車椅子利用の多目的トイレにおける「手すりの幅」のポイント - 車椅子の目線で伝えるバリアフリースタイル

車椅子利用の多目的トイレにおける「手すりの幅」のポイント

2018.08.03 (金)

あなたのお店の『バリア解消』請負人
バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

最近はバリアフリーを仕事にすることで、
トイレの設置状況をチェックするようになりました。

 

残念ながら

 

多目的トイレのあるお店はまだまだ少ない状況ですが、
設置されているお店の中でも、
多目的トイレの設置が利用者にとって
使いにくいようなトイレもよく見かけます。

 

利用者からの声はいかがですか?


あなたのお店のトイレはいかがでしょうか?
実際に多目的トイレをせっかく設置しても、
車椅子利用のお客さまからは

 

「なんか使いづらい…」

 

と思われているかもしれません。

 

そんな声はなかなかお店には届きにくいものです。

 

お客さまは、お店を利用して多目的トイレはあったものの、
使いにくいから
「今後行くのはやめてしまおう」
と思われているかもしれません。

 

そのため一度トイレの使い勝手を
車椅子利用のお客さまに聞いてみてもいいでしょう。

 

もちろん多目的トイレを改修工事をするのは、
改修内容によってもお金のかかり具合は変わりますが、
改修しないでそのまま放置したままでいると、
せっかく車椅子利用のお客さまのために造った多目的トイレが
活かされないままになってしまいます。

 

でもどうしたらいいのか気になるでしょう。

 トイレの基準に合っているかを確かめてみる


まず多目的(多機能)トイレの設置基準から調べてみることです。
自店のトイレとの違いはどうなのかをチェックしてみることです。

 

よくあるのが

 

便器の両脇にある手すりと手すりの間の長さに
基準との乖離があります。
手すりと手すりの間の基準は約70㎝が目安です。
便器を中心にして左右35㎝になっていることが望ましいです。

 

ところがこれが90㎝あったりするケースや、
左は15㎝・右は55㎝になっているケースを見かけます。

 

手すりと便座の間が広すぎても、
狭すぎても車椅子への乗り移りの際に
バランスを崩す可能性があります。

 

しかも立位・歩行ができない車椅子利用者は多いので
車椅子への乗り移りに失敗すると
床へ落下してしまうこともあります。

 

基準に合わないトイレはアクシデントも発生しやすい


私もお恥ずかしい話ですが、
床へ落下してしまったので、
緊急ボタンを押して
お店の方々にヘルプを要請したことがあります。

 

何とか私の重い身体を4人の従業員の皆さまが持ち上げていただき、
トイレを済ませることができましたが、
私だけでなく、他の車椅子利用のお客さまでも
緊急ボタンを押さなければならなかったことはあるにちがいありません。

 

そういったときには、
便器を動かす(水回りも含め)か、
手すりを動かすかになってしまいます。

 

便器を動かすのは
水回りや床の工事なども発生する可能性がありますし、
手すりを動かすにしても
壁の強度がどうなのかを確認しなければなりません。

 

壁に固定せず
床に固定する手すりもあるので
全くどうにもできないわけではありません。

一度建築業者にご相談されることをおすすめします。

 

向きを変えると使いやすくなるトイレもある


またよくあるのが、

 

便器の向きが使いにくいケースも見られます。
それは便器の先端と手前のスペースが狭いと
車椅子利用のお客さまは、車椅子から便器に乗り移れないでしょう。

 

目安は最低90㎝以上ないと厳しくなります。
もしそのスペースがなければ
便器を90度動かすことで、
便器手前のスペースが90㎝以上に広がれば
乗り移りがしやすくなるはずです。

 

まずは基準となるトイレのスペースを
きちんとチェックしてみてください。

 

国土交通省のホームページなどにも掲載しておりますが、
私のホームページ上にもトイレのノウハウ小冊子を
今後アップする予定ですので、
その際は参考にしてみてください。

 

せっかく多目的トイレを造るのであれば、
お客さまの使いやすさに
こだわったトイレを造ることで、
他のお店にはないあなたのお店だけの素敵なお店となり、
評判のあがるお店になるでしょう。

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