車椅子ユーザーにとってバリアフリーな機器の一つが「電動ベッド」
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。20年前に入院した時にはあまり見かけなかった電動ベッドですが、最近では多くの総合病院で電動ベッドを見かけるようになってきました。車椅子ユーザーにとってはとても便利なアイテムだと思っております。
総合病院では電動ベッドの設置が進んできている
私が電動ベッドとの出会いは、20年前に入院していた国立身体障害者リハビリテーション病院(通称:国リハ)です。それ以外の病院では全く見かけなかったのですが、車椅子ユーザーの人数が多かったこともあり、電動ベッドの導入が早かったと思います。
もちろん高齢者を介護する上では介護する方の負担を軽くするために、電動ベッドがあるといいのは誰もがわかるのですが、なぜ車椅子利用者にとって電動ベッドがあると便利なのでしょうか?
車椅子ユーザーにとっては電動ベッドがあるととても助かる
車椅子ユーザーは脊髄損傷をはじめ身体の麻痺している部分があります。障害のレベルは様々なのですが、麻痺があると普通の人のように楽に起き上がることができません。
それは腹筋や背筋が効かないからだと思います。健常者にとっては何気なく起き上がるようなことが、車椅子ユーザーにとってはできなかったりします。そんな時に電動で起き上がれるベッドがあるととても助かります。
そしてご家族に起こしてもらう車椅子ユーザーにとっても、電動ベッドはあると便利でしょう。そういった部分において、電動ベッドの必要性が高まっています。
バリアフリールームに電動ベッドがあるとPRにつながる
それでは宿泊施設におけるバリアフリールームの電動ベッド設置状況はどうかと言いますと、残念ながらほとんどのホテル・旅館において電動ベッドは設置されておりません。ある施設では設置はされていたにもかかわらず、幅が狭すぎるとか電動ベッドが壊れていたというような事例もありました。
やはり電動ベッドがバリアフリールームに1基あるだけで、バリアフリールームをPRする販促効果になると思っております。今こそ「選ばれる」ためには他の宿泊施設ではやっていないことを実施することだと思います。
但し、初めから標準装備であれもこれもバリアフリーにしないことです。あくまでもその点は事前に利用者との間で確認することだと思います。なぜならせっかく楽しい旅行で宿泊施設に来ているのに、病院に入院しているのと変わらないと感じる人も多いようです。そういった点も踏まえた方がいいと思います。
幅広の電動ベッドがあってもいい
あと気になるのは電動ベッドを購入の際に、身体のサイズに応じた電動ベッドが欲しいものです。私のような身体が大きい人や夜中に寝返りをする人にとっては、あまり幅が狭い電動ベッドは使いにくい傾向があります。現時点でセミダブルのような電動ベッドがあるととても助かります。
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