バリアフリーには分かりやすい情報発信が大きなカギ

2018.11.10 (土)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人

バリアフリースタイル代表の白倉栄一です。

 

「バリアフリーですのでお気軽にお越しください」

 

こういったフレーズで

ホームぺージに告知したとします。

 

でも残念ながらこのフレーズだけでは、

情報があまりにも足りないんです。

 

なぜでしょうか?

 

今までバリアフリーの調査などを

長年行ってきましたが、

「バリアフリー」というワードは、

ひじょうに分かりにくいものでもあります。

 

人に優しい活動として

取り組まれていらっしゃると

感じることができるはずですが、

一体どのような

バリアフリーになっているのかが

受け手によってとらえ方が

大きく異なるという点です。

 

その点をはっきりさせてこそ

バリアフリーの価値が伝わります。

 

せっかくお金をかけてバリアフリーに

取り組まれたのであれば、

きちんと受け手に伝わる発信方法が

重要なポイントになっていくでしょう。

具体的な情報がないと結局のところ分からない

一例を挙げますと、

ホテル・旅館の検索サイトで

バリアフリーの宿を検索しました。

 

「バリアフリー」と入力して

ヒットしたホテルのぺージを見たところ、

「バリアフリールーム

1泊2日朝・夕食付〇〇円」

「1室だけバリアフリールームを完備しています」

と書いてありました。

 

でもどの点がバリアフリーなのかが分かりません。

 

仕方がないので、さらに情報が欲しいと思って、

直接そのホテルのホームページを閲覧します。

 

そこにはバリアフリールームのベッドの写真が

掲載されていたものの

それ以外の写真は見当たらず。

 

ベッドの写真だけでは、車椅子利用の人にとって

必要な情報となるトイレや風呂場などが

どのようになっているのか分かりません。

 

ホテルに直接電話したところ、

「車椅子でも利用できますよ」

と答えてくれました。

 

多分、過去に車椅子利用のお客さまが

宿泊された経験から述べられたと思います。

 

でもその利用されたお客さまと

同じ障害レベルであるとは限らないので

自分でも大丈夫なのか不安が残ります。

 

立位・歩行ができる人なのかどうか、

手や腕が使える人なのかどうかで

大きく変わってくるでしょう。

 

つまり「車椅子でも利用できますよ」は、

ホテルの電話口に出た

従業員の方のイメージであって、

車椅子に乗っている人が

どういうハンディキャップがあるのか

分からない状況で答えても

正しい回答をしているとは言えないわけです。

 

そして実際に出向いたら

「使えなかった」とトラブルもよくあることです。

 

ではどうしたらよかったのでしょうか?

分かりやすくするには画像・動画配信が必要となる

こうなるとバリアフリーにするのは

面倒臭いと思ってしまうかもしれません。

 

でもそこは違います。

 

伝え方が足りなかっただけです。

 

ポイントはいかに

具体的な情報発信をすることで、

受け手にもきちんと伝わるような工夫が

必要であると言いたいのです。

 

しかも文字とか言葉だけでなく、

必要としているトイレや風呂場の様子なども

画像や動画掲載しておくことで、

当事者本人が使えるのかどうかの

大きな判断材料になるでしょう。

 

さらに寸法などもきちんと明記してあれば、

そのホテルに行かなくても、

どういったところなのかが

イメージしやすくなるでしょう。

 

それがバリアフリー情報の

価値のある伝え方です。

 

車椅子利用者目線に

合わせた発信となるでしょう。

 

今回はホテルを一例に挙げましたが、

ホテル以外の飲食店・小売店などの商業施設も

同様な情報が必要となっていくでしょう。

 

せっかくお越しいただくのであれば、

現地で落胆させないようにしたいものであり、

喜んでいただき

リピーターになってほしいものです。

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