車椅子ではパッと見て入店が難しいと思われる店舗でも何とかなる方法

2019.01.06 (日)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

昼食だからどこか飲食店に入ろうと思って、

通りすがりの飲食店を発見したとします。

 

そのときに店内の様子をうかがって、

「やっぱりやめよう…」って思うことは

誰にでもあることでしょう。

 

私は健常者と車椅子ユーザーの

どちらも経験しているので、

その立場によってやめようと思う気持ちは

かなり異なると思っています。

 

健常者のときは

「店内が混んでいるからやめよう」

「ちょっとお店が高級そうだからやめよう」

というのがやめる理由かもしれません。

 

でも車椅子ユーザーになると、

上記の理由とはちょっと違うかもしれません。

 

そのことにお店の方々が気づくかどうかで

どうやったらバリアが解消できるか

分かるようになるかもしれません。

パッと見てバリアがあると思うと安心できない

車椅子利用者は、

街中でふとラーメン屋などで見かけても、

 

「店内の席は動かせないから、

車椅子で利用するのは厳しいのでは?」

 

「店内が狭いから難しいのでは?」

 

「セルフ型のお店だともし運んでいただけないと

自分でラーメンを運ぶことで

途中で汁をこぼしてしまうのでは?」

 

などと思ってしまったりするものです。

 

一般の人からすると

「そんなの頼めば何とかなるんじゃないの?」

と思うかもしれません。

 

もちろんお願いしてOKという答えが

返ってくるのであればいいのですが、

そうでない答えが返ってくることもあります。

 

さすがにNOを突き付けられると

人は嫌なものです。

 

それであれば、

もっと安全で安心なお店にしたほうが

いいかもしれないと

思ってしまったりします。

 

でもこれは車椅子利用者に限ったことでは

ないでしょう。

 

もし一般の人であっても、

わざわざ質問するのは

面倒くさいと思うことはないですか?

 

それと同じことなんです。

 

であれば、

予め上記のような想定されることに対して、

店頭に歓迎しますという告知あれば

伝わることでしょう。

 

次に肝心な設備面のバリアは

どうなのかというと、

これもいくつか緩和できる措置があります。

わずかの工夫だけでもお客さまに伝わることの大切さ

例えば、店内の1カ所の固定席が

可動席に変えられるのであれば、

利用されるお客さまの対象が

増えることでしょう。

 

わずか1席でもあるのとないのとでは、

状況が大きく変わってくるでしょう。

 

私は最近話題の飲食チェーン店に行きましたが、

バリアフリー化が進んだ

ショッピングモールの中に出店してあっても、

高いテーブルと高い椅子しかなかったりします。

 

明らかに車椅子の高さで食事をすること自体が

物理的に不可能になっています。

 

もし車椅子などで利用するお客さま対応の

低いテーブルと椅子があれば、

車椅子利用者だけでなく、

普段は一般の方でも兼用することが

可能になるでしょう。

 

私も小売店にいた経験から考えると、

せっかくお越しいただいたお客さまに対して、

欠品などが発生して

希望に応えることのできない

チャンスロスだけは

とてももったいないと思っています。

 

そのため食べたいと思って

立ち寄ったお客さまに

 

「うちは車椅子で入るスペースがないので、

残念ながら難しいです」

 

と告げてしまうお店を見ると、

とてももったいなく感じます。

 

全体の改装をしたりするのは難しくても、

わずか1席だけでも対応することで、

利用対象者が増えることにつながります。

 

ちょっとしたバリアの解消ですが、

そういった点から

少しずつ人に優しいお店にしていくことで、

あのお店だから

また行きたいと評判のいいお店だと

思ってもらえるのではないでしょうか?

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