車椅子利用者が感じるバリアフリースポットにおけるバリアとは?

2017.05.07 (日)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子利用者にとってパッとみてわかる明らかなバリアは段差です。最近ではバリアフリーのスポットにバリアがあるケースも見受けられます。そういったケースが及ぼす影響についてお伝えしていきます。

前輪キャスターが乗り越えられるのはわずかの段差のみ

1㎝程度の段差であれば、前輪キャスターを持ち上げなくてもクリアできます。但し、1㎝以上の段差になると前輪キャスターを持ちあげる(ウイリーのような状態)ことが必要になります。

前輪のキャスターを持ち上げることについては、頸椎損傷の方だと難しい場合が出てきます。つまり車椅子利用者にとって確実な段差は1㎝以下となるわけです。

私のような脊髄損傷(胸椎5番損傷レベル)だと7㎝前後なら前輪キャスターを持ち上げてクリアすることができます。10㎝くらいになると助走があれば大丈夫ですが、そうでないと無理をして上ろうとはしないですね。

バリアフリーの整ったスポットにおいてもなぜか段差がある

このように世の中ではいろいろな面でバリアがあるわけです。そこで信じられないのが、ショッピングモールなどのバリアフリーが整ったスポットにおける段差です。

ショッピングモールにおいては、新バリアフリー法に基づいての設計や20年位前のショッピングセンターにおいても、当時のハートビル法の適用があって設立されたものだと思います。

ところがレストランゾーンにおいて、段差が数段あったりするのケースを見受けられます。とにかくなぜ段差を造ったのか不思議です。気になるのはバリアフリーが整っているのをあえてバリアをつけなければならないのか?

こうなると「当店はお客さまを選んでいます。車椅子やベビーカーのお客さまはお断りです」とアピールしているような気がしてなりません。集客においての課題がどのお店にもあるにもかかわらずどうしてなのでしょうか?

拒絶した理由はなくても人々はパッと見て誤解する

直接こういったお店にインタビューしたことはありませんが、多分経営者側からとしては、段差をつけることに特段の理由はなかったと思います。お断りということは全く考えていないはずです。むしろ車椅子やベビーカーのお客さまがきたらお気軽に手伝いますという姿勢だと思います。

ここでお伝えしたいのは、この世の中においてバリアフリーというキーワードを経営者の皆さまにも最低限知っておいた方がいいということだと思います。知らなかったから・・・というのでは後になって大変だと思います。改修費用となれば相当の額がかかるはずです。

だからといって全くの対応をしなければ、サービス業において悪評が流れていく可能性もあります。悪評を撤回するために、例えば入口に車椅子のお客さまがいたら運びますよと記載しても、車椅子利用者にとってはわざわざ頼むという行為は面倒くさいと思われるでしょう。

時代に合わせて選ぶ時代ではなく、選ばれる時代になっている

重要なのはショッピングモールのテナントとして出店する場合は、十分バリアフリー化を想定することが必要だと思います。バリアフリーの整っていると思って来店されているので、段差があると余計に目立ってしまうと思います。

お客さまを選ぶ時代ではなく、お客さまから選ばれることが今後の成功につながると思います。どうしても人はパッとみて判断することがほとんどです。そのためにも誤解されやすいのは危機につながる可能性があるので注意したいものですね。

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