車椅子・ベビーカーなどのバリアとなるちょっとした段差とは?

2018.08.20 (月)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

「これっぽっちの段差だったら誰が通っても大丈夫」

って思っていませんか?

それが思いがけない危険を生むことがあるんです。

 

しかもわずかながらの段差が、

一番危ないってことをご存知でしょうか?

ほんのわずかの段差ほど危険が察知できない

日頃から車椅子に乗っている人からすると、

パッとみてこれくらいの段差は上れないと思えば、

無理してチャレンジしよう!

なんて思わないのが一般的です。

 

たまには気合いと度胸でチャレンジする人もいて、

ケガをするようなケースもありますが、

ほとんどの人は回避するでしょう。

 

その段差は人にもよりますが、

5㎝以上になると

明らかに「段差」って気づくものです。

 

 

でも落とし穴があるとすれば、

「2㎝前後」です。

 

長年、車椅子に乗っている私でも、

何気なく走行してしまうことがあります。

 

ところが前輪が段差をクリアできず、

自分の身体が前へ

投げ出されそうになることがよくあります。

 

明らかに段差と気がつけば、

私の場合は、

前輪を持ち上げて

ウイリーのようにして段差をクリアしますが、

全く気がつかないものです。

 

つまり危険と察知できてないものです。

 

危険と察知しにくい段差である2㎝前後は、

お店の中や周囲にはありませんか?

 

もしあれば、車椅子利用者だけではなく、

足腰の弱い高齢者にとっても危険です。

 

高齢者が自宅の敷居につまずくような場合も、

ちょっとした段差であり、

普段何気なく歩いていて、

足のつま先がひっかかり、

前方へ身体が投げ出されて、

床に手をついたときに

骨折してしまう場合もあります。

 

たった1回の事故で

車椅子生活や

寝たきりになってしまう人もいます。

それだけ危険となります。

 

配線や配線カバーなどのちょっとした段差が危ない

ではお店において

どういった場所に

注意しなければならないでしょうか?

 

配線・配線カバーなどにも

注意を図る必要があるでしょう。

 

床に配線を敷いていく場合があると思いますが、

車椅子利用のお客さま・

ベビーカー利用のお客さま・

高齢のお客さまには、

危険につながる可能性のあるポイントです。

 

大概は乗り越えることができると思いますが、

先ほどのように

気づきにくい高さであることは間違いないので、

危険をはらんでいることも確かです。

 

もし乗り越えたとしても

「ガタン・ガタン」

身体に受ける振動もかなり強く感じます。

 

意外とちょっとした段差が、

身体に影響を及ぼすことは、

日頃車椅子に乗っている人でないと分からないでしょう。

 

しかも何も言わない赤ちゃんにも

実際は身体に負荷がかかっているのかもしれません。

 

できるだけ床ではなく、

天井を使って

配線を敷く方がいいのではないでしょうか?

 

レジであれば

レジからまっすぐ真上に配線を伸ばし、

天井を通して壁や柱などを通して、

コンセントのある場所へ

もっていく方がいいと思っております。

 

車椅子に試乗してみると分かることもある

もし車椅子に一度試乗してみれば、

ちょっとした段差について気がつくようになり、

「どうしたらいいのか?」

考えることができるようになるでしょう。

 

車椅子利用のお客さまに

お越しいただく環境にするには、

まず同じ目線を知ることも大事なポイントです。

 

少しでもその人の立場になってみることで、

気がつくことはたくさんありますので、

ぜひともおすすめします。

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