働く車椅子ユーザーにとって通勤時の強風にも注意したい

2017.12.18 (月)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子ユーザーにとって、通勤上のバリアになるのは、雨降りの場合もありますが、強風が吹いた場合も厳しいものです。雇用する側にとっては、気候の変動によって、通勤しにくいことをぜひとも知っていただきたいポイントです。

車椅子ユーザーにとって雨だけでなく強風も辛い

今年は10月中旬なのに、超巨大な台風が日本列島を通過しました。台風が通り過ぎた後も風の勢いはとどまらず、ものすごい突風が吹いていました。たまたま私自身はその日に仕事が入っていませんでしたが、出勤している車椅子ユーザーにとってはとても大変な1日だったと思います。

 

強風の場合は、車通勤の際、車から車椅子に乗り移るときにブレーキをかけていても思いっきり吹っ飛ばされることもあります。よく起きてしまうのが、乗り移るときに、車椅子が転がっていってしまうケースです。

 

私自身も何度かあり、近くを通りかかった方に助けてもらったことがあります。まわりに車がなかっただけホッとしました。もし他の車に傷つけてしまったら大変なことになるでしょう。そのようなケースは、車椅子ユーザーの多くが経験されていることと思います。

いろいろなケースを想定して出勤の有無を決めておく


車椅子を漕ぐ上でも強風が吹いていると、力を入れても前に進まないことがあります。向かい風はものすごく体力を要します。飛ばされそうな怖さも感じることがあります。それだけ強風は車椅子ユーザーにとって辛い状況であることは間違いありません。

 

実際に通勤するとなれば、一般の健常者でも強風は簡単にはいかないでしょう。電車がとまったり遅延したりすることがよくありますので、いろいろなケースを想定して出勤するか否かをきちんと決めておく必要があると思います。

 

私の場合は、社内での立場上、強風が吹いても何とか出勤していました。屋内駐車場があったことでやむを得ない場合は利用していました。人によっては車椅子だからといって無理してくるのが当然だと言ってくる人も過去にはいました。残念ながら人によっては相手の立場を考えることができない人もいます。

障害の有無に関わらず困っていることに気づく


そういったところから働きやすい職場関係が崩れていきます。車椅子ユーザーだけでなく、チームの多くの人に対して強硬な命令を出すようなケースをよく見ています。そういったケースの中で意外と命令をする人が自分には甘く、人には厳しいことがよくあります。

 

大事なのは、相手の立場をすぐに気が付くことです。障害の有無に関わらず困っていることに気が付くことで職場のムードは変わってくるはずです。誰にでも辛いときはあります。そんな時でも気軽に本音を話せることで働きやすい職場になり、チームワークが出来て、社内の業務を円滑にこなせるようになるはずです。

 

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