車椅子選びにおける「自走式」車椅子のポイントとは?

2017.03.24 (金)

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車椅子ライフデザイナーのまおうです。車椅子にはいろいろと種類がある中で、私は自分で漕ぐ「自走式」の車椅子を利用していますので、その「自走式」の車椅子をご紹介します。

車椅子の特徴は用途によってかなり違っている

その特徴は、 病院やショッピングモールにあるような一般的な車椅子、 車椅子ユーザーが自分で漕ぐ自走式の車椅子、障害者スポーツを行うための車椅子、 重度の頸椎損傷の方が使用している電動車椅子などに分類されるでしょう。

今回ご紹介する自走式の車椅子は、私が乗り出した20年前において、折りたたみ式の車椅子が主流でしたが、最近は「折りたためない=固定式」の車椅子の普及が多くなっております。

特に海外の有名メーカーの車椅子については、ほとんど固定式の車椅子となっております。アメリカのクイッキーやスウェーデンのパンテーラなどは固定式の車椅子となっております。

折りたたまない車椅子には座り心地のメリットがある

特徴としては、折りたたみ式に比べると座り心地が格段に上がります。私もパンテーラを1台所有しており、背もたれ部分がしっかりしております。なぜ 座り心地に注目しているのかと言えば、車椅子利用者の姿勢における問題があるからです。

どうしても脊髄を損傷している方などにとっては、猫背になりやすい傾向があります。腹筋・背筋などの機能が弱い、もしくは機能がなくなってしまった方にとっては、背もたれがなければ座ることができません。そのために、背もたれの強度を上げるには、固定式の車椅子の方が猫背を防止できます。

また姿勢をよくすることによって、車椅子利用者にとって一番の気になる褥瘡(床ずれ)においても、固定式に乗ることで座位が安定して褥瘡防止にもつながるなどのメリットがあります。

さらに折りたたまないことから、車椅子自体の強度が上がります。車椅子が何かにぶつかった時の衝撃に耐えられるのかは重要なポイントにもなります。

折りたたむ車椅子だからオートボックス(車椅子収納装置)を使える

そうなると折りたたまない固定式の車椅子の方が優れているように思えますが、折りたたみ式に比べるとどうしても場所をとります。車への乗り移りの場合にもタイヤ2本を外した後にボディを積み込むことなど面倒な部分もあります。

私の場合は、車の天井に取り付けているオートボックス(車椅子収納装置)を使用しているため、折りたたみ式の車椅子でしか対応ができません。私的には折りたたみの方が重宝しております。

折りたたみに背もたれ部分だけを改造しているケースもある

最近では、折りたたみ式の車椅子を利用しながら、背もたれ部分を改造する方も出てきております。折りたたみ式の車椅子の背もたれを外して、背もたれだけを購入し、折りたたみ式の車椅子に硬い背もたれをはめ込むケースもあります。そうすることで座り心地を改善している人も増えております。

今後はどのような形式のものが主流になっていくかは分かりませんが、自分に合った車椅子をじっくり選んでいくことがポイントだと思います。

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