職場のバリアフリーを考える上では車椅子の利用者の声が欠かせない

2017.09.11 (月)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。職場のバリアフリーを考える際は、できるだけ利用する車椅子ユーザーの声を大事にしてほしいと思っております。使いやすさは障害のレベルによって、大きく変わってくるものです。

なぜか当事者の声が反映されていない福祉住環境が多い

福祉住環境は、どうしても利用者の声を聴かないで行うことが目立っているように思えます。私は全国のバリアフリースポットを1000件以上調査してきましたが、「何でこんなところにこんなものが?」というのが頻繁に発見されます。明らかに当事者不在の中で造られてしまったように思えます。

 

もちろん先ほど述べたように障害のレベルによって変わってきます。例えば、脊髄損傷者を基準としても立位ができる人・歩行ができる人によって大きく違います。そういった面では所属先で働いている障害者の声を大事にしてほしいものです。

 

今まで施工してきた自信が当事者の声を聞こうとしない風潮も

私が最後に勤めていた店舗にはお客さまの多目的トイレはあったものの、従業員トイレの設置はありませんでした。そのためお客さま用のトイレを利用していたものの、土日などの繁忙期は待ち時間が長い上に、その場所まで行くのに時間がかかっていました。

 

私としては、少しでもトイレの時間を短くして仕事に集中したいと思っていました。上記のようなムダな時間を減らしたいと思い、従業員用に多目的トイレの設置を社内にお願いしました。ところが施工した大手ゼネコンから見積もられた金額がなんと500万円でした。まさに衝撃的でした。

 

便器交換・水回り交換など大々的な工事になっていました。しかも店舗の多目的トイレのようなものになっていました。そこでゼネコン担当者に伺っても「こういう設計になりますので・・・」の一転張り。しかも利用する私や同僚の障害者の声は一切入っていないんです。

 

私が「なぜ利用する側の声が入っていないのか?」と問い詰めると、「今まで造ってきた多目的トイレはこういうものだったから・・・」という訳の分からない理由でした。これこそがダメな典型例です。もちろん500万円という高額でしたので、社内の決裁は通ることもなく打ち切りとなりました。

お客さまに販売するのにお客さま不在であったら意味がない

大事なのは、当事者の声を聞くということです。どうしたら使いやすくなるのか?どういう部分を改善した方がいいのか?をヒアリングすることです。言い方を変えれば、お客さまに販売するのに「お客さま不在」であったら誰も買わないのと同じです。

 

職場でのバリアフリーを考える上では、当事者とのコミュニケーションをとりながら、不便な部分は遠慮しないで「不便」「使いづらい」とはっきり言ってもらうことが重要です。誰でもそうですがついつい遠慮をしてしまいがちです。いかに当事者の本音を聞き出すかが上司による腕の見せどころだと思います。

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