店舗・施設において多目的トイレにせっけんを設置したほうがいい理由

2019.03.11 (月)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

店舗・施設などの多目的トイレを利用する際に、

設置されているかどうかが分からないのが

「液体用せっけん」です。

 

意外と設置されていないことを

よく見かけます。

 

車椅子で利用されるお客さまのことを

考えるのであれば、

ぜひ設置されることをおすすめします。

車椅子で利用しやすいトイレ環境を考えてみる

私が学生だった約20年前の駅には、

トイレの入口に「ちり紙」と書かれた

自動販売機でちり紙を

購入しなければなりませんでした。

 

ちり紙を持たない状態で、

トイレに入ってしまうと、

用を足した後に「紙がない」と

困った経験は誰にでもあるでしょう。

 

そこで街頭で配布された

ティッシュペーパーがあって、

「助かった」という思い出があります。

 

でも現在は

さすがにトイレットペーパーの設置

されていないケースは少なくなっています。

 

しかしせっけんについては、

未だに設置していない

トイレが多くあります。

 

その理由は各店舗でいろいろだと思いますが

私が総合スーパーで

人事総務課長をやっていたときには、

店舗の備品のいたずらや盗難が

頻発していました。

 

例えば、無料のドライアイス・

トイレの液体せっけん・トイレットペーパー

レジのサッカー台にあるビニール袋など。

 

そうなると設置しないほうがいいと

いう考えが起こってしまうかもしれません。

 

そういったことが続いても、

液体用せっけんは

設置していただきたいものです。

 

車椅子利用者にとっては、

ハンドリムを掴んで、

車椅子を漕いでいることもあり、

汚れが気になります。

 

そこでせっけんをつけて、

きちんと手を洗いたいものです。

 

また障害を持っている人は、

下半身の麻痺によって

カテーテルやバルーンなどを使用して

おしっこをしている人が多いものです。

 

そうなると手をきれいに洗わないと

ばい菌が体内に入ってしまうことがあり、

尿路感染症を引き起こすことがあります。

 

私の場合は、そういった状況から

必ず液体用せっけんを持ち歩いています。

 

でも万が一持っていくのを忘れてしまったら、

石鹸なしに手を洗うことになるので

とても危険になるでしょう。

 

状況によっては、

せっかく多目的トイレがあっても、

利用することをやめて

別のトイレを探さなくてはならないでしょう。

何があれば便利になるのかを考えてみる

今回お話したのは、

障害を持っている方について

知っていただきたいと思ったからです。

 

もちろんせっけんくらいは

自分で用意するものと考える人もいるでしょう。

 

でもちょっとした気遣いがあることで、

とても喜ばれるものです。

 

特にお店などを営業している人にとっては、

お客さまに選ばれるために

どうするのかが大きなポイントになります。

 

特に頸椎損傷の方などでも

利用しやすい液体用せっけんは、

押すタイプではなく、

手をかざしたら

せっけんがでてくるタイプです。

 

いたずらや盗難の課題があって

撤去してしまうことの多い

せっけんではありますが、

お客さまにとって

使い勝手のいい店舗にしていくには、

せっけんの設置したほうがいいでしょう。

 

利用者側の目線で考えれば、

使い勝手のいいお店だからこそ、

また利用したくなるものです。

 

ちょっとしたポイントによって

人に優しい対応が

求められる時代になってきていますので、

ぜひ検討してみてください。

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