従業員のモチベーションにおけるバリアの本当の原因とは?

2019.04.08 (月)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。自分はモチベーションがあって働いていても、部下のメンバーはモチベーションが上がらない・むしろ下がっているといったことはありませんか?一人だけが突っ走ってしまって、イキがっているような経験はありませんか?

 

そんなときには、一度立ち止まって見ることででしょう。そしてなぜそうなってしまうのか原因を考えることです。実はもしかしたらあなた自身に原因があるかもしれません。ではなぜそうなってしまうのか?

人を変えようとする強引なやり方ではダメ

私自身、サラリーマン時代には、部下たちに総スカンを食らってしまった経験があります。社内の目標のために、毎週ミーティングを重ねていました。数字を上げたい、もっと成果を出したい、そして自分自身だけでなく、チーム全体で成し遂げたいと焦っていました。

 

当時は、焦りから部下を質問攻めにしていました。部下から大した答えが返ってこないと「じゃあどうするの?」「いつまでに何をするの?」とガンガン追求する一方でした。できない回答が返ってくると「できない理由ばかりじゃダメじゃないか。言い訳だらけ。もっと真剣に考えて!」と伝えていました。しかも青春ドラマのような熱血教師のような、気合がみなぎっていました。「俺についてこい!」と言わんばかりの勢いでした。

 

でも時が経っても、何度ミーティングしても、一向に改善はおろか、部下たちはこのミーティングをすることに何の意味があるのかと思うようになっていました。そしてモチベーションが上がるどころか、部下の顔色はますます元気がなくなるんです。もう参加することがイヤだったにちがいありません。でも自分は、とにかく頑張ろうとしていました。きっとチームが一丸となれば、何でもできると思い込んでいましたが、それと同時に「なぜ私の考えを理解してもらえないのか」というイライラも溜まってきました。

 

ところがその後、部下たちの不満は最骨頂になり、私の上司に「私たちもうやっていられません」と申し出ていました。私は上司から呼び出されて「あなたの考えていることは正しい。でも人がついていっていない」と言われて、自分のやり方が間違っていることにようやく気づきました。

まずは自分が変わることができるか

そこで浮かんできたのは、自分が人を変えようと思っていたからダメだったのでは?と思うようになりました。私のモチベーションと同じように、AさんもBさんもCさんも、もっとモチベーションを上げてもらおうと躍起になっていました。それが部下にとっては、苦痛でしかなかったんだと思います。しかもそれを逃れる術は、上司に相談するしかなかったんです。

 

そこから自分が変わらなければならないかを考えるようになりました。結局、私は上から目線でしか物事を見ていなかったのではないか。だからもっと部下の目線同じになって、何が困っているのか?悩んでいるのか?支障となるものは何か?などもっと耳を傾けることになりました。まさに原因は私にあったんです。

 

いつもそばで部下たちをみていたにも関わらず、部下1人1人から話を聞くと、意外にも私が知らないことばかりでした。日常のルーチン業務において効率化を図りながらやっていても、どうしても仕事に追われるようなことがあることなど数多くの課題を持っていました。

 

その一つ一つについてどうすればいいのかを同じ目線で話し合ったのを覚えています。また自分が間違ったときは、部下に対して謝ればいいと思っております。素直な気持ちこそが相手に届くはずです。

 

部下たちは、店舗の中でも優秀なメンバーでした。経費削減の厳しい店舗の中で、自分のチームは少人数で効率化を目指して取り組んでいましたので、いくつかの課題を一緒に解決していくことによってかなり前向きなチームになりました。解散になった後でも、仲がいいメンバーです。「私が起業して大変だったら、いつでも私たちがお手伝いしますから」と言ってくれています。

総スカンを食らっても修復は可能

一時は総スカンを食らったメンバーでも、今では最高のメンバーです。こんなに嬉しいことはありません。重要なことは、上司は部下について何でも知っていると思わないことです。必ず1人1人の思いや困っている事などを聞いてあげることです。そして絶対に同じ目線で考えることだと思っております。

 

人によっては、「私でなければダメ。部下なんか信用できない」と意地を張って仕事をする人もいます。でも1人では何もできません。納期に間に合わなかったり、休日にわざわざ仕事に出勤したりして何もプラスを生むことがありません。

 

大事なのはチーム力です。チームの力があってこそピンチな時でもお互いに助け合う気持ちが出てきます。そうすることで、働きやすい職場環境になっていくにちがいありません。それが大きなバリア解消につながっていくことでしょう。

 

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