車椅子ユーザーの障害者雇用における大きな課題はトイレ問題

2017.10.20 (金)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子を利用していると物理的バリアの中で4つのバリアに遭遇します。「トイレのバリア」「駐車場のバリア」「通路幅のバリア」「段差のバリア」です。4つのバリア以外にも物理的バリアはありますが、私としてはこの4つのバリアがクリアしないと就労に影響すると思っています。車椅子ユーザーにとって少しでも働きやすい職場環境になっていくことが望まれます。今回は「トイレのバリア」について説明します。

通常勤務でも1日数回トイレに行く事になる

通常勤務をすると1日7~8時間の労働時間になるでしょう。さらに残業をすると、1日9~12時間くらい働くことも想定されます。私もサラリーマン時代は、朝から深夜までの勤務をすることがよくありました。できれば残業をしないで帰りたいものですが、緊急時には帰りたくても帰れない場合があります。例えば、窃盗事件・機器故障などが発生した場合は、通常の仕事にプラス3時間の勤務になることが通例でした。

 

ここでお話したいのは、長時間労働する際、1日数回のトイレに行く事になります。私は脊髄損傷で身体が麻痺しているために尿意を感じることがありません。でも尿意を感じることがないからこそ、トイレに行く事には敏感にならざるを得ませんでした。尿が溜まりすぎてしまったりすると膀胱に負担がかかってしまい、病気になる恐れがあります。それを避けるためにも3時間に1回のトイレはこの20年間欠かせません。

 

もちろん水分を多く摂取した場合は、3時間を待たずにトイレに行った方がいいと判断します。今述べたものは私の場合に限りますが、人によっては尿意を感じる人もいれば、もっと早いタイミングでトイレに行かなければならない人もいるはずです。それだけ障害というのは人によって様々ということです。そのため障害者におけるトイレの問題は切実な問題です。

当事者の声に合わせた改修が必要となる

車椅子ユーザーが就労するための最重要課題は身障者用トイレの設置です。車椅子でも使うことのできる広さや手すりが必要だと思います。事業所で利用する車椅子ユーザーの声に合わせた形で改修するのがいいと思います。というのはトイレのコストはものすごくかかります。誰でも使えるようなトイレになれば500万円以上かかることもあります。

 

でも事業所で利用する方に合わせたトイレが一番使いやすいのであって、値段をかければいいものができるとは思っておりません。私が以前働いていた事業所は100万円以内の改修工事でした。さすがに水回りと手すりの強度を上げるためのお金がかかります。それでも160㎝×160㎝くらいの大きさで、流し台は極力小さいものを設置しました。車椅子で回転することができて、手を洗うことも可能であるトイレです。

 

今思ってもどこの店舗や事業所よりも使いやすいトイレだと思っております。決して豪華なトイレではありませんでしたが、私ともう一人の車椅子ユーザーだけしか使わないトイレでした。設計時に立ち会ったことが一番良かったと思っております。もちろん私よりも障害レベルの重度の方を採用する場合は、仕様を変える必要があります。大事なことはは当事者の声を反映することです。車椅子ユーザーが働きやすい環境になるためには、こういった点を踏まえていただきたくことをおすすめします。

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