車椅子ユーザーにとっては価格より質が重視されてきている
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車椅子ライフデザイナーのまおうです。自走式の車椅子の重量は、だいたい15キロ前後だと思います。スーパーマーケットなどにある車椅子は、20キロ近くあると思います。一見すると、この5キロってさほど大したことではないようにお思いでしょうが、1キロ軽くなるだけでも重要なポイントなんです。
車椅子ユーザーにとっては1キロの軽減がとてもうれしい
車椅子ユーザーは、1日中車椅子を利用します。朝起きてから会社に行って、帰ってきては自宅で過ごすにも、車椅子生活が続きます。その中でも外出する際には、車椅子を車に収納しなければなりません。(※車通勤の場合)
この作業の時に少しでも軽いと、身体への負担が軽減します。私の車椅子は現在14.2キロですが、これでもタイヤのホイールをカーボンに変えているので、もともとは1キロちょっと重い状態にあったと思います。
驚きなのは、カーボンホイルにするだけで1キロちょっとが軽くなるんです。そうすることで、車椅子を収納するのにものすごく楽になるんです。この1キロが車椅子ユーザーにとっては大きいのです。
車に収納するために車椅子を持ち上げるのは身体にとって良くない
私は長年車椅子生活をしているので、ひじがとても痛い状態にありました。かかりつけの整形外科に診察に行っても、テニス肘と言われておりました。テニス肘は、テニスをやっている人だけが起こる症状ではありません。
ものを掴んで持ち上げる動作やタオルを絞るような動作をすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが発生します。原因は、年齢とともに肘の腱が痛んで起こる症状です。
車に車椅子を収納する際に、車椅子を持ち上げます。この時の体勢は、片腕だけで15キロの車椅子を持ち上げるんです。だから腕に負担がかかるんです。それを長年続けていることで症状が発生しました。
現在は、車にオートボックスという車椅子を自動で収納する装置を取り付けているため、腕の力で収納することはなくなりました。そのおかげでテニス肘の症状は、ほとんど無くなりました。一時期は一生治らないと言われたくらいでしたので、ものすごく驚いております。
最近では価格面より質へのこだわりが重視されている
車椅子の重さが1キロ変わったりするだけで、大きな改善になるんです。でもその1キロを変えるだけで、費用が大幅にかかるんです。タイヤのホイールをスポークからカーボンに変えるだけで2本で5万~10万くらいは違うんです。ビックリですよね。
でもそれが現実なんです。それでも車椅子ユーザーが日常生活するためにはお金がかかっても、日常の生活が楽になることを望む方が多いです。前輪キャスターについても、振動を軽減する装置は高いですが、座り心地をUPさせるためにはお金がかかっても取り付ける人が多いです。
ノーマルの車椅子を乗っている人は、かなり少ないです。結局、オプションをつけて購入する方が多いと思います。最近は、価格なリーズナブルな日本製より、価格が高くても乗り心地や剛性の優れている外国製を選ぶ人が多くなっています。ポイントは価格というより質へのこだわりが出てきているのかもしれません。
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