傘を差せない同僚の車椅子ユーザーのためにこころのバリアフリーで対応する

2017.07.17 (月)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子ユーザーにとって最大の敵は「雨」です。車椅子を漕ぎながら、傘を差すことができません。そのため車椅子ユーザーは、雨合羽を着用することがほとんどです。職場に通う際に検討していただきたいのが「雨対策」です。

車から車への乗り移りにおいては雨を防げない

一般の人でも雨の日は、傘を持たなければならないなど面倒臭いと思いますが、傘があれば濡れることを防ぐことができます。しかし、車で通勤している車椅子ユーザーにとっては雨を防ぐことができない部分があります。それは車からの車椅子への乗り降りです。
 
車から乗り降りする際に、車椅子を外に降ろします。その際に誰か付き添いの方がいれば、傘を差してもらうことが可能ですが、1人の場合はまず車椅子が濡れます。さらにクッションを置くと乗り移るまでの間でクッションが濡れになります。
 
濡れたクッションの上に乗り移るため、スラックスのお尻の部分はびしょびしょに濡れてしまいます。もちろん、そのまま仕事をすることになるので、濡れたお尻のままです。残念ながらこの部分については、車椅子ユーザーがつらいところです。雨合羽では対応できません。

雨対策には3つの方法がある

そこで対応できるとすれば、3つの方法があります。1つ目は屋内の駐車場やカーポートのある駐車場にとめることです。2つ目は誰かが傘を差してあげることです。3つ目はオートボックスを車に設置すれば傘代わりになります。
 
オートボックスというのは、折り畳みの車を乗っている人が自分の車の上にリフト式に収納する装置になります。(ミクニライフ&オートで販売)その装置は傘としての役割も果たしてくれるので、乗り移りの際に濡れなくて済みます。
 
私がサラリーマン時代において、初めの頃はずぶ濡れになりながら駐車場から事業所の入口まで行っていました。距離がさほどなかったので、急いで車椅子を漕げば30秒くらいでした。でも雨が強い時は、濡れまくり状態でした。

上司のおかげで警備さんが毎回の出勤時に傘を差して迎えにきてくれた

上司の課長が私の状況を見て、「警備さんにお願いしておいたから、出社するときは警備さんに電話をしてくれ」と言ってくれました。とてもありがたい言葉でした。警備さんは課長から指示された立場ですが、嫌な顔を一つもしないで毎回私の出勤時には傘を差して駐車場まで迎えに来てくれました。本当にあの時のことは忘れません。
 
そのうち店舗の経費が厳しくなると同時に、警備さんの人数が大幅に減ることになりました。警備さんに頼むことが物理的にできなくなったので、店舗の屋内駐車場を利用することになりました。満車になることのなかった店舗でしたのでやむを得ず利用しました。

できれば社内風土によりチームワークで対応することが望ましい

ここまでいろいろと実例も書いてきましたが、1年間を考えると雨の降る日数はさほど多いわけではありません。もちろんお金があればカーポートなどを設置することも可能でしょうが、コストの上では厳しいと思います。
 
そこで社内にいる誰かが対応できるような社内風土を作ることが、一番望ましいと思います。まさにこれが「こころのバリアフリー」です。ハード面で対応できなくてもソフト面で対応できるところがポイントです。
 
そのためにはチームをまとめる人が率先となって、対応できる環境を作ることです。面倒臭いと思う人も当然出てきますが、対応することが当たり前になるまで周知・徹底・継続していくことです。いずれ面倒臭いと思う人が少しずつ減ってくれば、強固なチームワークになり仕事もきっとうまくいくはずです。

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