難攻不落の城は車椅子で行くバリアフリー化には難しい点

2017.11.08 (水)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子で行けるスポットを2005年から調査してきて分かったのは、歴史的な建造物についてはバリアフリー化が難しい点です。これについては賛否両論があると思いますが、さすがにバリアフリー化にしなければならないとは言い切れないものだと思っております。

難攻不落の城にバリアフリー化を求めても難しい

実際に歴史的な建造物において車椅子でも行けるスポットはかなり少ない状況です。むしろ行けるスポットには、行政や管理している団体がかなりの試行錯誤を重ねているように思えます。日本建築は基本的に尺貫法で作られているため車椅子利用などには不適であるはずです。そういった点の中で車椅子でも利用できるスポットにして下さっていることには本当にありがたいものです。

 

特に車椅子では行く事のできないのがお城です。なぜならお城は難攻不落と言われるだけあって、気軽に車椅子でもどうぞとはいかないのはやむを得ません。最近まで改修工事をしていた日本一と言われる姫路城も車椅子で利用するには難しいスポットです。私も日本一周の際に利用しようとしましたが、ホームページを見て断念し、外から姫路城を眺めるだけにしました。

 

そういった中でも、車椅子ユーザーにとっては行けるお城がないわけではありません。大阪城は天守閣まで車椅子で行く事ができるスポットです。大阪城公園の駐車場からの距離はあり、途中勾配のある坂も存在しますが、多少腕っぷしの強い車椅子ユーザーならば1人で大阪城までたどり着くことは可能です。もちろん介助の方がいたら問題なくたどり着けるでしょう。

大阪城だけは車椅子でも行ける珍しい城

大阪城は近年に復元されたお城のために、他のお城とは違った建造物なのかもしれません。その他の歴史的建造物でも浅草寺(東京)・厳島神社(広島)などもバリアフリー化が整った歴史的建造物だと言えるでしょう。それ以外の寺社がらみでも車椅子で行くことのできるスポットはいくつかあります。

 

浅草寺は本殿に行くスロープがありますが、あえて固定されていない工夫をしています。歴史的建造物を傷つけない形でバリアフリー化をしている典型例だと思います。こうすることにより歴史的建造物を守ることも出来ますし、車椅子ユーザーでも気軽に行く事が出来るスポットになります。

 

特に車椅子ユーザーにとって、初詣で行けるスポットはどこなのかが気になりますが、元旦~10日間は、バリアフリー化が整っている寺社でもバリアフリー対応は厳しい状況です。車をとめる場所がなかったり、参拝するにも混雑していて、気軽にお参りできないことが多いでしょう。

混雑している時に行くのは覚悟が必要

こういった場合に車椅子ユーザーやベビーカー利用者を差別しているとおっしゃる方もおります。もちろんどんな状況であっても平等になることを願うものですが、混雑している場面ではむしろ行って疲れるという覚悟も必要です。スムーズに行かないのは当たり前です。それを踏まえて行くのか行かないのかを判断した方がいいと思っております。

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