車椅子利用者が欲しがるバリアフリー情報を発信する大切さ

2019.04.05 (金)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

ある日突然の病気やケガによって

車椅子生活になっても、

健常者だった頃のように

楽しんで暮らしたいという気持ちは

もっているでしょう。

 

でも実際には世の中にあるバリアを

目の当たりにすると、

我慢する生活が多くなり、

ネガティブな気持ちへと変わっていきます。

 

今まで楽しんだ場所・美味しかったお店など

「行けない」と思ってしまい、

気持ちがふさぎ込んでしまうことは

よくあるものです。

 

そんな厳しい状況の中でも

外に出ることをやめてしまうのは、

さらに世間から遠ざかってしまいます。

 

そういった方々のためにも

店舗や施設を運営している方々が、

有益なバリアフリー情報を

発信していくことは、

人の役に立っています。

 

でも残念ながらまだまだ情報が少ない、

むしろほとんど情報がないといっても

過言ではありません。

 

だからこそ情報を発信していくことが

ものすごく意味のあることです。

 

情報こそが人を救い

社会貢献にもつながるものです。

 

今回はその理由を

クローズアップしてお伝えします。

ブログの流行によりバリアフリーの情報が増えていった

私は車椅子生活になって20年が経ちましたが、

世の中は大きく変わっていきました。

 

その大きな要因は、

ネットの世界が広がったことです。

 

2000年以前は、バリアフリーという言葉が

日常的に使われていたわけではなかったので、

バリアフリーの場所をネットで探しても

公共の施設くらいしか検索できませんでした。

 

さすがに遊びに行きたいと思って探したのに

病院・市役所・公民館などの

多目的トイレの情報だけでは

全く参考になりませんでした。

 

2000年頃になるとネットで

バリアフリースポットを検索すれば、

以前とは違って公共の施設以外の

楽しめるスポットが少しずつ検索できるように

なってきました。

 

でも情報量は少なかったことを

覚えています。

 

車椅子生活になって

初めての宿泊旅行で体験した出来事です。

 

リハビリ時代の友人が

伊豆にある病院に入院していたので、

見舞いに行く事になりました。

 

当時は茨城から伊豆に直行で行く

体力がなかったことから、

横浜のホテルに1泊してから

向かうことになりました。

 

そのホテルには

バリアフリールームがあるという情報を

聞いていました。

 

ところが実際に利用してみたら

バスルームとトイレの入り口には

10センチ以上の段差があり、

車椅子の幅(約60㎝)よりも

狭い幅でした。

 

残念なことに

車椅子での利用は完全にできませんでした。

 

単なる広いだけの部屋でした。

 

フロントに「何とかなりませんか?」

と尋ねたところ、

返ってきた言葉は

「我慢して下さい」でした。

 

初めての宿泊旅行が

一気に台無しになった気分でした。

 

現在でもバリアフリールームは少ないですが、

当時は全くなかった状態だったため、

そのホテルに代わるバリアフリールームを

探すことができる状況ではありませんでした。

 

仕方がないので、

そのホテルで泊まることにして、

風呂には入らず、

トイレはペットボトルの空容器を

使って乗り切りました。

 

この辛い出来事こそが、

バリアフリーのスポットを調査する

きっかけになりました。

多くの人がバリアフリーの情報を待っている

情報が少ない状況下において、

車椅子ユーザーが自分自身で体験した

バリアフリースポットを発信していくことが、

車椅子ユーザーのためになるのではないかと

考えました。

 

そこから私自身が発信する側に立ちました。

 

2005年から12年間、

バリアフリースポットの情報を

ほぼ毎日更新し続けました。

 

私のブログは世間で言われるような

人気のブログではありませんでしたが、

私のブログを読んだ車椅子ユーザーから

旅行の質問がきたり、

感謝の言葉を頂いたことによって、

微力ながらも自分のサイトが

活用されていることに嬉しさを感じました。

 

バリアフリーの情報が

まだまだ少ないために、

いろいろな方々がネットを通して

情報を探しています。

 

今後は、自店における情報を

公開していただくことが、

自店の紹介になるだけでなく、

社会貢献にもつながるでしょう。

 

そして人の優しいあなたのお店だから

行ってみたくなるでしょう。

 

ぜひこの機会に、

車椅子利用者でも利用できる

具体的なバリアフリー情報を

ホームぺージ等で発信することで、

大きく社会も変わっていくと願っています。

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