車椅子利用者にとって胃のバリウム検査ができない辛さ

2017.03.17 (金)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。40歳を過ぎると会社から毎年受診するよう指導を受けるのが人間ドックです。私も昨年まではサラリーマンでしたので、毎年受診はしていたのですが、一般的な人間ドックが受診できなくて困っていました。

車椅子利用者は胃のバリウム検査が難しい

会社で行うのが検診車を企業に呼んで、従業員に向けて一斉に人間ドックや定期健診を実施するケースでした。ところが車椅子利用者にはできない項目があるんです。それは「胃のバリウム検診」です。立位ができる人でなければ撮影ができない検査です。

残念ながら検診車による人間ドックができないと、今までいた会社では、自分で病院を探して受診せざるを得ませんでした。検診車で受診すれば全額会社負担でしたが、自分で病院を探した場合は、一部だけが会社負担で、それ以外は個人負担でした。

そのため自己負担額は3万円位になっていました。以前は、私の部下に車椅子ユーザーの年上の社員がいたので、私は社内に対して何とか自己負担額の免除をお願いしましたが、社内の見解は、一部の方だけを配慮することはできないとの即答でした。

検診車で受診できないという物理的な状況であるのに、全く検討の余地すらなかったのは、とても残念だったことを憶えております。では私のような車椅子ユーザーが胃検診を行う場合はどうするのか?

バリウム検査ができないと胃内視鏡検査になってしまう辛さ

主に「胃内視鏡検査」の検診になります。私は胃カメラの検診が大の苦手です。数年に1度ならいいですが、毎年やらねばならないと思うと苦痛でした。実施する1ヶ月前からかなりブルーな気分でした。

最近では喉からの胃カメラだけではなく、鼻から胃カメラという選択肢もできました。95%の人は鼻から胃カメラの方が楽だったという検査結果があるとホームページに掲載されていましたので、私も鼻から胃カメラを希望してやってみたところ、残りの5%に入ってしまいました。

あまりにも鼻腔が狭くて最強の痛みと苦しさとなり、しかも先生は「入らない!入らない!」と焦りまくり、中止となったことがあります。仕方がないので喉から胃カメラをやることになりました。

毎年このようにブルーな気分になるのを解消したいということで、胃カメラもバリウムも飲まないで胃検診ができる方法が早く確立されることを願うばかりです。

※あくまでも私の例を記しただけです。もし胃検診でお困りならば必ず専門医へご相談ください。

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