最新型の車椅子は勾配だけでなく横に傾斜している道もOK

2017.12.05 (火)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。今年も国際福祉機器展に行き、一通りのブースを見て回りましたが、その中で気が付かなかった最新型の車椅子がありました。最近、偶然ネットニュースで見たことでとても興味を持ちました。ヤマハのJWスウィングという電動アシスト車椅子です。

電動アシスト自転車のメーカーが作りあげた凄さ

電動アシスト車椅子のJWスウィングは、JWX-2という装着型のものです。手でハンドリムをこぐ力とモーターの力を合わせて駆動する車椅子です。電動アシスト自転車を開発してきたメーカーのヤマハだからこそできた商品とも言えるでしょう。

 

私も取り外し可能な電動アシスト機能「スマートトライブ」を持っています。通常では上りにくい坂や車を降りてからの距離がある場合は、スマートドライブを利用することで快適な車椅子操作が可能になります。昔は腕が効く車椅子ユーザーは、電動に頼ってはいけないと言われたものです。でもさすがに手動で漕いで疲れる場合には、とても役立つこともあります。今では電動と手動をうまく併用して使っています。

 

そのスマートドライブは、60万円台+車椅子1台を用意しなければならないのに対して、このJWスウィングは363000~とものすごくお値打ち価格になっていることにビックリしました。一般の車椅子に比べたら高い状況ではありますが、かなり値段的には下がってきたような感じがしております。

片流れ制御があれば都内の歩道走行は快適になる

そしてこのJWスウィングが優れている点は、片流れ制御がついているところです。横に傾斜している道でもまっすぐに走れるようになることです。平坦な道と同じように走行可能なところは今までになかった商品です。またその他にもアシスト距離制御や下り坂制御なども電動アシストとしての機能になっています。

 

特に都内の一般の道路に平行に走っている歩道は、ほとんどが横に傾斜しております。駐車場などの出入りがあるために通常の平坦な道ではありません。車椅子で走行するにはものすごく漕ぎにくい道になっています。それが平坦の道のように走ることができるのは、車椅子ユーザーの目線から考えた素晴らしいものです。

 

こういった最新型の車椅子の登場は、ワクワクしてくるものです。電動アシストがあるだけで、車椅子の行動範囲は変わってくると思っております。車椅子も自転車と同じような時代になりつつあることを予感させるような商品でした。できれば一度試乗してみたいものです。

※画像はHPより引用

★ヤマハJWスウィングHP→こちら

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