できないことに目を向けないでできることをいかに多く考えていく

2017.12.16 (土)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。21年間車椅子生活をやってきて、自分ができないものを目の当たりにすると、どうしても落ち込むことはあります。しかも物理的にできないことがあると、どうしようもない現実が突きつけられます。車椅子生活に限らず、誰もがそんな場面に出くわすことがあると思います。そんな場面に遭遇したときはどうしたらいいのでしょうか?

できないイメージを持たれない工夫とは

できないものといえば、数多くのことがあります。サラリーマン時代では、レジ応援に行くことができなかったり、荷物を持ち上げたりすることができなかったり、車椅子ユーザーにとっては力仕事などはどうしても難しいものです。特に、売場が混雑しているのにレジ応援へ行けないのはとても辛いものです。店内の従業員が一致団結している中で、輪から外れてしまっている感じが否めません。

 

そこでどうする必要があるか?大事なことは、自分も一致団結する気持ちを忘れてはなりません。レジの応援はできなくても、売場で混雑で乱れた商品を整理することもありますし、逆に事務所の電話応対は「私が引き受けるから他の人は売場に行って頑張って!」と送り出すこともできるはずです。そうすることで「できない」ことは、みんなが知っていても、決して「できない」感を出していないことから、頑張っているように思えるでしょう。

 

仕事においては、あくまでも「参加型」に努めるのがおすすめです。できなくても参加はしていることをアピールするのが長年のコツです。その代わり、残存機能を活かしてできる仕事は、人一倍にパフォーマンスを発揮することです。それが「この人ありき」として、まわりから認めてもらえるポイントだと思っております。仕事は単独でやるものでないので、人から認められることも大事な点になります。

発想を変えて自分流のスタイルを作っていく

仕事以外のことについては、どうしたらいいのでしょうか?物理的なことはできるだけ諦めて、違う方法を見つけることがストレスを軽減させることにつながります。例えば、食べたいお店の入口が階段になっているとか、ものすごく混んでいて並ばないとならないとか、車椅子ユーザーにとっては難しいことがたくさんあります。

 

むしろそんな場面に出くわしたら、あっさり諦めて別のお店を探した方が賢明ではないでしょうか?少しでも生活しやすい環境を自分から見つけていく方が、長年車椅子生活をやっている中で感じたことです。もしどうしてもそのお店に行きたかったら、テイクアウトの方法をとるとか、友人数名と一緒に行き持ち上げてもらうかなどをお願いしてはどうかと思います。

 

諦めない気持ちも大事ですが、発想を変えて自分流の生活スタイルを作っていくことで、少ない選択肢の中でも濃密な生活を過ごせるようになると思います。行きつけのお店などができたら余計にうれしくなるにちがいありません。できないことがあっても上手に暮らしていくコツを身につけることで、車椅子ユーザーになったとしても、楽しめる生活を送ることができると思っております。

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