店舗にある貸し出し用車椅子のメンテナンスは大丈夫ですか?

2018.02.10 (土)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。病院や商業施設に設置している貸し出し用の車椅子ですが、清掃などのお手入れは大丈夫でしょうか?不特定多数の方が利用するものであるので、できればコンスタントにきれいにしたいものですが、意外と忘れてしまいがちになるものではないでしょうか?

車椅子のメンテナンスを怠っているとネジ1本で大きなアクシデントにもつながる

車椅子のメンテナンスについては、実際に普段から自分の車椅子を所有して乗っている私のような立場でもなかなか忘れてしまうケースがあります。それによってネジ一本が外れてしまっていたということも何度かあります。普段からネジを強く締め付けているものの、折り畳み式の車椅子ならば開いたり、閉じたりすることで緩くなってしまいがちです。

 

気がついたら座った時に「あれっ、感触がおかしい?」となり、状況によっては漕ぐこともできないくらいになった経験もあります。たったネジ一本が抜けただけで折り畳み部分が外れてしまい、座ることすらできなくなるものです。こういった状況を回避するためにも、車椅子の状態のチェックは欠かせないものとなります。

 

私は総合スーパーにいた際にショッピングカートのタイヤに糸くずやごみがたまるためにタイヤの内側の清掃なども買物カート回収担当者にお願いしていました。さすがに糸くずなどが絡みつくとショッピングカートを押すのに重くなります。これと同じ現象が車椅子の前輪部分においても現れます。先日、自分の車椅子の前輪を外して糸くずを掃除したところ、走行がかなり軽くなりました。こういったところも大事な部分だと思います。

 

あとは潤滑スプレーを差すことによって車椅子の動きが軽くなります。しかもずっと放置しているとかなりのサビが発生していて、ブレーキ部分が堅くなってしまうこともよくあります。さらに一番大事な部分は、車椅子の空気の補充です。自転車と同じで空気の補充をしないと気がついたら緩くなりすぎて乗りにくい車椅子になってしまいます。

利用する立場からすると少しでも汚いと乗りたくないもの


意外と放置しているとお客さまからのクレームがくることもありました。「あなたの店の貸し出し用の車椅子が汚いわよ。きちんと清掃をやりなさいよ!」と怒鳴られたこともありました。そのため定期的なメンテナンスと清掃は欠かせないものですが、思いついたときに対応するのであると意外と忘れがちになりかねません。私の職場ではカート回収チームを組んでいましたので、リーダーにメンテンナンス業務を定期的に入れるよう指示していました。

 

買物カートなどのメンテナンスは気が付きやすいものですが、車椅子のメンテナンスはなかなか気が付きにくいものです。でも超高齢化社会において、多少自力では歩けるものの病院や商業施設のような距離の長く、かつ滞在時間の長い場合には貸し出し用の車椅子は必需品になります。だからこそ気持ちよく使っていただく工夫が求められます。もし可能であれば、クッションなども貸し出しできるようなことがあると、堅い座りの車椅子へ直に座ることよりも気持ちよいものになるにちがいありません。

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