バリアフリーの必要性

日本は高齢化社会になっております。高齢者は日本の人口の4分の1になっております。今後は後期高齢者が増えてくる背景の中で、車椅子生活を余儀なくされる方々も増えてくると思います。

 

そして障害により車椅子生活をしている方も入れると、かなりの人数の方々が車椅子を利用しております。駅などの公共の施設においては、急速にバリアフリー化が進んだこともあり、車椅子利用者の外出が、従来よりも可能になってきた反面、その一方で外出したくてもなかなか外に出られない方々も多くなっている実態もあります。

 

やはり外に出ることはそう簡単なことではありません。街中にはたくさんのバリアがあります。多目的トイレがなかったり、身障者用駐車スペースがなかったり、段差があったりいろいろなバリアに出くわします。そうなるとどうしても不安になってしまうものです。

 

でも人は年齢を重ねても、障害を負っても欲求はあります。元気な時に行ったあのレストランのあの食事。でももう行くことができないと我慢していることが多くあります。とても残念なことです。

 

時代の変化とともに世の中のバリアフリーにおけるニーズは高まっています。今後はバリアフリー化を推進していくことで、多くの高齢者・障害者の皆さまが外出しやすい環境になり、「できない」と思われていたことが「できる」と思えるようになることを願っております。

2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて

2020年には東京がオリンピック・パラリンピックの開催地になりました。今までのオリンピック・パラリンピック以上に、世の中が障害者と健常者の共生社会に向けて取り組みだしています。

 

当然、海外・国内から多くの観光客が訪れることが予測されます。健常者だけでなく、障害をお持ちの方も多く訪れることでしょう。現在においてもかつてないほどの外国人観光客の増加により、日本中のあらゆる地域において賑わいを見せております。

 

今後は海外からも車椅子利用者が訪れる可能性があり、現時点では限られたバリアフリースポットとなっております。そこで新たなバリアフリースポットが増えていくことで、世の中の利便性が高まってくることは間違いないと思います。

 

その際に、世の中のバリアフリー化の推進が必要とされております。時代の動きがものすごく早い中で、企業においても車椅子で利用できる施設に変えていくことが望まれます。今はまだバリアフリー化が整っていない社会だからこそ、いち早くバリアフリー化に取り組んでいくことが新たな価値を生み出し、ビジネスチャンスにつながります。

高齢化社会の到来に向けて

高齢者が3300万人以上いる高齢化社会において、車椅子を利用しなければ生活できない方々も少しずつ増えてきております。街中では車椅子に乗りながら鉄道に乗ったり、車に乗ったりして外出している方をよく見かけるようになりました。以前にはあまり見かけなかった光景です。

 

しかし、車椅子を利用しているほとんどの方々がアクティブに外出をしているかというとそうではありません。大半の車椅子利用者は、「1人では外出できない」「段差がある」「多目的トイレがない」といったバリアによって、元気な時は行きたい場所へ気軽に行けたことが出来なくなったと思っています。

 

確かに私も都内などに行くとトイレを探すだけで苦労することもよくあります。もう少し気軽にトイレを探すことができたらと思う毎日です。病気になったから、けがをしたからといって自分がしたいと思うことを我慢しなければならない人生はとても悲しいものです。

 

そこでバリアフリー化が進むことで、レストランやショップなどにおいても、気軽に行ける店舗として「選ばれるお店」になるでしょう。なぜならほとんどの店舗がバリアフリー対応をされていない世の中だからです。そして人にも優しいお店という評判にもなれば、社会的な貢献だけでなく、売上アップにも大きくつながることでしょう。

こころのバリアフリー教育の義務化について

小中学校の道徳教育において、こころのバリアフリー教育が義務化する方向で動いております。今までの学校教育においては、専門的にバリアフリーの教育を受けている人以外は、全く知らない知識でした。

 

多くの成人した方々が、車椅子を利用している人と話したことがない状況になってしまいがちです。ご家族や友人に車椅子を利用している人がいないとそのような状況はごくごく当たり前なのかもしれません。

 

そのために世の中で車椅子に乗っている人を見ても全く気にならなかったり、どう接したらいいのだろう?と悩むことが多いはずです。またそこには「障害者=○○」「車椅子を利用している=○○」いった勝手なイメージを作り上げてしまい、バイアス(偏り・偏見)をもってしまうのです。

 

今後は、こころのバリアフリー教育が義務化されると子供たちは、「障害とは何か?」「どうすれば声をかけられるだろうか?」など障害者と健常者の共生社会に向けて学んでいくことが考えられます。

 

そうなると成人した方々がまるっきり分からないのでは意味がありません。子供は知っているけれど、大人が知らないというようなことを無くしてくためにも、大人のためのこころのバリアフリーを学ぶことが望ましいと思います。

 

