店舗のバリアフリー化には車椅子利用者の気持ちを知ることが大事

2019.01.12 (土)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

皆さんは車椅子に試乗したことがありますか?

 

もし試乗したことがないのであれば、

一度試乗してみることをおすすめします。

 

車椅子に乗っている人を想定されて

バリアフリー化をしたいのであれば、

なおさら車椅子に乗ってみると、

想像していた以上のものが

手に入るにちがいありません。

 

車椅子に乗ってみないと分からないことがある

車椅子に全く乗ったことがないのに、

バリアフリー化のための施工をするのは、

何も知らないで施工するのと

ほとんど変わらないでしょう。

 

そこで起こってしまうことは、

バリアフリー化としてでき上がった設備が

「使いづらい」「全く使えない」という

声がよく出てきます。

 

だからと言って、そういった声が

あなたの耳に届くのであればいいのですが、

そうでないと

欠陥があることを気づかないままになります。

 

私は前職で入社したとき、

農産売場担当(野菜・果物・花)でした。

 

生ものを扱っていた部署でしたので、

場合によっては、仕入れたばかりでも

腐っているようなことがよくありました。

 

店頭に出す前に腐っていることを

気がつけばいいのですが、

見落としてしまうことがあります。

 

そうなればお客さまへ該当の商品を

販売してしまうわけですが、

ほとんどのお客さまは何も言ってこないのです。

 

実際に該当の商品を10人が購入しても、

1人くらいのお客さまだけが

クレームがあるくらいで、

申し出てくるお客さまがいてはじめて、

お店側は腐っていることに気がつきます。

 

誰も言って来なければ、何も気がつきません。

 

でも何も気がつかない中で、

「あのお店は鮮度が悪いから、

もう行くのを辞めよう」と思われてしまい、

お客さまの数が減少していきます。

 

バリアフリーについても同様です。

 

使いづらいトイレであっても、

訪れた先のお店の店員に対して、

何も言わないで帰ることが多いでしょう。

 

そういった点から、

使いづらいという声は、

必ずしもお店側の耳に入るとは限りません。

バリアフリーを進める上で大切な2つのこと

でも欠陥だらけのバリアフリー化は、

長年車椅子生活をしている私は

あちこちで見てきました。

 

そのため欠陥を防ぐためにも

ぜひとも知っておいていただきたい

大事なポイントが2つあります。

 

まず1点目は、

車椅子利用者の声を確認することです。

 

肝心な車椅子利用者の行動を

知らないで造ってしまうと、

失敗する可能性が高くなるでしょう。

 

なぜなら健常者にとっては、

車椅子利用者がどのような動きをするのかを

知らない人がほとんどです。

 

中には足が動かないから

車椅子に乗っていると

思っていらっしゃる人もいるでしょう。

 

2点目は、

施工に関わる方は

車椅子に試乗してみることです。

 

そうすると目線が大きく変わるはずです。

 

立位・歩行していたときと

明らかに違う目線の中で、

どこに何をとりつけたらいいのかなど

疑似体験することで

分かることが多いはずです。

 

せっかく想いを込めて、

お金をかけて造るバリアフリーであれば、

なるべく失敗しない設備をつくりたいものです。

 

そしてその設備が

お客さまにとって

喜んでいただけるようなものにしたいものです。

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