平坦なのに車椅子の走行に影響を及ぼす路面「じゅうたん」

2019.01.31 (木)

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あなたのお店の『バリア解消』請負人 白倉栄一です。

 

今までいろいろなスポットを

見てきて気になっているのは、

「車椅子=平坦だから大丈夫」

と思われている点です。

 

実際に車椅子を走行するにあたり、

段差や急勾配があればバリアになりますが、

平坦でも路面によっては

バリアになってしまいます。

 

もし今後バリアフリー化をお考えであれば

ぜひとも知っておいたほうがいいい

ポイントになります。

 

そして今回取り上げたのは、

平坦においてもいくつかの種類がある中で、

バリアとなってしまうのは「じゅうたん」です。

じゅうたんがバリアとなる場合がある

私が勤めていたショッピングセンターには

じゅうたんの箇所はありませんでしたが、

この15年の間にオープンした

ショッピングモールなどは、

じゅうたん張りの箇所がかなりあります。

 

特に1階フロアは普通の床になっているものの、

2階・3階ゾーンはじゅうたんが

敷いていることがよくあります。

 

ただ不思議なことに

この5年くらいの間にオープンしたところは、

逆にじゅうたんの箇所が

少なくなっているようにも見えます。

 

じゅうたんを敷くメリットも

もちろんありますが、

じゅうたんの走行は車輪に摩擦が生じてしまい

余計に力が必要になります。

 

これはベビーカーを利用されている方にとっても、

通常の床に比べて、多少力を要するように思います。

 

ただショッピングモールなどの

じゅうたんは薄いタイプですが、

格の高いようなホテルに敷いているじゅうたんは

かなり厚いタイプになっています。

 

パッとみると豪華で優雅な気持ちになる

じゅうたんですが、車椅子走行には厳しいんです。

ふかふかのじゅうたんは筋トレに近い?

ホテルのじゅうたんは、

見た目からふかふかしているために、

車椅子利用者にとっては

筋トレに通っているような力が必要になります。

 

しかも客室の中にまで

ふかふかのじゅうたんを敷いていると、

動くことも結構しんどいこともあるくらいです。

 

でもこのようなことは、

実際に車椅子に乗っている人だけが

気づくことであり、

乗ったことのない人には

分かりにくいポイントではないでしょうか?

 

そうなるとせっかくのバリアフリールームが、

バリアを感じるルームとなってしまいます。

 

つまり車椅子を利用されるお客さまにとっては、

じゅうたんがあることで逆効果であります。

 

こうしたじゅうたんについては、

一度試乗してみると分かることかもしれません。

 

お客さまの目線にたって考えてみると、

意外にヒントが出るかもしません。

 

ぜひおすすめします。

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