車椅子ユーザーにおける健康維持に欠かせない機器とは?

2017.06.09 (金)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子に乗っている生活は、どうしても1日中座っていることが多くなりがちです。でも車椅子利用者にとって下半身のケアはどうなのでしょうか?立位になって下半身に負担をかけることが意外にも大切なことはご存知ですか?

骨密度の低下は車椅子ユーザーにとって大きな課題

私も長年車椅子生活をしている中で、下半身のケアに気づいたのが数年前でした。座っていると股関節部分がいつも曲げたままになっています。そして足には一切の負荷がかかっていません。これはどうしても車椅子ユーザーにとっては対応しにくい課題です。

最近高齢の女性の間でも課題になっている骨密度ですが、車椅子ユーザーにとってはさらに深刻な状況です。私も以前骨密度測定をしたら、長年の車椅子生活によって骨密度は大幅に低下しておりました。やはり下半身への負荷が少ないことが原因でした。

そのため足の骨密度が低下して骨折する恐れがあります。知人にも車から車椅子への乗り移りの際に大腿部の骨折になりました。そういった意味では普段からの下半身への負荷をかけることが重要なポイントとなります。

立位になれる場所について見当たらないのが大きな課題

ではどうしたらいいのか?実際に立位になれる場所は本当に少ないのは確かです。どうしても専用の機器が必要になります。私は以前通っていた東京の木場にある脊髄損傷専門トレーニングジム「J-WORKOUT」で使用していた機器でトレーニングしておりました。

ジムではアクセスインターナショナル社が日本の総代理店となって輸入している「イージースタンドグライダー」という機器を使用していました。これは立位になり下半身に負荷をかけるのには最適なトレーニングマシンです。

有酸素運動・上半身の筋肉トレーニング・股関節のストレッチ・関節の可動性を維持する運動など普段車椅子に乗っている状態ではできないような効果があります。腕でハンドルを操作すると、脚部が連動して交互に動かすトレーニングです。運動することよりも立位になれるというのがとても効果的です。

国際福祉機器展などでも紹介されていても価格面の課題が大きい

最近は、イージースタンドグライダーでなくても、立位になる機器はいろいろと出てきております。気になるのは価格面です。実際に機器の体験をしたことがない人にとっては、高額な機器を買うにはどうしても避けてしまうはずです。

毎年開催される国際福祉機器展(東京)・バリアフリー展(大阪)においてもこのような機器は出品されていますが、さすがにちょっと体験しただけで購入を決めるのも難しいと思います。できれば病院のリハビリ室などに設置されていると、もっと気軽にできると思います。素晴らしい機器がもっと広がっていくのを願っております。

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