そして車椅子を利用している人の気持ちを知ることでコミュニケーションを取り、日常生活や職場などで気軽に話したりすることができるようになれるはずです。

車椅子利用者の現状

車椅子を利用しているのは、高齢者だけでなく、交通事故や病気が原因で脊髄に障害を負ってしまった方なども対象となります。障害者は約700万人。そのうち身体の障害を持っている方は約400万人。さらに肢体不自由(手・足が不自由な人)の方は54%と言われております。

 

人数に換算すると約200万人近くが肢体不自由者となります。その中には車椅子を利用している人もいれば、義足を利用している人もいます。高齢者を含めて考えれば、街中でも車椅子を利用されている方は多く見かけるようになったはずです。

 

車椅子を利用している人の主なバリアは「段差の有無」「駐車場の有無」「多目的トイレの有無」だと思います。人の出入りが激しいスポット(駅・空港・ショッピングモールなど)においては整備がものすごく進んでいる反面、路面店のレストラン・ショップなどではまだバリアフリー化の進まない現状があります。

 

進まない現状は、車椅子を利用することを想定できなかったり、バリアフリー化にするためにはコストがかかるといった課題があると思います。逆にそういった現状から、車椅子を利用している人はどうしてもバリアフリー化が進んでいるスポットを探しております。

 

ホームページを見たり、GoogleEarthなどの写真などを確認しながら、車椅子で行けるだろうと想定しながら店舗を選んでいます。そのため、明らかにバリアがある店舗には物理的に立ち寄ることができません。

 

どんなに美味しい料理を提供していても、車椅子で入ることができない店舗は、車椅子を利用している方からは、利用する対象店舗から外れてしまいます。もちろん国内で車椅子を利用している人が少ないのであれば、店舗にとっても影響がないと思いますが、日本国中の中の数%は車椅子を利用しているのであると、店舗の客数に影響してくるようになります。

 

さらに一緒に同行している家族の人数まで含めるとさらに影響が拡大していくことにもつながります。つまりは「選ばれないお店」として評判になってしまう可能性すらあります。時代はバリアフリー化に向けて進んでいます。

 

そこで他企業では行っていないバリアフリー化が進めば、車椅子利用者から選ばれるお店となってくるに違いありません。しかも2020年東京オリンピック・パラリンピック開催なども予定しているために、さらに顧客獲得につながる可能性もあります。

 

行けないお店が多い中で、行けるということが車椅子利用者にとっての口コミが多くなり評判のお店となる可能性もあります。もしトイレなどを改修される場合は、ショッピングモールのような大きいトイレではなく、ちょっとだけ広いトイレに改装して、車椅子利用者だけでなくベビーカーをお使いのお客さまにも対応できるレベルで大きく変わってきます。

 

そうすれば飲食店では席数の削減も最小限にできるはずです。また駐車場においては、身障者用駐車スペースを造ることができなくても、一般の駐車場のスペースを2台分使用可能にするだけで、車椅子への乗り降りが可能になります。お金をかけなくても十分バリアフリー化につながります。ぜひともこれを機にバリアフリー化が進むことを期待しております。

大事なのはハードの部分だけではない

それでも一番大事なのはホスピタリティです。ホスピタリティとは「思いやり」「心のおもてなし」という意味です。サービス業には欠かせないものです。こういったところに今こそ、お客さま満足のためのサービスレベルを向上させていくために接客応対研修が必要だと思います。

 

どうしても建物のハード面には限界があります。なぜならば障がい者にはいろいろなレベルがあるからです。それは人によって大きく異なります。そうなるとどんなに豪華なバリアフリーな建物を用意しても難しい場合があります。

 

また建物や設備のハード面を重視しても状況によっては人の助けを借りなければならないことがよくあります。そういったときには「人の助け」が必要なります。それがホスピタリティです。そのためには日ごろから誰もが相手の気持ちになって行動することができるかがポイントとなります。

 

そこには従業員の教育なども必要となるでしょう。「何かお手伝いすることはございませんか?」とさりげなく質問することができることが重要です。人によっては何とかして助けたいと思って、車椅子利用者が手助けを希望していないのに、無理やり手伝おうとして嫌われてしまう場合もあります。

 

それによってトラウマとなり、手助けすると断られたら傷つくからといって2度と手助けできなくなる人もよく見かけます。良かれと思って対処しようとしたのに、報われなかったことは誰にでもあるはずです。

 

そういった部分は、従業員教育を通してどのように対応すればよかったかを考えていくことで、より良い接客方法を見つけることができるでしょう。建物のバリアフリーとこころのバリアフリーが充実することで、他の施設を寄せ付けないほどの凄いものが出来上がるのではないでしょうか?

 

ぜひともそのような教育であれば、ぜひともお役に立てたいものです。最終的に言えることは、困っている人を手助けする気持ちだと思っております。残念ながら、障害者でなくても困っている人を駅で見ても素通りしてしまう方が多く感じます。

 

先日の会合の中では、困っている人を手助けすることは自分の幸せにつながるという考えが出ました。それは「人から感謝される」ということです。感謝されればどんな人でも嬉しいはずです。自分が幸せになるために手助けするというような発想の転換をしていけば、もっとお互いが共生できる社会になると思います。

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