働く車椅子ユーザーの多くが悩まされる病気の症状とは?

2017.11.10 (金)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子ユーザーを採用している企業において、車椅子ユーザーの誰もが気をつけている症状があります。それは褥瘡(じょくそう)についてです。一般的に「床ずれ」とも言われています。常時車椅子を使用している人にとっても関係してくる症状です。では一体どういったものなのでしょうか?

長時間座っていることが褥瘡になる大きな原因

褥瘡とは寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったりすることで、皮膚が赤くなったりキズができてしまうようなものです。そのため寝たきりのご老人の方などにみられるケースが多いですが、車椅子ユーザーも長時間座っていることから皮膚が圧迫されています。

 

褥瘡は皮膚の表面だけでなく、皮膚の中にある骨に近い組織がキズついてしまう場合もあります。もし発生した場合は、出勤することが難しくなるでしょう。早い段階であれば多少の日数で治ることがありますが、酷くなった場合は長期の休養を要する可能性もあります。

 

誰よりも褥瘡の怖さを知っているのは、車椅子ユーザー自身だと思います。私も交通事故を受傷してから2か月間以上寝たきりの状態の時に褥瘡が発生しました。かなり深くなってしまったこともあり自然治療はできず、都内の形成外科へ転院して手術を受けた経験があります。

褥瘡と聞いただけでピンチだと思ってしまう

日本1周の際にも褥瘡らしき状態に陥りましたが、最終的に褥瘡にはならなかったことでホッとしました。熊本・神戸の形成外科を受診し、さらに知り合いの元救命救急センター出身の看護師さん(褥瘡のエキスパート)のおかげで未然に防ぐことができました。それだけ褥瘡については、車椅子ユーザーにとって大ピンチな症状となります。

 

車椅子ユーザーが購入しているクッションは、褥瘡予防のクッションを使っていることがほとんどです。褥瘡予防に適しているクッションは4万円~5万円するくらいの高価なものです。それでも一度褥瘡になった経験があると、同じ場所に再発することもよくあるのでクッションが凄くても完全に防ぐことは困難です。なぜならその部分は圧迫しやすい場所だからです。だからこそ車椅子に乗っていても何度となくプッシュアップをしてお尻を上げることが望まれます。

 

もし職場内で配慮をするならば、お尻を休める簡易的なベッドなどがあると助かります。私も以前の職場には会議室の端っこをパーテーションで区切り、カーテンをつけて休む環境がありました。上司はそこまで気にして下さったと思うととても感謝しております。大事なのは車椅子ユーザーについてどういう困りごとがあるのか知っておくことです。

車椅子ユーザーを雇う際には知っておいた方がいい

大概は気がつかないものですし、気がついてもコストがかかるから余計な対応はできないと思ってしまいがちです。しかし障害者雇用においては、一般の健常者では感じることのできない身体的な問題が生じているケースがありますので、その部分に対応できるかどうかで従業員に対する優しい企業であるか否かが分かれるでしょう。

 

大きなコストを要さなくてもなんとか工夫する方法はたくさんあります。むしろ障害当事者とのコミュニケーションを通して、どんなことに困っているのかをきちんとヒアリングしておくことが望まれます。管理者としてそれができてこそ障害者雇用がうまくいっていると言えるでしょう。

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