車椅子利用者が感じるバリアフリー化設計ミスとは?

2018.02.04 (日)

車椅子ライフデザイナーのまおうです。店舗のバリアフリー化によっていろいろな人が利用しやすい店舗になる中で、残念なところがバリアフリー化の基準が明確になっていないために、実際に使ってみたら「使いにくい」というケースが目立っております。そういったことにならないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?

当事者目線でないと使いづらさが起きることも

一番大事な部分は、車椅子利用者の当事者目線が必要になります。ここを考えないで設置されたトイレなどがよく目立ちます。明らかに「なんで?」「どうして?」と思ってしまうものがあるのです。でも一般の健常者からではどうしてもわかりにくいのではないでしょうか?

 

例に挙げますと、都内のコンビニには珍しく多目的トイレがありました。コンビニに多目的トイレの設置が増えていくことはとてもありがたいことです。今まで以上に「気軽に」利用できることは間違いありません。しかしそのコンビニに行ったところ、車椅子でトイレの中に入ったものの狭すぎて扉を閉めることができませんでした。明らかな設計ミスです。

 

しかも入口には国際シンボルマークの車椅子マークが掲げられておりました。WEB上の多目的トイレマップにも掲載されております。もし介助者が一緒にいて車椅子から便座に乗り移ったら、介助者が車椅子を扉の外にだして置くのなら使用できないこともありません。でもそうなったらカギをかけることができないでしょう。だから実際には使いにくいどころか「使えない」トイレになってしまいます。

 

また地方のとある高級ホテルでは、バリアフリールーム内のトイレに手すりがないのです。手すりがないので乗り移りがしにくくなります。車椅子利用者の目線で考えたら「手すりは要らないでしょう」というはずがありません。なぜかそういったケースさえも出てきています。手すりがない場所は全国各地のバリアフリースポットには多くあります。

「単なる広いだけ=バリアフリールーム」であってはならない

さらに宿泊施設のバスルームにおいても、バリアフリールームの浴槽がおしゃれな形になっていて、手すり等が一切ないのです。これでは車椅子利用者が浴槽の中に入ることができません。どのようなものがバリアフリーなのか基準が明確になっていないからこそ、「単なる広いだけ=バリアフリールーム」としてしまうことがあるのでしょう。しかも入室時に1段の段差もあったくらいですからビックリしました。

 

もちろん誰もが使いやすいレベルを目指すことは難しいのかもしれません。以前、バリアフリールームを営んでいる方とお話したときに、手すりの設置場所によっても障害のレベルの違いで変わってくるとおっしゃっていました。だからといっても「手すりが全くない」というのは、残念ながら両者にとっても使いにくいはずです。

 

バリアフリー化にするためにはコストがかかる話です。そのためにも利用者の目線で設置することが必要となるのは間違いありません。設置後に設計ミスにならないようにするためにも、当事者とともに設計を検討するようなことが望まれます。

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