とこの30cm以上の差は、街中の歩行・会話などにも影響するものです。

 

私がよく利用するJR秋葉原駅前の信号を渡る際には、大勢の方が歩いていますので、まさに人混みをかき分けて進みます。

 

そのため車椅子利用者がそばにいても、一般の方々の目線の中に、入ってこないので気づかれていないことが多いのです。

 

しかもその信号には、中央に車線を分離するための凹凸があります。

 

しかし人混みの中で凹凸が見えません。

 

まさに毎回通るたびに危険と隣り合わせになっています。

立食パーティーも輪の中に入りにくく感じる

さらに最近は、歩きスマホをしている人もいるので、ぶつかりそうになります。

 

下をみていてもスマホに集中しているので、車椅子利用者の走行には全く気がつきません。

 

しかもぶつかりそうになると、睨み付けられることもよくあります。

 

一瞬、「あなたが歩きスマホをしているから・・・」と言いたくなるくらいです。

 

あとは同じように目線に入りにくいものが、立食パーティーです。

 

車椅子でいると立食パーティーの輪に入りにくい点があります。

 

明らかに目線が違うので気づきにくいだけでなく、話しにくいことが多いものです。

 

せっかく立食パーティーに行っても、楽しめなくて帰ってくるようなこともあります。

 

これはあくまでも日常生活でのことですが、ビジネスの中では気がつかない状況になってしまうと、リピートされることがなくなってしまうでしょう。

 

せっかくお越しいただいたのに、全く存在自体が気づかれなかった。

 

さらには従業員の方に邪魔扱いされてしまったとなると致命的です。

車椅子利用者が増えている世の中になっている

今後の車椅子利用者増加に伴い、お店などに来店されるお客さまだけの課題てはなく、家族・友人・同僚を引き連れてくることもあります。

 

そうなれば、10人、いや20人のお客さまが一緒に来店されるでしょう。

 

なかなかバリアフリーのスポットが少ない中で、せっかくお越しいただいたお客さまの存在を粗末にしてしまうのは、もったいないものです。

 

逆にフレンドリーな接客応対ができて、「このお店だからまた行きたいよね」と思ってもらえれば、リピーターにつながる可能性は大です。

 

そのためには意識して存在に気づき、目線を合わせた接客応対が望ましいものです。

 

こういった身近なバリアな部分を解消していくことが、今後の大きな課題になるでしょう。

 

車椅子を利用している人は、以前にも増してドンドン増え始めています。

 

街中でも頻繁に見られる状況にもなっています。

 

まずは気軽に目線を合わせて接することができるようになることが重要なポイントになります。

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