車椅子・ベビーカー走行の妨げになりやすい配線の対応
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バリアフリースタイル代表の白倉です。車椅子は1㎝の段差以上を乗り越えるのは、前輪キャスターを上げないとそのままぶつかってしまい危険になる恐れがあります。百貨店やスーパーなどにおいても段差を極力なくしている中で、配線や配線をふさいだカバーが店内の至るところにあったりすると、意外にひっかかったり、乗り越えにくかったりするものです。
催事コーナーの配線は床に敷くと邪魔になる
中でもそういった状況になるのが、催事コーナーです。通常は空いているスペースにコーナーを設置するために、臨時のレジを用意しなければなりません。そこでどうしても必要となるのが、レジの配線をどうつなぐか考えなければなりません。そこでよく見られるのが、床面に配線を敷いていき、電源のあるコンセントまでコードをつないでいきます。
確かに一番手間のかからない方法ではありますが、車椅子・ベビーカー、それに多くの方が利用されるショッピングカートの走行においては、床に敷いてある配線が意外と邪魔になることがあります。床に凹凸があることで、身体への衝撃は大きくなることもありますし、直接配線に当たらないようにカバーを行っていても、力の度合いによっては配線が切れたりする可能性もあります。
もしレジ配線が切れてしまえば、大きなトラブルを招いてしまうでしょう。なぜならクレジット決済などはすべてオンラインで対応しています。そこで決済中にストップすることで、その後の処理が発生してします。お客さまの支払いに関することなので、中途半端の対応することはできません。
また配線カバーがあることで、万が一前輪キャスターが乗り越えられなければ、車椅子から転倒される恐れもあります。安全・安心なお店づくりの中で、こういったトラブルを回避していくことが求められます。
できるだけ天井などを通してバリアを解消する
やはり配線はできるだけ天井を通していくことをおすすめします。天井から配線が降りている状態は決してきれいではないものの、床における上記のダメージを考えるとまだ天井を通すほうが望ましいと考えます。レジであればレジからまっすぐ真上に配線を伸ばし、天井を通して壁や柱などを通して、コンセントのある場所へもっていけば解決します。
あとは年中レジを利用するスペースであれば、全体の配線(ネット用・電源用)をすぐ近くにある柱までもってきてはいかがでしょうか?多少コストはかかるものの、何かの工事のときに同時進行でやってしまうことで、コスト軽減も図れるでしょう。なぜなら一緒にやってしまうことで、出張費が1回で済むようになると思います。
まずはもし機会があるのでしたら、店内の貸出用車椅子に一度試乗してみるのはいかがでしょうか?どういったところにバリアとなるのか気になると思います。意外と働いていると気にならないことでも、当事者の立場を知ることでこどうしたらいいか考えるきっかけになるでしょう。
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