車椅子ユーザーは気温の変化に伴う体調管理が必要な理由

2017.12.04 (月)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近ものすごく感じることが、夏が終わったら秋を通過して冬になるような気がしてなりません。もう少し秋の季節があればと思うのですが、一気に気温が低下するような傾向を感じます。車椅子ユーザーにとっても気候の変化は、体調管理に影響を及ぼすことがよくあります。21年間車椅子ユーザーとして生活してきましたが、特に気温が急激な上昇・下降によって発熱を起こした経験があります。もし職場の部下・同僚に車椅子ユーザーの方がいる場合は、そういった事情も知っておいた方がいいでしょう。

夏よりも冬を好む車椅子ユーザーが多い

車椅子ユーザーは、「冬はいいんだけど夏は嫌いなんだよね」とよく言います。多分、そのような会話の中ではなぜ嫌いなのか真意は分からないと思います。そこには脊髄損傷や脊髄の病気を抱えていることで、体調管理が難しくなります。もちろん人によって状況は異なりますが、多くの人の悩みの種であります。なぜ体調管理が難しくなるのでしょうか?

 

一般的に暑い夏には汗をかくのが当たり前ですが、脊髄損傷者は汗をかけないために熱が身体にこもってしまうことがあります。私はかろうじて左半身は汗をかくことができるので、何とか生活しやすいものの、そうでない人は熱中症のようになってしまい、汗をかけないことの問題ががあります。

 

私が通っていた脊髄損傷トレーニングジム「J-WORKOUT」では、脊髄損傷の方々のためにエアコンだけでなく、扇風機を当てて、少しでも熱中症を避ける取り組みを行っております。そうすることで汗が体内にこもることを防ぐことができます。実際にこういったことが起きていること自体がなかなか気づかないものですが、職場などでも配慮があることが望ましいと思っております。

職場のエアコンを切る強引な措置は意味がない

なぜなら以前勤めていた企業でも、お客さまがいる売場はエアコンをつけているものの、従業員が働いている後方施設側は、経費削減のためにエアコンを消していた時期もありました。うちわを支給されて扇ぎながら仕事をしていました。総合スーパーなどでは全館の1ヶ月の電気代だけで、高級車が数台購入できるような経費がかかっていました。少しでも経費削減をするために、「従業員が仕事をするエリアはエアコンなしで働きなさい」と命令が下ることもよくありました。

 

私はかろうじて汗をかけるからいいのですが、もし職場に汗をかけない車椅子ユーザーがいたら熱中症になってしまう可能性もあります。もちろん一般の従業員にとっても、仕事の効率が落ちることも想定できるでしょう。無茶苦茶な措置が全体の士気の低下につながっては、明らかに本末転倒だと思っておりました。

 

ここまでは夏の問題だけを論じましたが、それ以外の季節においても気温の上下が激しい時に体調を崩すことがよくあります。骨折をされた経験がある人なら分かると思いますが、急に冷えると古傷が痛くなることはありませんか?それに似ていたような状況も脊髄損傷者や脊髄に病気を抱えているとよく起こります。

冬であっても冷えにおける注意は必要

ただ夏と違って衣類を着こむことで問題は解消されやすいですが、制服しか着てはならない部署の場合は冷えに注意しなければなりません。身体が麻痺している場合は、寒くなっても体感的には気がつかないものの、手で足を触ってみるとものすごく冷えているケースもよくあります。足元から冷えてくることで体調の悪化につながってしまいます。

 

もちろん障害の有無に限らず気温の上下には注意したいところですが、車椅子ユーザーの体調管理が難しい事情があるということを知っていただきたくご紹介しました。「エアコンなしで仕事しなさい」というような時代ではありません。経費削減の波に押されて強引にエアコンを切ってしまうような措置をしているのであれば、その考え方を見直す必要があるのではないかと提案します。

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