車椅子で利用できるバリアフリー調査を始めたきっかけ

2017.02.02 (木)

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車椅子ライフデザイナーまおうです。バリアフリーの調査を始めて10年以上が経ちました。なぜこの調査をし始めたのか?それは約15年前にさかのぼりますが、横浜にある有名一流ホテルに泊まった時がきっかけなんです。

このホテルに泊まったのは、まだ体力がなく直接伊豆に行くことが出来なかったので、茨城と伊豆の中間地点である横浜に宿泊することに決めました。当時はバリアフリールームが少なく、このホテルにバリアフリールームがあることが分かって予約をしました。

広いというだけでバリアフリールームであると紹介

実際にバリアフリールームに入ってみると驚きました。車椅子でトイレにも風呂場にも入れないんです。段差がありましたし、車椅子の幅より狭い引き戸になっておりました。もうこれではお手上げです。

歩ける人でなければ入れませんし、手すりもあるわけでもないので、単なる一般の部屋が広くなっただけのものでした。ホテルの受付にそのことを伝えて部屋を変えてほしいと話をしましたが、ホテルの担当者からは「我慢してください」という言葉が返ってきました。

バリアフリールームが多くない時代でしたので、他のホテルを探すだけの余裕はありませんでした。仕方がないので、トイレはペットボトルを購入して対応しましたことを憶えています。でもバリアフリールームでないのに「バリアフリールーム」とPRしていることには大変困りました。

車椅子ユーザー自身が調査することで正しい情報発信に

こういったことを解消していくためにも、車椅子ユーザー自身がきちんとした情報を発信しなければならないと思って、バリアフリーの調査を始めました。いつのまにかその調査も10年以上経過した現在は、あらゆるところでバリアフリールームが多くなりました。

しかし、未だにホテル業界は閉鎖的です。バリアフリールームがあってもホームページには掲載しない。バリアフリールームだけは旅行サイトでの予約は出来ない。バリアフリールームの風呂については車椅子利用者では利用しにくい。

2020年まではもう待ったなし。早い改善が必要!

ホテル業界はクレームのトラブルをはじめ、障害レベルに応じた対応ができないなどという多くの課題を抱えているのでオープンにしないという報告も聞いております。でも2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでは3年を切っています。

日本だけでなく海外の車椅子ユーザーがどんどん東京にくる中で待ったなしです。ぜひともホテル業界のバリアフリールームの早い改善をしていただきたいものです。

 

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