バリアの解消には大きな改装をしなくても可能になる

2018.02.08 (木)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。バリアフリー化を考えていく中で、どうしても目がいきがちなのが店舗内の改装だと思います。もちろん車椅子利用者にとって身障者用駐車スペースがない(もしくはとめるスペースがない)、段差がある、多目的トイレがないといったことは大きなバリアになってしまいますが、別の見方をすれば違う方法であっても利用できるスポットに変わります。それはいったい何なのでしょうか?

ドライブスルーがあることで商品を購入することが可能になる

先日コラムで取り上げた「葬儀場のドライブスルー」です。内容については世間でも賛否両論があるものの、車椅子利用者が行けるスポットが増えたことにはまちがいありません。一般の人からすれば車椅子利用者だってクルマから降りて参拝できないわけではないとか思うのでしょうが、長居ができないなど様々な理由は当事者もしくは当事者のそばにいる人しか分からないでしょう。

 

葬儀場に身障者用駐車スペースをつくったわけではないし、多目的トイレをつくったわけでもないし、段差を解消したわけでもありません。それでいて車椅子利用者の便利さにつながるというのは嬉しいことです。そういった取り組みは大手のファーストフードチェーン店では当たり前になっています。マクドナルドなどのハンバーガーチェーンや吉野家などの牛丼チェーンなどが挙げられます。

 

そのため私は一人でクルマを運転していることが多いですが、わざわざ降りて飲食店に入るのであれば、ドライブスルーで購入して自宅で食事をすることもよくあります。こういったことによってバリア解消にもつながり、車椅子利用者でも単独で利用することが可能になります。本当にありがたいことです。

スマホなどを利用すれば商品を受け渡しするだけで済む時代が来るのでは?

しかし大手チェーン店でも導入しているようにドライブスルーであっても設備投資はかなり高いと思われます。もちろん発信ゲートの設置やクルマを誘導するための進路などをはじめとして機材などが必要になりますが、ここまで万全なドライブスルーにしなくても、クルマから降りずに商品を注文できて、商品を受け取れて、支払いができればドライブスルーは解決するはずです。

 

極端なことを言えば、スマホのアプリで注文と支払いができるのであれば、商品の受け渡しだけが解決することでドライブスルーが成立しますし、専用レーンがなくてもどの車種に乗ってきて、ナンバーは○○といったものがすでにスマホで登録できているのであれば、店員が店の一般駐車場に止まっている該当のクルマに商品を渡しにいけば済むことができるでしょう。

 

一旦外にでなければならない手間は増えますが、商売をする手段が追加されることによって売上増加も見込める可能性も出てくるでしょう。さらに行きたくても行けない車椅子利用者及びその家族・同僚などまで含めると1人分の増加ではなく、数人分の増加にもつながります。ちょっとしたことがバリアの解消になり、車椅子でも生活しやすい環境かつビジネスチャンスになるのではないでしょうか?

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