車椅子走行におけるバリアフリーは路面状態も関係する - 車椅子の目線で伝えるバリアフリースタイル

車椅子走行におけるバリアフリーは路面状態も関係する

2018.05.16 (水)

バリアフリースタイル代表の白倉です。いろいろな商業施設に行くと意外と気になるのが路面状態です。段差がなくフラットだったら大丈夫なのでは?と思いがちですが、意外と車椅子に乗っていると路面の凹凸があるだけで、振動が身体に伝わってしまいます。振動だけであれば何とか我慢するだけで済むかもしれませんが、危険を感じるようになったらいかがでしょうか?施設の利用そのものに影響してくるにちがいありません。

石畳の場合は危険につながる場合もある

一番危険を感じるのは「石畳」です。石畳があるときれいにかっこよく見えるので、設置したいと希望される方も多いのではないでしょうか?平らなものだから問題ないと思ってしまいがちですが、石畳自体が完全に平らになっていないので、車椅子はかなり揺れてしまい、走行が安定しません。さらに石畳と石畳の間に隙間があることで、車椅子の前輪部分(キャスター)が入ってしまうと、突然車椅子自体にロックがかかりストップします。

 

そこで発生するのが、車椅子から身体が前に投げ出されてしまうケースです。車椅子にシートベルトをしているのであれば投げ出されることはありませんが、車椅子にシートベルトはありませんので、ほぼ身体は投げ出されます。

 

しかも車椅子利用者は身体が自由に効かないこともあり、瞬間的に自分の体位を戻すことはできません。さらに下半身が麻痺している人が多いので、膝から落ちてしまい、負傷することが考えられます。しかも硬い石畳ですから、状況によっては骨折になる場合も多いです。

 

私は、過去に命拾いしたことがあります。神奈川県の湘南にある有名な神社へ参拝に行った出来事です。神社のホームぺージには、身障者用トイレがあり、段差もないので車椅子で訪れるのは大丈夫だと記載されておりました。実際に行ってみると、路面はガタガタで、石畳と石畳の隙間が大きく、案の定キャスターが隙間に入りました。身体のバランスを崩しましたが、何とか必死に耐えた結果、車椅子から身体が落ちることはなくホッとした経験を憶えています。車椅子から落ちていたら、多分大けがになっていたに違いありません。

 

そのため「石畳」は車椅子で利用できるといっても危険を伴う可能性があります。隙間が少なければ事故につながることは少ないですが、もし隙間が多いのであれば埋めることをおすすめします。いざ事故が発生すれば、本人責任といっても、施設におけるダメージはいくらかあるでしょう。

自店の路面に凹凸があるか確認してみては?

もちろん車椅子メーカー側も振動を少しでも和らげるために、車椅子の前輪(キャスター)部分の改良を重ねていますが、凹凸が激しくなると振動による衝撃は緩和できません。今回お伝えしたかったのは、舗装されていれば安心とか、段差がなければ安心ということではないということです。これからの超高齢化社会を迎えるにあたって、車椅子を利用される方は増えるので大事なポイントになるにちがいありません。

 

そのため、意外と路面がしっかりしているかどうかは重要なポイントとなります。一般の舗装道路でも小粒の石が固められているものについては、走行上において適していません。もう一度店舗の入口の舗装などがどうなっているのかを確認してみてはいかがでしょうか?できれば車椅子利用者と一緒に確認するのがおすすめです。「安全・安心のお店づくり」のためにどうするのか考えていく必要があるポイントをお伝えしました。

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