車椅子生活の中で気軽にできるスポーツや食事の摂取方法の重要性
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。長年車椅子をしていて、とにかく気になるのが体重の増加です。私も車椅子生活を始めたことから考えると、30キロ以上太ってしまいました。どういうことが原因なのでしょうか?
気軽にスポーツできるような環境があればとても助かる
車椅子生活をしていると、運動不足が懸念されます。車椅子のスポーツをしている人はごくわずかであり、その方々は健康のためにスポーツをしているというより、むしろアスリートとして人生を賭けて勝負していると思います。
本気だからこそ、車椅子バスケなどを見ていて迫力を感じます。パラリンピックに出場するような選手は、とにかく鍛えられた肉体をしています。以前は、腕相撲の日本NO.1の選手が車椅子ユーザーだったこともありました。
どうしても「車椅子ユーザー=スポーツ」と見られてしまいがちですが、実際には車椅子ユーザーの人口の中で、ほんの僅かだと思います。私は小売業に勤めていたことで土日が全く休めなかったことと、近所にスポーツをできる環境がなかったことから、自分で筋トレをするくらいでした。
車椅子利用者は一般の健常者に比べて基礎代謝が減少している
最近では立位になってトレーニングする機器を購入して、毎日トレーニングをしておりますが、太った身体の体重減少には、なかなかうまくいかないものです。一時期は、受傷後40キロ以上も増加しました。
その原因は、基礎代謝の減少によるものです。以前、脊髄損傷専門トレーニングジムに通っていた時に、基礎代謝を計測したことがありました。数値は忘れてしまいましたが、一般の同世代男性よりも大幅に低かったのです。
車椅子ユーザーにとってできないことは「歩けないこと」。逆に言えば歩くということができないと基礎代謝量が大幅に落ちるんです。特に太ももの筋肉を使うかどうかが大きく影響すると言われております。
基礎代謝の減少は食事摂取量の減少につながるためストレスとの戦い
私はよく言われますが、自分の基礎代謝量を踏まえると1日1500キロカロリーレベルでないと、体重の維持もしくは減少はできないとの事です。1日1500キロカロリーの食事というのは、入院中の治療食に近いものがあります。
今までいろいろなダイエットに取り組んでは、失敗ばかりの人生。そこで昨年思い切って、ライザップのような栄養管理のダイエットプログラムに申し込みました。毎回の食事を写真に撮り、食べ方についてコメントを頂く形をとりました。
効果があって3ヶ月で最大14キロ下げることができました。1回当たりの食事はカロリーを意識するのではなく、炭水化物量を掌の半分にすることで成し遂げるものでした。
さすがに食欲に反して我慢しなければならない部分がありましたが、体重が下がることによって、身体の動きが変わってきました。しいては車椅子の操作が軽くなったような気がしました。
食事の摂取だけでなく車椅子スポーツの併用が健康における重要なポイント
残念ながらプログラムが終了して1年位は維持していましたが、食欲が湧いてくるとどうしても食べてしまうこともあり5キロくらいは増加してしまいました。但し、炭水化物量は未だに掌の半分を意識しております。
ポイントは気軽にできる車椅子スポーツの必要性と食事における炭水化物量の調整だと思いますが、炭水化物量を大幅に減らすと頭がくらくらするようなこともありますので、注意が必要となります。車椅子ユーザーにとって身体を健康に維持していくことが、重要であることは間違いないです。
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