車椅子のバリアフリー化における便利なアイテムを一早くつかむ

2018.04.20 (金)

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バリアフリースタイル代表の白倉です。最近は、超高齢化社会に伴い車椅子利用者が増えてきた中で、ショッピングモールや食品スーパーにおける必需品は貸し出し用の車椅子です。普段は歩行ができる人でも、長い時間歩くことが困難な高齢者などは利用することでしょう。でも今後は車椅子利用者が単独でお買い物をすることも予想されます。そういった際に役に立つアイテムをご紹介します。

車椅子用ショッピングカートはとても便利なアイテム

まず車椅子にとりつける車椅子用ショッピングカートです。このアイテムについては、意外とショッピングモールを管理している人でも、このアイテムの存在について知らなかったりします。以前、私がこのカートをコラムで紹介したところ、「うちの店舗にも用意したい」という商業関係者の声が、多くありました。

 

また実際にこのアイテムがショッピングモールに存在していても、「うちのお店にこのようなアイテムがあることを初めて知った」という声もありました。残念ながら店舗の備品については、導入に関わった方、つまり総務課長や総務担当者だけが知っていて、それ以外の方々にはあまり知られていないことがよくあります。

 

この車椅子用ショッピングカートは、車椅子利用者1人もしくは同伴でいらっしゃる方にとっても、気軽にお買い物することができる便利なアイテムです。もともと車椅子利用者は太ももの上にお買い物カゴを置いて、お買物をすることが多くなりがちです。なぜなら車椅子利用者は、脊髄損傷者などの麻痺をしている方が多いために、自分が痛さに気がつきにくいので、太ももにカゴを置いてしまいます。

 

しかしカゴの下部には凹凸があり、多くの商品をカゴの中に入れていけば、通常麻痺をしていない人にとっては痛みを感じるでしょう。そういった状況を回避するために、車椅子用ショッピングカートはお役立ちアイテムです。1人でお買い物をしない場合においても、車椅子を押す介助者が商品をカゴに入れる際にも、ショッピングカートのような感覚で利用することができます。

車椅子用ショッピングトレーを置いているところもある

車椅子用ショッピングカートとは別にショッピングトレーもあります。カゴの下部には凹凸がありますので、その凹凸を直接太ももに当てないようにトレーを置くことで衝撃を和らげることができます。最近は、車椅子用ショッピングカートかショッピングトレーのどちらかが設置されているショッピングモールが増えてきました。

 

ただ残念ながらPR不足が否めないことも事実です。先ほど述べたように商業関係者でもあまり知られていないこともあるので、まずは店舗従業員、特に売場でお客さまと接客する従業員に、便利なアイテムをお客さまより先に知っていただくことが必要です。そして貸出場所には、使い方をきちんと「見える化」しておくことをおすすめします。

 

なぜなら実際に利用する側にとっても、このようなアイテムがあることはあまり知られていません。だからといって貸出場所に従業員が張り付いて「こちらどうでしょうか?」のような悠長な人員体制はできません。そのためにもお客さまにも目につくような利用方法を掲示しておくことやサービスカウンターなどで詳しく説明できるような体制をとっておくことが望ましいと思います。

大事なポイントはいかに便利なアイテムを多くの人に知っていただけるか

毎年開催される国際福祉機器展などへ行くと便利なアイテムがいろいろと紹介されております。そういったアイテムの情報をいかに早くつかむことによって、他店には差別化を図ることができます。そこが今後増え続ける車椅子利用者のお客さまへ一早く対応できる「選ばれる」お店になり、収益などにも影響していくのではないでしょうか?

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