障害者雇用において勝手なイメージを払拭できるか?

2018.12.21 (金)

あなたのお店の『バリア解消』請負人バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。障害者の雇用を考えたときに、一般の人と比べて「あれはできない、これはできない…」とイメージしがちではないですか?もちろん仕事の中には、できないことやできたとしても苦手なことなどあるかもしれません。でも実際は、上司の既成概念の下に、「できない」とイメージし、障害者本人に確認しないで「できない」と勝手に判断しているのではありませんか?

 

そうだとしたら、実は本人の能力が開花できる可能性があるのにも関わらず、そのチャンスを逃しているといったこともあるんです。こういったことはよくあることでしょう。今回ご紹介するのは、勤務イメージの『バリア解消』です。私の事例を下に、車椅子ユーザーでも人前に立って仕事をすることができるポイントをお伝えします。

 

もしイメージのバリア解消ができれば、もっとあなたの会社の仕事の幅が広がって、活躍できる障害者が増えることでしょう。そして障害者が働きやすい職場となっていくことで、このような障害者雇用率の問題が発生している世の中で、あなたの会社はそんな世の中において、さらに上にいくレベルの会社になるでしょう。そうしたら世間からの評判にもなるんではないでしょうか?

私自身が健常者→障害者になって人前に立つバリアがあった

私は総合スーパーで22年間勤務していましたが、入社したときは健常者でした。食品売場の中にある野菜・果物・生花などを扱う農産売場に配属されました。早朝から開店までに商品の品出しを行って、営業中にも商品の補充などを行っていました。

 

売場の仕事でしたので、お客さまに話しかけたり、呼びかけをしたり、盛り上げたりするようなことをしていたので、人前に立つ仕事でした。但し、衣料品や住居余暇商品のようなレジを設置しているような売場ではありませんでしたが、食品レジが混雑したときは、レジの応援に入って、お客さまとの接客・応対を行っていました。

 

1年数ヶ月が経ち、スクーターのもらい事故によって、脊髄損傷となり車椅子生活になりました。そしてリハビリを終えて1年後に復帰したのは、店舗スタッフの総務部門でした。ご存知な通り、事務所の仕事です。ただお客さまとの接触については、お問い合わせ・クレームなどの電話応対の仕事がありましたが、人前に立つこと仕事については、復帰して数年においてあまりありませんでした。

 

私自身も車椅子生活になった恥ずかしさなどがあって、健常者のときのように人前に立つことはあまり望んでいませんでしたし、上司からも売場へ応援に行ってくださいとの指示もほとんどありませんでした。

バリアを解消できれば仕事の幅が広がっていく

ところがその後、経費削減に伴い、売場・店舗スタッフともに人員が少なくなると、売場応援する機会が当然増えてきます。はじめてその応援をしたのが、売場の応援ではなく、募金活動の応援でした。車椅子生活になってからの数年間は、以前は農産売場で人前に立っても気にならなかったのに、人前に出るのがとても辛かったことを覚えています。しかも募金活動を車椅子利用者の私がやることに、何らかの抵抗がありました。

 

その後、抽選会会場などの応援をする機会が多くなり、自分の中では「仕事だから仕方がない」と開き直ったこともあり、人前に立つことに抵抗が自然となくなっていきました。最終的には、人事総務課長となり、店舗のクレーム責任者として、「店長出せ~、責任者出せ~」と言われたら、真っ先に売場でお待ちいただいているお客さまの下へ駆けつけるくらいになりました。

意外と職場の中で孤立しがちなケースが出てしまう

私の話をズラズラと述べてしまいましたが、何をいいたいのかと言いますと、どうしても車椅子生活などをしていると、本人も上司も売場に立つことに対して、あまりイメージができなくなるものです。そのため上司も車椅子利用の私に売場応援をお願いしますとも言わなくなるでしょう。

 

本人も人前に立つのは恥ずかしいという気持ちが大きくなってしまいます。そのため売場応援がかかって、誰もが忙しく仕事をしているのに、1人だけがポツンと事務所で何気なく仕事をしているようになってしまうのです。でもこれが社内におけるコミュニケーションの上で、社内、チーム間のバリアになっていきます。そうするとどうしても疎外感を生み出してしまうんです。

抽選会のような場所で仕事をする障害者をイメージできますか?

ある車椅子ユーザーの人も上司からは売場の抽選会に行ってくださいと言われることはなく、むしろ「車椅子に乗っている人が抽選会の仕事なんてできない」と思い込んでいるという話を聞いたことがあります。これは典型的な上司自身がイメージのバリアをもっています。

 

でも抽選会などは受付する側のスペースを用意すれば、あとはお客さまのお買い上げレシート金額をチェックして、受付印を押して、ガラポンを回していただくように促して、出玉に対して盛り上げて、プレゼントを差し上げるだけの仕事です。決して車椅子に乗っている人だからできないものではないんです。

 

むしろ車椅子に乗っている人かどうかに関わらず、どれだけその抽選会場を盛り上げることができるかは、同じ土俵の中でできる仕事でもあります。つまりイメージによるバリアを解消することで、障害者であってもこんな仕事ができる、あんな仕事ができると、仕事の幅が広がっていくことにつながります。

意外とできないと思うことでもやってみたらできることが多い

だからこそ私はとにかく抽選会場を盛り上げました。お客さまに楽しんでいってもらいたいという気持ちで臨んでいました。そうすることで抽選会には、「この人が欠かせない」とまわりから思われるようになっていきます。

 

それを上司と本人とのコミュニケーションの下に進めて行くことで、障害があっても活躍できる人財にすることが可能になります。そんなに難しいことではないんです。あとは上司が本人に人前で働くことで仕事の幅が広がり、活躍する機会が増えることを伝えてあげればいいと思います。そうすることで本人も上司に温かくサポートされていることで、やる気が出るものです。そこがリーダーの腕の見せ所です。

 

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