車椅子利用者が感じる駐車場の不安や恐怖とは?
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。最近ビルの駐車場を利用していると、時間帯によっては不安や恐怖を感じる場合があります。それは迷路であったり、行き止まりであったり、そういったことが多くなっています。
身障者用駐車スペースを探すだけでも大変な中で、さらに恐怖を感じるもの
今回利用した都内の駐車場ですが、地下2階に身障者用駐車スペースが2台分あるということで利用しました。ところがバリアフリーなスポットがバリアだらけだったんです。とにかく駐車場利用が難解だったんです。なぜなのでしょうか?
まず駐車場チケットを発券するゲートに、係員の呼び出しボタンがありませんでした。健常者にとっては呼び出しボタンを押すことはないと思いますが、車椅子ユーザーは初めて行った駐車場ではボタンを押すことが多いです。なぜなら駐車スペースにカラーコーンが置いてあるケースがあります。
無断で健常者が使わないようにカラーコーンを置いております。都内の駐車場の管理者とよく話しますが、健常者が勝手にとめてしまうケースは後を絶たないそうです。でも車から降りられない車椅子ユーザーはカラーコーンを動かせないんです。
エレベーターを利用する人を全く想定されていない
次に地下2階から地下1階に行くエレベーターがあり、地下1階にはスーパーマーケットやレストランなどがありました。でも地下1階から地上へ行くエレベーターが見当たらないんです。ちなみに地上に行くエスカレーターや階段はありました。館内図にもエレベーターが明記されていません。
オフィス棟に行き、地下1階から地上のエレベーターに乗らなければならないんです。なんとかここまで迷路のように考えながら、行ける道を探してなんとか地上に出ることが出来ました。
夜には車椅子利用者が利用することを多分想定できていないからトラブルが起こる!
今度は帰りです。ここが恐怖との戦いでした。オフィスの入口からビルに入ろうとしたら真っ暗なんです。どこにも明かりがついていません。どこが入口なのか建物の外周を探しました。なんとか明かりが見つかりました。
そこから入り、エレベーターで地下1階に行きましたが、駐車場への入口の自動ドアが開かないんです。今度は駐車場入口を探しました。たまたま警備室が近くにありましたので、質問したところ別の入口(手動)を案内してくれて、なんとか身障者駐車スペースにたどり着きホッとしました。
今回思い浮かんだのは、以前ご紹介した駐車場トラブルです。24時間営業といいながらも、エレベーターは勝手に21時にストップされてしまうケースです。こういったことがあると帰れなくなるんです。このようなトラブルを想像してしまいました。
人から選ばれるような利用者の目線に立った設計や工夫が必要
大事なのは、利用者の目線に立った設計であったり、工夫であったりが必要となります。そのためにはケースバイケースをいろいろと考えてみることや実際に車椅子ユーザーなどに試してもらうことだと思います。
そこまでやって何の得があるの?とか企業の利益にならないんじゃないの?と思いがちですが、これからは高齢化社会も含めて車椅子を利用する人やその家族が多くなるのは間違いない傾向です。しかもこれからは東京オリンピック・パラリンピックも含めて多くの方々が旅行に来られます。
そうなると今までは人を選んでいたのかもしれませんが、人から選ばれるようでなければ集客できない時代になると思います。むしろ選ばれてこそ集客ができると思います。
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