障害者雇用ではリーダーが中心となり働きやすい職場環境を目指していく

2019.03.13 (水)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

私は総合スーパーのイオンで

22年間働いてきましたが、

車椅子利用者である立場であっても、

いろいろな分野の仕事に取り組んできました。

 

テナント管理・人事・教育・総務・

経費管理・クレーム対応など。

 

誰もが車椅子ではできないだろうと

思われているるような仕事にも

チャレンジさせていただきました。

 

会社やまわりのメンバーには

とても感謝しております。

 

働く機会が増えることによって、

大きく仕事の幅を広げることが

可能になるものだと思っています。

既成概念による思い込みが仕事の幅を狭くしている

今回は小売業での経験を踏まえて、

車椅子ユーザーでも働ける仕事内容を

考えてみたいと思っております。

 

まず大事なことは、

上司となる職場のリーダーが、

車椅子で働く方々への

既成概念(バリア)を取り除くことです。

 

車椅子ユーザーだから

「できない」と思わないことが

一番大事なポイントです。

 

ネガティブな考えが先行してしまうことで、

「あれもダメ、これもダメ」

と勝手に決めつけてしまいがちになります。

 

でも本当に車椅子ユーザーだから

その仕事はできないのでしょうか?

 

もちろん車椅子ユーザーにとって

できない、もしくは相応しくない仕事は

いくつか出てくるでしょう。

 

例えば、重い荷物を運ぶ仕事などは不適です。

 

また全くできない仕事ではなくても、

健常者に比べて効率が著しく

劣ってしまう仕事は、

車椅子で働くには苦痛であり、

パフォーマンスを発揮できないものです。

 

だからといって残存機能を活かすことで

「できる」仕事はたくさんありますし、

健常者以上に努力次第で

パフォーマンスが発揮できる仕事もあります。

 

そういった仕事の中では、

障害の有無に関わらず

誰もが同じ土俵の上で仕事に向かうことが

できるわけです。

 

そのためには、本人と面談を行い、

身体の状態であったり、

やりたい仕事は何なのかを

きちんと確認する必要があります。

 

よくあるのは人前にたつような仕事を

できないと決めつけてしまうことです。

 

そこでは見かけが車椅子か否かは、

全く問題がありません。

 

もしそれでも「車椅子だから」

という人がいるならば、

車椅子利用者に対する

偏見でしかありません。

 

残念ながら悪気はなくても

偏見を持つ人は職場にいるはずです。

 

どうしても人は

イメージから入るからです。

 

しかもイメージしてしまうと

なかなか既成概念を壊せません。

そのためにはチーム内で

ミーティングをしたりすることで

解決していくでしょう。

 

そこはリーダーによる

チームビルディングや

メンバーへのフォローがあれば

間違いなく乗り越えられます。

イメージを変えることで「できる」ことは増えていく

例えば、売場の抽選会などは

車椅子ユーザーがやっている姿を

想像しにくいでしょう。

 

でもバリアがあると思っているのは、

単なるイメージであり、

抽選会においては、

車椅子でも入れるスペースさえあれば

全く問題ありません。

 

あとはお客さまの抽選券を受け取り、

抽選を促し、景品を渡すだけです。

 

そしてお客さまとの接客応対です。

 

いかに盛り上げるかは

障害の有無など全く関係ありません。

 

むしろ接客のスキルによって

大きく変わるでしょう。

 

私はお客さまの気持ちになって

接客応対することで、

自分自身とても楽しい仕事ができました。

 

ポイントは、

チーム内の理解が一番必要になるでしょう。

 

チームのメンバーが抽選会で

仕事をすることに快く思っていなかったら

私も実際にできなかったと思います。

 

イメージを変えるのは難しいかも

しれませんが、

冷静にいろいろと考えてみると

意外にも自分たちがバリアを

あえて張っていたことに

気づくことでしょう。

 

そこから仕事の内容が大きく変わり

会社に貢献できる人材が

生まれるのではないかと思います。

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